概要
勝利の女神:NIKKEに登場する敵で、地上から人類を駆逐した生命体。
名前はキリスト教終末論の用語「ラプチャー」が元ネタである可能性がある。
ゲーム開始時より100年ほど前に突如地球上に出現した生命体で、機械(金属)の身体を持つ。
また「汚染細胞」を保菌する無機物と有機物が混在した個体も存在し、汚染された対象は肉体がラプチャー化する。
侵食初期のニケは目が赤くなり、徐々に思考も汚染されて行き最終的にはラプチャーと同様の行動を行う事になる。一方で、驚異的な精神力があれば多少長引かせたり、侵食が進んでも味方への攻撃を逸らしたり、自決行動に移る事は可能だが、出来るニケは稀である。
特にニケのボディや脳内に埋め込まれたナノマシンのNIMPHはラプチャー化しやすく(理由は現時点で不明)、上位個体のラプチャーはニケを「喰う」ことで破損を修復し、体をさらに強化することがストーリーで判明する。
侵食されたニケは即座にコールドスリープし、NIMPHの機能を使用する事で治癒する事も出来るが、記憶消去といったデメリットを伴う。
記憶消去せずに侵食を直すにはNIMPHを除去するという方法しか無いが、現時点では困難である他、NIMPHが使用出来る機能を捨てると言う事にもなるため、脅威度の高い物となっている。
様々な個体が在り、ヘレティックと呼ばれる上位個体はニケが侵食によってラプチャー化した者であり言語を話すなど高い知能を持つ。
彼女たちは本体こそ人間とほとんど変わらないものの、巨大な外装を装備することでタイラント級ラプチャー以上のサイズと攻撃火力を得ることができる(ゲーム内ボスステージのニヒリスターやモダニア)。
詳細はヘレティックへ。
ピルグリムの調査では、1体の女王(クイーン)を頂点とする女王制であり、女王がラプチャーを出産(創造)する事が判明しており、女王を討伐する事が新政府の最終目標としている。
主に地上で活動しており、海中での行動をする個体は少ない。
これは、地上以外では動力の確保が難しく効率が悪いためと推測されている。
実際、海にいる大型のラプチャーであるクラーケンはある事情で、動力を確保出来る状況になるまでの100年近くを休眠している。
これがエリシオンの海上戦闘部隊イージスが日の目を見ない要因でもある。
また、休眠したりしている訳では無いが寒冷地帯や湿地帯はラプチャーが少なめである。
熱源と音で感知しているため、地上での熱源を発する物を持ったり、大きな音を出す行為は自殺行為。(ただし、デコイとして利用出来る事もある。)また、旧来の銃火器は殆ど効かないため、ラプチャー侵攻時にはニケが登場するまでは、一方的な戦闘となっていた。
現在は人間であれば抵抗しない場合は捕獲行動に移り、ニケの場合は兵装を使用しての破壊に移行する。攻撃の優先順位は脅威度からニケを優先して狙う傾向にある。
また、人間であれば先に攻撃しない限りラプチャーの銃火器で襲われる事は稀。
地上に出た場合、1時間以内にラプチャーに発見され襲撃される確率は90%以上である。
自己進化能力を持ち、現在のラプチャーは侵攻時より遥かに高機能化している。
一方で、あまり戦闘経験が無い攻撃方法に関しては稚拙な行動しか出来ず、一見高度な機能を有している様に見えても、扱うための経験・技術を持ちえないケースもある。
(主に近接戦闘用の武装など。音速を超える速度と複雑な動きが出来るブレードを持ち、たやすくニケの頭を切り離せるヘレティックが、近接戦闘に長けるニケに対しては手も足も出なかったケースがある。)
一方で外観を似せ、ラプチャーのふりをする事で襲われない事もある。
(ヘレティック級には効果が無いと思われるが。)
この外装は地上に落ちているガラクタを寄せ集めた程度の物でも問題なく、簡単な動作や信号で他のラプチャーと交信出来る事が判明している。(身振り、光、音など。)
その他、アークとは違う技術体系では電子的なステルス技術で地上でありながらもラプチャーから発見されない都市を築いている。
現世代のラプチャーは主に人類とニケを攻撃するが、それ以外の生物には全く興味を示さず※、故に地上では野生化した家畜などが闊歩しており、人類の中には「地球を汚染させた人類への断罪者」「天の使い」と考える者もおり、アーク内部で「危険なカルト宗教」として取締対象となっている。
※過去世代のラプチャーは動物性タンパク質を動力源の一部にしており人類含む生物を捕食していたが、半永久動力を装備している現世代では不要となった。
アークでは大きさ(脅威度)によって大まかにその階級を分けており現在判明している序列は下記の通り。クイーンの精鋭たるヘレティックはタイラント級よりもさらに上位の存在となる。
サーヴァント級(小型ザコ)→マスター級(小型の中でも強力な個体)→ロード級(中型ボス)→タイラント級(大型ボス)
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他作品での類似ケース
機械生命体…Nier:Automataで登場する、人類側の兵器であるアンドロイドの敵。地上を征服しており、人類には敵意を露わにするが動植物に被害は出さないため自然環境が回復している他、ハッキングでアンドロイドをのっとる機能があるなど類似がある。また、知能のある個体もいる。
鉄虫…ラストオリジンで登場するプレイヤーの敵。地上の全人類を駆逐した人類の天敵。機械兵器等と融合する能力を持ち、人類の兵器をのっとるなど共通点がある。
ヴァイス…アリス・ギア・アイギスに登場する敵。人類が地球を捨てるはめになった。自己進化能力を持つなどの共通点がある他、救世主と崇めるカルト宗教も存在する。とにかく人類を宇宙でも追い回す敵意の塊。最近では人類側のアクトレスを取り込んだ個体が観測された。