「人類のために戦うゴッデス部隊に感謝を。」
概要
CV:???
約100年前の人物で、当時の中央政府でそれなりの高い地位についていた男性軍人。
初登場のOVER ZONEでは通信機械を通して喋っていたため容姿は不明だったが、RED ASHにて再登場した際に専用の立ち絵とイベントスチルが登場し、容姿が判明した。
100年前の人物故に、メインストーリーには一切登場せず、逆に100年前を描いたイベントストーリーには皆勤賞を果たしている。
容姿
オールバックの髪型に、ジト目の三白眼、頬の痩せた、彫りの深い顔立ちである。
無表情であるが、その見た目とは裏腹に意外とよく喋る。
黒色の戦闘服を着用し、上衣には通信機器などの装備品をぶら下げている。
性格
まだ全てが明らかになっているわけではないが、紳士的かつ誠実な性格。
基本的にはどのような相手でも敬語で話し、相手から皮肉や乱暴なことを言われようが、怒ったりせずに受け流す。
特にRED ASHやOLD TALESでは、ニケを人間として尊重できる点がクローズアップされている。
一方OVER ZONEのように上層部からの指令に忠実な「御役人」の一面も持ち合わせ、エイブ曰く「地獄の猟犬」として中央政府内では恐れられている。
ゴッデス部隊に対しては並々ならぬ思い入れがあるようで、彼女らの戦闘を全てしっかり記憶しており、普段の堅い口調を放り出し熱烈に語り出す。
レッドフードが侵食された事実を知っても、変わらぬ敬意を抱き続ける筋金入りの大ファン。
ストーリーでの動向(ネタバレ注意)
OVER ZONE
初登場は先述の通りOVER ZONE。
アークガーディアン作戦時にアーク内部からゴッデス部隊に指示を出していた。
ドロシーが何度も通信を試みた結果、一時的にアークとの連絡を取ることに成功。通信が再開された際に「事情があり名前は名乗れない」としながらも亡くなったリリーバイスに哀悼の意を捧げ、アーク封鎖が予定より遅れていることを謝罪する。
さらに封鎖に伴う任務を依頼する際に、受諾するか拒否するかをゴッデス部隊の意志を尊重し一任するという通常では考えられない配慮を見せた。
その後ゴッデス部隊を献身的にサポート、支援物資の補給やパーフェクトを使った料理指南(誤って間違ったレシピを伝えてしまったが)をするなど良好な関係で任務を順調に成功させる。
そしてアーク封鎖が完了しドロシーがアーク帰還のための合流地点を尋ねるがオスワルドは質問に答えず代わりにゴッデスの神格化や伝説を語り継ぐことなどを一方的に約束してきた。
自分達をアークへ入れるつもりがないことを察したドロシーが静かに激昂し名前を問いただすと、そこで初めて「オスワルド」と名乗る(通信をそのまま切ってもオスワルド側にはなんのデメリットもなかったのにもかかわらず名乗ったことから、当時のプレイヤーのごく一部からはオスワルドは誠実な性格なのではないかと考えられていた)。
ドロシーからは「オスワルドやその家族、それが無理なら子孫に必ず復讐し、この世で最も苦しい方法で殺してあげます」とまで言われてしまうが、それに対してオスワルドは「恐ろしいことを言いますね」と返しつつも、「ゴッデスは高貴な存在なのでそんなことはしない、正確には出来ない」と言い放つ。
この決定を自分個人ではなくアーク全体の決定とし、アークは文字通り封鎖であり、たとえ英雄のゴッデスでも入れるために封鎖は解除できないことを伝え一方的に通信を切った。
初登場時はこのような行いでプレイヤーからヘイトを溜めまくっていたが、次の過去ストーリーであるRED ASHでその評価は一変する。
RED ASH
RED ASHは人類がアークに移り住む少し前を描いているため、通信装置越しではない生身の彼が登場する。
後編で登場したオスワルドは、車でアークに向かう途中に、故郷に帰るためにヒッチハイクをしていたレッドフードに遭遇。彼女を車に乗せる。
レッドフードは彼を人類連合軍のお偉いさんと見るが、オスワルドは「今は中央政府になった」と答え、お偉いさんというところについては否定しなかった。
車内では、レッドフードも含めたゴッデス部隊の栄光を上擦った声で語り、当時の気持ちなどをレッドフードに嬉々として聞いていた。
話の途中で、レッドフードは自分が侵食されていることを明かされ、侵食が酷くなった場合は撃って欲しいと、彼女から自決用拳銃を渡される。
そして、いつのまにか寝てしまったレッドフード。その間に彼女が大事にしていたカセットプレーヤーを密かに修理した。
途中でラプチャーの群れに襲われるアーク避難民に遭遇。レッドフードから車を停めるように言われ、侵食に苦しみながらも武器も無しに素手でラプチャーを全滅させた彼女を見ていた。
そうして目的地に到着。故郷に戻るレッドフードに自決用拳銃を返却し、心からの感謝と敬礼をして別れた。
立場上レッドフードの侵食についてはすでに知らされており「処分された」と記録されていたレッドフードが生きていたことに驚いていたが、彼女の意志を汲み取り、上層部へレッドフードの生存を報告しなかった。
OLD TALES
OLD TALESはRED ASHの時系列と同時並行であり、もちろんこちらも生身の彼が登場する。
侵食されてヘレティックと化し、ゴッデス部隊のラプチャーの決戦を敗北に追い込み、さらには人間ニケを問わらず大殺戮を起こしてしまったシンデレラの件で、他のフェアリーテイル第2世代モデル、及び彼女らの製造者であるエイブに中央政府首脳部から反逆の容疑がかけられていた。
エイブはそのことを知っており、自分達がいるシェルターの通信機器の線を意図的に切断して使用不能にしていたが、事情を知らなかったレッドシューズは勝手に線を修理したうえに、中央政府へ支援要請の連絡をしてしまう。
翌日に、オスワルドは部隊を率いて現れ、彼女達を拘束しようとする。
その際、彼女達に動かないように静止を呼びかけたが、気が動転して自分達の話を聞くように迫ったレッドシューズに対して部隊に命令を下し、対アナキオール用に開発された制圧弾を浴びせて動けなくした。
冷静になったレッドシューズから「反逆の疑いを晴らすにはどうすればいいのですか?」と質問され、「侵食・汚染されていないか検査をし、さらに脳スキャンを受けることになるでしょう」と返答した。
レッドシューズからは「脳スキャンは脳を破壊するものですよね」「V.T.C.の公式資料で見ました」「90%以上のニケが死亡したとの報告がありました」と反論され、脳スキャンを危険視する態度を示されたが、それに対してオスワルドは「そのようなものは存在しません」と全否定した。
たが、ヘンゼルとグレーテルからは「あの男は嘘をついていると思う」と信用して貰えず、思わずため息を漏らしてしまった。
その直後、リトルマーメイドの言霊の力で動きを封じられた挙句、エイブにスタンガンで失神させられ、逃走を許してしまう。
その後も中央政府の「レッドシューズも殺害したアナキオールを最優先で抹殺せよ」という方針に従い、脱走したシンデレラ及びエイブを追跡。フェアリーテール第2世代ニケと共に包囲する。
しかし彼はRED ASHでの出来事を経て、侵食の治療について可能性を見出していた。
シンデレラの「侵食から回復した」という主張を信じた彼は、クイーン打倒に赴く第2世代フェアリーテールモデル達に人類の希望を託す。
この際、レッドシューズの悍ましい研究について調査した結果をエイブやフェアリーテール第2世代の面々に打ち明けており和解に一役買った。さらには地上での安全な場所のデータも渡すなど、エイブが「最初から任務を遂行する気などなかっただろう」と呆れるほどの献身ぶりを見せた。
残念ながら第2世代フェアリーテールモデル達がクイーン討伐に失敗した際には、「ただでさえ絶望的な状況(※)でこれ以上士気を崩壊させかねない要因となる情報は残せない」と、「上層部の命令」としてフェアリーテイル第2世代の情報を全て破棄させ、いつか彼女たちが物語を書き直す時、なるべく綺麗な始まりでいられるようにし、彼女たちの美しい物語の再編を祈った。
※同時期にゴッデス部隊のリーダーだったリリーバイスが戦死し、その事実が公表されていた。
だが、オスワルドが第2世代フェアリーテールモデルの情報を中央政府から消したことにより、彼の知らない所で新たな悲劇が起こってしまう。
余談
初出のヘイト役からの1周年、2周年と連年に続いてゴッデスの熱烈ファン&イケメンぶりを発揮した結果、人気が爆発したオスワルドだが、それだけにOVER ZONEでの彼がどれほど無理をしていたのかは想像に難く無く、ファンからはせめて晩年は幸せに過ごしていて欲しいという声も。