「これは、反撃から始まる物語。」母なる地球に帰還せんとする人の子らよ。勝利あれ。
概要
GUANGZHOU KURO TECHNOLOGY CO., LTD.(本社:広州)が開発した、スマートフォン向け3DアクションRPG『战双帕弥什』の日本語版タイトル。タグとしての使用率は圧倒的に「战双帕弥什」が多い。略称は「パニグレ」。
HK Hero Entertainment Co., Ltd(本社:香港)が日本語版を担当。
本家は2019年12月に稼働開始。日本版の配信は2020年12月4日にスタートした。
あらゆる電子回路を侵蝕し人類を襲う「パニシング」と、地球奪還を掲げる「空中庭園」の執行部隊の一つ・グレイレイヴンを主軸に、それぞれの思惑で戦う各勢力の織り成す群像劇、そして「人間」の在り様とその価値を問うストーリーを、高クオリティの3Dバトルアクションと共に描き出すRPG。
世界観
ハードSF×ポストアポカリプスな世界観、 人類の存亡を賭けた壮大な戦いの物語
本作の舞台は、 そう遠くない未来。 核融合技術によりテクノロジーが飛躍的に発展し、 国境や民族を越えて全人類の連帯が進んだ時代。 地球の未来は輝かしいものになると誰もが信じていたが……。
人類の科学技術への飽くなき探究が禁忌の領域に触れた時、「罰」を象徴する存在として「パニシング(Punishing)」と名づけられた厄災が出現した。パニシングは人類の脆弱な肉体を破壊するだけでなく、機械の論理回路にも侵蝕し、人間への強烈な破壊衝動に支配される殺戮兵器へと変えてしまう。
1世紀に満たない抵抗の後、かつて繁栄を極めた人類文明はわずかな痕跡を残すのみとなり、宇宙空間に退避した人類に代わり、パニシングに侵蝕された機械である「侵蝕体」が廃墟と化した地球を彷徨う。
人類は、人工物の体躯に人間の「心」を宿す「構造体」にパニシングに抵抗する最後の希望を託し、主人公(プレイヤー)は人間の「指揮官」として「構造体」を率い、地球奪回の戦いに身を投じる...。
▽黄金時代
テクノロジーの飛躍的な発展によって全人類の連帯が進んだ、『パニシング』世界における人類の絶頂期。国連を基盤として世界政府が樹立され、統合と進歩の象徴たるスペースコロニー「空中庭園」の建造は、さらなる栄光への布石となるはずであった。
▽免疫時代
零点エネルギーリアクター内で発生した微細な存在・パニシング。真空チャンバーの爆発によって漏洩・拡散したそれは、生物の体細胞を破壊するのみならず、機械の論理回路に取り付いて増殖し、人間意識の抹消を指向する侵蝕体へと作り変えて機械文明を蹂躙。6度に及ぶ空中庭園への大規模撤退作戦・アルカディア計画の実行後も、過酷な環境と化した地上には多くの人々が取り残された。
そんな中で、人間の思考・意識を再現する意識海システムが確立され、アンドロイド技術によって人体を特殊素材に置き換えながら、人の意識を保った戦闘機械・構造体が誕生。彼らによるパニシングへの反抗が、人類にとっての希望となっていく。
▽反撃時代
人間の指揮官のマインドビーコンを構造体が受信し、意識をリンクすることでパニシングに抵抗可能な障壁を生み出す逆元装置の導入により、構造体と指揮官からなる小隊が基本的な戦術単位として運用されるようになる。
一方、侵蝕体の側にも自我や理性を保ったままパニシングの力を振るう昇格者が出現。地球奪還のための戦いが熾烈を極める中、空中庭園の精鋭執行部隊・グレイレイヴンもまた、地上へ降り立ち最前線へと赴いていた――。
登場人物
⇒「パニシング:グレイレイヴンの登場キャラクター一覧」を参照
◆構造体
汎用機体
人の意識と機械の体を持つ、地球奪還の尖兵。旧称は「構造体」。人としての自意識を失わないよう、容姿や体格、人体が感じ得る様々な感覚が精巧に再現されており、アンドロイドであることを除けば人間そのものであることから、指揮系統を外れた行動を取る者も散見される。侵蝕体となるリスクは常に存在するが、逆元装置の導入によって侵蝕に対する一定の抵抗力を獲得している。
変域機体
昇格ネットワークによる「選別」を通過し、ネットワークへの接続資格を得ながらも保留の態度をとる構造体。旧称は「授格者」。一概に昇格者とも侵蝕体とも定義できない謎多き存在で、ある意味昇格者の予備軍とも言える。
パニシング濃度レベルが最大値に達しているような、血清と逆元装置では対抗できない重篤汚染区域においても自由に行動可能で、低濃度区域ではかえって他の構造体を侵蝕させてしまうリスクを抱えている。空中庭園では一部の授格者に特殊任務用の機体をあてがい、重篤汚染区域の任務に集中させている。
編成
基本的には3人の機体を編成し、状況に応じて操作キャラクターを切り替えながらミッションのクリアを目指す。機体ごとに、隊長に指定した際に発揮されるパッシブスキルが存在する。編成には赤・青・黄の3枠があり、操作中のキャラクターがシグナルで3チェインを発動させるとQTEが利用可能になり、シグナルの色に対応する枠の機体が攻撃や支援を行なってくれる。
1人が行動不能になると強制的に他のメンバーに切り替わり、3人とも行動不能になった時点でミッションは失敗扱いとなる。
ミッションによっては機体の指定があり、所持していない場合でもレンタルのような形で操作可能。機械体や昇格者を操作する機会もある。
汎用機体は攻撃型・補助型・装甲型の3種に加えて増幅型が存在し、機体ごとに搭載されている属性(火・雷・氷など)との兼ね合いにより、属性に特化させた編成で作戦能力を引き上げることも可能。機体構成が根本的に異なる構造体と授格者との混成部隊については、2022年10月9日のアップデートに際して機体の種別が汎用・変域機体と改められたことで解禁。変域機体については攻撃能力の低下という条件付きながら、汎用機体と一緒に編成できるようになった。
武器
機体によっては装備を共用可能だが、高レアリティ武器になると性能に応じて推奨される機体も変わってくる。高レアの中にはカッコイイ可動演出が仕込まれているものもあり、所持していない武器でも「図鑑」から鑑賞可能。
☆5までの武器は、同じ武装を扱う機体間での汎用性も確保されているが、☆6武器は機体性能との相乗効果が高く、専用装備に近い特徴を備えている。
意識
各機体は能力を補助する「意識」を6つ(2段×3列)まで装備することが可能(機体の人格が変わるわけではない)。同一の意識を2つあるいは4つ装備することでセット効果が発生する。また、上段と下段で強化されるステータスが異なるため、意識をセットする位置についても指揮官たちの試行錯誤が繰り返されている。
高レアリティの意識には属性攻撃の強化やバフ・デバフの付与、治癒能力をサポートするものもあり、機体との相性によって、小隊の連携を大幅に向上させることができる。相応の強化素材が必要になるものの、育成した意識を機体間で融通することでリソースの軽減は可能。
変域機体にはそれぞれに事実上の専用意識が実装されており、構造体との共用は不可。セット効果も6つで最大に発揮されるものになっている。
高レアリティの意識は「共鳴」という強化(厳選要素あり)を施すことで機体専用装備となり、戦闘能力をさらに引き上げることができる。
補機
機体の逆元装置の安定性を維持し、意識海を安定させるためにアシモフがバイオニックマシンをコンセプトに開発した補助ロボット。精神的な作用を狙って動物の形態を採用しており、ツルやウマ、貝類など多様な外見を持つ。
一時期は効率低下の問題により凍結されていたプロジェクトだったが、アシモフの努力とある構造体の提供したデータによって完成し、実戦投入に至った。
収束と展開の二つのモードを持ち、装備編成画面で構造体に装備することで、構造体のステータスが上昇する。戦闘時には補機ごとの条件を満たすことで獲得できる「補機シグナル」をショットすることで、敵にダメージと特殊効果のある攻撃を加えて構造体を援護する。
特殊効果は補機によって異なり、スタン攻撃や引き寄せなどの効果や、機体に頑強効果などのバフ効果を与えるものもある。
育成
- レベル
小隊に編成して血清消費のあるミッションに出撃することで経験値を獲得する。経験カプセルによるレベルアップも可能。レベルと戦闘力が一定値に達するごとに全3種の塗装(スキン)が解放される。
- 昇進
シナリオの進行度と構造体のレベルが基準に達するごとに階級を引き上げ、基礎ステータスを上昇させることができる。汎用・変域機体ともに「新兵」から「伍長」「軍曹」「准尉」…と昇進していく。
- 進化
構造体の初期クラスはB, A, Sに分かれており、その構造体に対応する「逆元欠片」を消費してチップを起動することで、最大SSS+まで構造体のクラスを上げることができる。クラスを上げることで基礎ステータスが上昇し、上位の戦闘スキルも解放される。
所属済みの構造体を開発(ガチャ)で入手することで一定数の逆元欠片に変換されるほか、幕間の挑戦モードや挑戦ミッションの報酬でもごく少量ずつ収集できる。
- スキル
3色のシグナルと、必殺技やQTEといったアクティブスキル、常時効果を発揮するパッシブスキルに分かれる。一部スキルは構造体のランク上昇によって使用可能になる。
シグナル | 敵に通常攻撃を加えることで最大16個(表示は8個)までストックされるコマンド。赤・青・黄の「シグナル」に対応したスキルが発動し、同色のシグナルが隣接しているとチェインが発生してスキルの効果が上昇する他、最大の3チェイン発動時には小隊メンバーのQTEスキルに応じた戦闘支援を受けられる。 |
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コアパッシブスキル | 特定の操作によって発動する構造体特有の能力。またの名を「裏技」。条件自体は難しくないため、意識して戦術に組み込むことでそれぞれの持ち味を最大限に発揮してくれるだろう。 |
必殺技 | 戦闘中に蓄積されるエネルギーを消費して発動できる大技。大火力の攻撃や強力なバフを発動できる他、無敵時間が発生するため緊急回避としても使える。 |
高速空間 | 敵の攻撃を「極限回避」することで敵の動作がスローになる高速空間が発生(クールタイムは12秒)し、次に使用するシグナルスキルが必ず3チェインとなる。ただし、敵の攻撃判定が消えるわけではないため、残っている攻撃エフェクトに触れてダメージを受けることもあるため油断は禁物。 |
- 躍進
Ver2.8より実装された汎用機体専用の育成システム。アップデートで既存の汎用機体にも順次追加されている。
アイテムとナットを消費して既存のスキル効果を強化することができる。更に、改造レベルが一定の段階まで到達すると、追加の強化効果がアンロックされる。
- 変域
Ver2.8より実装された変域機体専用の育成システム。アップデートで既存の変域機体にも順次追加されている。
アイテムとナットを消費して変域改造を行うことで、急襲スキルと終結スキルを獲得できる。更に、急襲・終結スキルを一定の段階までレベルアップすると、スキルの強化改造が可能となる。
急襲 | 特殊敵性体は「終結ゲージ」を有し、ダメージを受けるとゲージが減少する。更に、変域スキルを持つ機体が敵の「捨て身の攻撃」の回避に成功すると急襲スキルが発動し反撃、終結ゲージが大幅に減少する。 |
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終結スキル | 「終結ゲージ」が尽きた状態で敵を攻撃すると変域機体が終結スキルを発動、残りの生命ゲージに関係なく敵を撃破することができる。 |
ゲームシステム
◆ 戦闘
シナリオ(ストーリーモード)
本編 | 章立てのメインストーリー。表編にあたる「ノーマル / NORMAL」と、その間隙を描く裏編「シークレット / HIDDEN」で構成され、これらを順次クリアすることで新章が解放されていく。基本的には、ビジュアルノベルの形式で進行するシナリオと3Dアクションの戦闘パートで成り立っており、戦闘では付随する課題(既定のクリアタイム、戦闘不能にならないetc.)をクリアすることで追加報酬も得られる。 |
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叙事余録 | メインストーリーを補完する番外編。2022年10月の「幻鯨夢浮 」イベントより実装された。 |
外伝旧聞 | サブストーリー。2021年6月の「グランブルー」イベントより実装された。サブと呼ばれているが、内容はメインストーリーと同等。 |
断章 | 所属している構造体の過去を垣間見ることができるパーソナルストーリー。BおよびA CLASSのみに設けられた挑戦モードでは戦闘報酬として逆元欠片を入手可能(1日に2つまで)なため、進化に必要な欠片を収集する場でもある。 |
拠点 | メインストーリーをなぞって展開する高難度の制圧ミッション。推奨戦闘力は4000以上とあって、本編の何倍にも強化された敵が出現する。あらかじめ設定した複数の編成をリレーする形で最大3回の連戦となる。 |
資源
構造体や装備の育成素材を効率よく獲得できる。血清を消費するが、最大8WAVEまで連戦可能で、意識のドロップや強化アイテムの収集、湯水のように消費されるナットの補充など、特定のアイテムが欲しい場面で重宝する。余剰の素材は交換ストアで上位素材に変換できる。
挑戦
血清を必要としない戦闘コンテンツ。ボス級のキャラクターを討伐する「幻痛の檻」、他の指揮官と獲得ポイントを競う「紛争戦区」などは、ウィークリーミッションに指定されており、立ち回りを養う場としても有用。無・微課金指揮官にとってはいわゆる“石”に相当する黒パスをまとまった量で得られるコンテンツでもある。テストプレイエリアも備わっており、特に報酬は無いがスキルの確認や力試しには持ってこい。
イベント
マルチステージ「共和戦線」「共同作戦」などの期間限定で開放される特殊ルールのコンテンツなどが分類される。
◆ 師団
2021年6月に追加されたギルドシステム。複数の小隊で師団を組織し、週ごとの戦闘演習「包囲討伐」での貢献値に応じて報酬を受け取ることができる。
◆ 宿舎
メインストーリー4-2をクリアすると開放されるミニチュアのような宿舎。定員3名の宿舎を複数解放し、内装や家具を開発してコーディネートしつつ、構造体のミニキャラたちを撫で回すことができる貴重な癒し空間。構造体好みの宿舎を整えてあげることで入居者の気分値が上がり、メダルや贈り物といったプレゼントをくれるようになる。構造体の組み合わせによっては宿舎内で険悪な睨み合いが発生したり、仲良くダンスを始めたりする。
指揮官によってコーディネートの方向性も異なり、真っ当におしゃれ空間を目指す者から、評価点を追求して備品倉庫のように家具を詰め込む者まで十人十色。
◆ 開発
基本構造体開発券、指定武器開発券、補機開発券、黒パスを消費して利用できる。意識や育成用の素材がドロップするほか、既に所属している構造体を引き当てた際には、一定量の逆元欠片に変換される。
ぱにぐれ劇場
これは動画(アニメ)から始まる物語…
公式YouTubeチャンネルにて公開されたショートアニメシリーズ。全12話。
『パニグレ生放送リリース2周年&アップデート直前SP』にて第一話が先行配信され、毎週水曜・土曜の夜20時に最新話が公開。
基本的にシリアスな物語が描かれるゲーム本編とは対照的に、デフォルメされた構造体達の織りなすコミカルな物語を描く内容となっている。
関連動画
事前登録PV
PV①
pv②
リリース記念アニメPV
「NieR:Automata」コラボ予告PV
テーマソング『二輪の花』FULL ver.(Vo. 石川由依)
関連タグ
ドールズフロントライン…アンドロイドが活躍するソーシャルゲーム。こちらは男性型の存在も示唆されるも作中に出るのは女性型のみ。
ラストオリジン…よく比較されるゲーム。ポストアポカリプスな世界観、ロボットや兵器に寄生し人間を襲う機械生命体、女性型人工生命体がヒロインなど、共通点が非常に多い。
崩壊3rd…よく比較されるゲーム。人類の絶滅が近い近未来的な世界観と難解なストーリー、ジャスト回避やQTEと呼ばれるシステムを用いた戦闘など共通点が多い。
NieR:Automata…人工的に作られた存在が崩壊寸前の地球で機械生命体と戦うという世界観がよく似ており、上記の崩壊3rdと併せてよく比較される。
そして、コラボイベント「寄波の残響」が開催された。
勝利の女神:NIKKE…2022年11月4日にサービスが開始された、機械系キャラが活躍するソーシャルゲーム。こちらは銃器を駆使するガンシューティングRPGであり、作中に登場するのは専ら女性型。
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外部リンク
战双帕弥什 公式サイト… スチルやコミカライズ、アートワークが多数公開されている本家サイト(日本版未実装の情報を含むため、閲覧には注意)。
Punishing: Gray Raven グローバル版 公式Twitter
Vanguard Sound Studio YouTube公式チャンネル… 本編で使用される楽曲が複数投稿されている。