ラプチリオン
らぷちりおん
CV 不詳(木村良平説あり)
勝利の女神:NIKKEに登場する人物。自称『地上で動く動物愛好家』。
人類から地上を奪った宿敵であるラプチャー達を動物として純粋に研究するため、彼らになりすまし地上で活動する人間。
ビートルに似た廃車ボディにドラム缶や掃除用具などを組み合わせたものを装着し、ランドクラブ型ラプチャーに擬態する。指揮官一行と接触する時は常にその鉄くずを身に纏っているため、プレイヤー目線ではどのような背格好の人物かは不明。
人類がアークでの地下生活を強いられて久しいこのご時世に嘗てのサバンナの生態を知る事から、元は普通に動物を研究していたようだが、ラプチャーの生態を見るうちに「動物は有機体であるべき」と言う定義に疑問を持ち、彼らの研究へ軸足を移した模様である。地上での活動期間は本人曰く3〜4年に及び、これは地上における人間の生存期間としては最長と自負している。
こうして地上で得た知見を伝えるためにアークへメッセンジャーのblablaで発信していた所、指揮官がそれに応答し地表へ出向いた事から、彼との奇縁が生まれる事となる。
またロード級・タイラント級など、今日のラプチャー達の5等級は元々彼がブログに書き込んでいた仮の区分だったが、それをいつからか中央政府が公式な基準として採用するようになったと語っている。
しかしラプチャーの研究にのめり込むあまり、ブログに彼らとの共存を謳う記事をあげた結果、ラプチャーと内通し人々を扇動する危険人物と軍上層部に見做され、遂にはシュエンから暗殺部隊シージペリラスを送られてしまう。そこへ指揮官が介入し機転を利かせた所に多数のラプチャーが集結。その中には巨鯨と呼ばれる超大型輸送機『マザーホエール』も存在した。ラプチャー達は刺客の手からラプチリオンを解放すると、彼共々マザーホエールに乗り込み逃亡、空の彼方へ姿を消す。
サイドストーリーが描かれるblablaクエストで主に登場。
指揮官にラプチャーの生態や素晴らしさを伝えるべくあの手この手で接近を試みるが、その過程でイレギュラーが発生し、指揮官共々リスキーな目に遭うケースが多い。彼に付き合って指揮官が擬態用のラプチャースーツ(と呼ばれる上述のハリボテ)を身に着ける事も何度かある。
活動の末、上述の通り指揮官達とは離別し、マザーホエールに揺られながら通信圏外に至るギリギリまで指揮官へ送り続けたメッセージを最後に、消息不明となる。
以下ネタバレ注意。
メインストーリー26章終盤、300体前後のラプチャーに囲まれた指揮官達の上空にマザーホエール(以下鯨)までもが出現。あまりの事態に撤退を提言するラピだったが、降下した鯨はラプチャー達を押し潰し、指揮官達の危機を救う。そこにblablaが着信、再会を喜ぶラプチリオンからのメッセージだった。
27章冒頭、その鯨の中から現れたラプチリオンの近況が語られる。鯨にホエリーと名付け、世界のあちこちを巡っていた事。地上は変貌し、アークの人間には知り得ない世界が広がっている事。肉食のホエリーに菜食を勧めた結果、性質が変わった事(過去に敵対した鯨は黒を基調にしたボディカラーだったが、ホエリーは食性の変化故かモビーディックを思わせる白いボディになっている)。自分の食物の調達にはやはり苦労しているのか、再会の時点で5日間飲まず食わずの状態だったようだ。
そしてホエリーに急かされたラプチリオンは、上空からの展望を基に自ら描いた巨大な地図を指揮官に渡すと、再びホエリーに乗り込み、空へ帰って行く。
彼から手渡されたこの地図は、アークの識者達の目からしても信頼に値する物だったとアンダーソンは称賛。それに記された情報を足掛かりに指揮官へ次の任務が下され、ラプチリオンが目撃したエリアの一つ「クリスタルでいっぱいの都市」へ征くのであった。