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NieR:Automata

にーあおーとまた

スクウェア・エニックスから発売されたアクションRPG。『NieR』シリーズの第2作。
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これは呪いか。それともか。


解説編集

2015年6月のE3にて発表され、2017年2月23日に初めてゲームが発売された。ジャンルはアクションRPG。


今作もいわゆる「ヨコオワールド」を前面に出した、退廃したSFファンタジー色の濃い作風であり、NieRシリーズ独特の美しさと狂気を内包した意欲作となっている。

ストーリーの節(後述)でも触れるが、前作『ニーアレプリカント/ゲシュタルト』との繋がりは小ネタ程度であり、シリーズ初心者でも違和感なくプレイできるように配慮されている(「ニーア2」というナンバリングタイトルではないのはそのため)。


「オートマタ(automata)」はギリシャ語を語源とした機械人形という意味合いがあり、メインキャラ達が自動歩兵人形という設定からも、儚く退廃的な世界観に沿った表題であるといえる。


発表当時は正式タイトルが未決定で『NieR』に続くサブタイトルが伏せられていた。当初は「アンドロイズ」なるタイトルで行く方向であったが、某企業が所有するスマートフォンOS「Android」の商標に抵触するためボツとなった。色々な検討や試行錯誤の結果として現タイトルに落ち着き、2015年11月にお披露目となった。


本作はメディアミックスも盛んに行われている。外伝作品といえども重要性は高く、ゲーム本編には無いエピソードや裏設定が出てくる他、スピンオフにしか登場しないキャラクターも多数存在する。


前作から続く作品根幹のコンセプトは「変化し続けるゲーム」

前作開発の㈱キャビアが㈱マーベラスに統合されて解散したため、今作の開発はプラチナゲームズが行った。『メタルギアライジング』等を制作したスタッフが主に担当している。

ヨコオタロウ氏、齊藤陽介氏、岡部啓一氏といった重要スタッフは前作から続投。キャラクターデザインについては前作を担当したD.K氏が開発当時、肘を壊して絵が描けなかったこともあり、新しく吉田明彦氏が担当することとなった。


スタッフ編集

開発プラチナゲームズ
ディレクター&シナリオヨコオタロウ
プロデューサー齊藤陽介
ゲームデザイナー田浦貴久(PlatinumGames Inc.)
キャラクターデザイン吉田明彦
コンセプトアート幸田和磨(関連著作物表紙・ジャケット等)
音楽岡部啓一 / 帆足圭吾

ゲームシステム編集

従来はクセが強いと言われることもあるヨコオ作品だが、今作については誰でも楽しめるよう操作やシステムの調整がなされ、間口はかなり広く作られている。


スピード感溢れるスタイリッシュアクションが中心となるが、要所要所でNieR独特のバリエーション豊かな視点変化や、個性的な弾幕シューティング、ノベルゲーム要素等も盛り込まれている。


ストーリーは周回プレイを前提としたマルチエンディング形式となっている。

その他にも様々なクエストや、シリーズ伝統のウェポンストーリー等が用意されている。NieRシリーズの特徴として、クエストに重要なファクターが含まれていることが挙げられ、本作もそれに該当する。


難易度はEASYからVERYHARDまでの4種類。だが、この難易度の幅がゲーム史上でも稀に見るほど極端。

EASYではただ敵が弱くなるだけでなく、移動以外の操作(攻撃や回避やアイテムの使用)を全てオートで判断・対応してくれるため、初心者ユーザーでもエンディングまで到達可能な親切設計となっている。

一方、VERYHARDではザコ敵の攻撃でも一撃死するほどの凶悪な難度になり、ロックオン機能も使えなくなる。が、この高難度に挑戦するメリットは歯応えやチャレンジ精神以外に無く、無理にプレイせずとも問題はない仕様。


販売ソフト編集

各エディションによって特典や一部仕様が異なるため、詳細が気になる方は公式サイトの閲覧を推奨。



プラットフォームPlayStation®4Steam
発売日2017年2月23日2017年3月18日

無印のオリジナル版。DLCは別途購入が必要となる。

PlayStation®4Pro ENHANCED対象タイトルであり、proあるいはPlayStation®5であれば美しいグラフィックと60fpsでプレイ可能。



プラットフォームXbox OnePC
発売日2018年6月26日2021年3月18日

ダウンロード専用ソフトとして発売。

DLCが標準収録されているほか、ポッドスキン3種やアクセサリー「機械生命体ヘッド」、ポッドの見た目を白の書に変更できる各種特典を含む。



プラットフォームPlayStation®4Steam
発売日2019年2月21日2019年2月27日

廉価版ゲームソフトに、DLCと各種特典を収録したもの。加えてPlayStation®4用のアバター・新規テーマもセットになっている。

特典については前述の『BECOME AS GODS Edition』と同一(ダウンロード版のみポッドスキン「遊戯機械」が追加)。

PlayStation®4パッケージ版の場合、追加コンテンツがプロダクトコードでの封入となる。



プラットフォームNintendo Switch
発売日2022年10月6日

Nintendo Switch版。

DLCが標準収録されているほか、本作だけの特典として無料DLCが配布されている。内容は新規コスチューム6種、アクセサリー4種、ポッドスキン2種。

2022年6月28日に移植が発表された。移植に関してプラチナゲームズは一切関与しておらず、Virtuosが担当している。

ハードの制約によりフレームレートが最大30fpsと低く、オリジナル版と比べゲームデータ容量が約5分の1程度に削られている。ポップイン現象、複数体の敵と戦闘になった際の処理落ち、影処理の解像度が低い、等の現象が起こるが仕様である。

内部解像度、ロード時間、演出効果、各種オブジェクトや遠景グラフィック処理等において相応の差異がある。画面解像度の表記に関係なく、テクスチャ解像度・ポリゴン数、可動オブジェクトの全てを低画質のものに差し替え・削減した上でアップスケーリングしているだけなので注意。


  • 『DEMO 120161128』

2016年12月22日から、バトルアクションを中心にプレイすることが可能な体験版が、PlayStation®Storeにて無料配信中。


ストーリー編集

西暦5012年。

突如として地球に侵略してきた異星人たち。

彼らが繰り出す兵器「機械生命体」の圧倒的な戦力を前に、人類は月への移住を余儀なくされた。

地球を奪還するため、人類軍は戦闘型アンドロイド兵士で構成された「レジスタンス」を組織する。


西暦11945年。

硬直した戦況を打破するため、人類軍は新型アンドロイドである戦闘用歩兵「ヨルハ部隊」を投入する。

人のいない不毛の地で繰り広げられる機械生命体とアンドロイドの熾烈な戦い。

やがてそれは、知られざる真実の扉を開けてしまうことになる。


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「人類と異星人との代理戦争」がテーマとして描かれている。


時系列的には、前作『ニーアレプリカント』から約8000年後の未来にあたる話。世界観こそ共有しているが、メインストーリーの繋がりはほぼ無いに等しいため、前作を知らずとも問題なくプレイできる。むしろ続編だと思ってプレイする方が戸惑う可能性がある(世界の雰囲気が「ファンタジー」→「SF」に大きく変化している等)。


前作のドラマCD『ウシナワレタコトバトアカイソラ』に収録の「宇宙大戦争」は本作の前日譚にあたる。


登場人物編集

ゲーム編集

2Bセンシティブな作品

本作の主人公。ヨルハ部隊の一員として地上に派遣された、汎用戦闘モデルのアンドロイド。目隠しのような形状の戦闘用ゴーグルを装着しており、目元を見せることはほとんどない。

ヨルハ機体は名前を持たず、全て記号で呼ばれる。感情を持つことは規則上禁止されているが、モデル毎の個体差があり、2Bは冷静沈着な性格の持ち主。口調は素っ気ないが、冷淡なわけでもない様子。

戦闘では大小の剣・槍・格闘(素手)による近距離攻撃を得意とし、2つの武器を自由に組み合わせた二刀流戦法が可能。また「ポッド」を利用した遠距離攻撃も完備。


リメイク

調査任務に特化したヨルハ部隊のアンドロイド。主に偵察やデータ収集、メンテナンスを得意とする。感情表現が豊かで優しい性格であり、好奇心旺盛かつ饒舌で社交的。

武器やポッドを用いた後方支援も可能で、固有スキルである「ハッキング」を駆使して2Bのサポートを行う。


Type-A No.2A2

現在は運用されてない近接特化のプロトタイプモデルであるヨルハ。ゴーグルは装備せず目元は露わ。あまり多くを語らない性格で、常に単独で行動しているため、彼女の経歴や行動目的は謎に包まれている。


ポッド042推測:食べると美味しい

ヨルハ部隊の随行支援ユニット。白っぽい042は2Bに、黒っぽい153は9Sに浮遊しながら随行している。遠距離攻撃や移動のサポートを行うほか、司令部からの通信を表示したり、複数機体での情報交換も可能。「推奨:」「提案:」といった人工知能らしい独特の言い回しが特徴。


センシティブな作品

衛星軌道上に浮かぶ基地「バンカー」の長官で、ヨルハ部隊を指揮する責任者。冷静沈着に振る舞うが、2Bや9Sのことは気にかけている。A2とは因縁がある様子。


6O21O

バンカーの通信オペレーター。ヨルハ部隊への司令伝達や情報分析を行う。2B担当の6Oは比較的明るく「2Bさん」と呼びかけてくる。9S担当の21Oは冷静かつ効率性重視な傾向。


ヨルハ部隊よりも前に地球に降下し、各地で奮闘を続けるレジスタンスのリーダーである女性型アンドロイド。リーダーに相応しいしっかりとした性格で、仲間想い。2B達に協力的で、数多くの有益な情報を教えてくれる。


リリィ&ジャッカス

砂漠付近のキャンプを拠点に活動する女性型アンドロイド。好奇心が強く、2B達に色々勧めてくる。物事を爆弾で解決しがち。


センシティブな作品

正体が謎に包まれた銀髪赤目の美青年。冷静な性格だが目的のためなら容赦ない行動も。


アダムの双子の弟で、兄を慕っている。短絡的で物を深く考えない性格。


デリート

機械生命体の中だと異質な平和主義者の個体。人類や機械生命体の歴史に興味を持つほど知性が高い。


デボル&ポポル

レジスタンスのキャンプにいる双子の旧式アンドロイド。大昔に自分たちの同型機が暴走したことに負い目を感じている。本作では2Bや9Sをサポートしてくれる。


パカッ!エミールショップ

前作で主人公ニーアと共に旅したキャラクター。長い年月を経たことで記憶の大部分が欠落している。本作では三輪トラックの姿で移動販売を行い、2Bや9Sをサポートしてくれる。


キャラクターかどうかも定かではない何か。正体がわかっているorネタバレが許される人以外はリンクを踏まないこと。


アニメ編集

リリィ

ヨルハ部隊よりも前に地球に降下し、各地で奮闘を続けるレジスタンスの女性型アンドロイド。ゲームではノベル内のみに登場する脇役の1人だったが、アニメ『Ver1.1a』では主要キャラクターに格上げされた。

ゲーム版のアネモネに相当する立ち位置。人類会議を冷ややかに見ており、2Bに対しては思うところがある様子。真珠湾降下作戦参加時には気弱で優しい性格だったとされたが、その姿はどこにもない。


NieRシリーズの始まりとなったとある事件にて、空から現れた赤い竜元いた世界の遥か昔の時代の人物。ゲームやアニメの端々に名前が出ており、アニメでは最終回『Chapter.24』のラスト数秒に顔出し登場。


アニメオリジナルキャラクター。

最終回『Chapter.24』に登場。声優である遊佐氏は前作にて主人公の青年期を担当しており、一種のファンサービスでもある。


短編小説「静カスギル海」編集

10H

ヒーラーモデルのヨルハ機体。ポッド006と共に重要なバックアップサーバーを管理しているが、ポッドが有能なので常に暇を持て余している。面倒くさがり屋で大雑把な一方、冷静な思考の持ち主でもある。


10Hの随行支援ユニット。主にサーバーの管理補助と定期的な10Hのメンテナンスを担当。施設内だけで数百体もの機体が稼働している(自我は1つ)。他のポッドと異なり母親のような人間らしい喋り方をする。


少年ヨルハ編集

ニーアまとめ

  • 九号(H型)

ヨルハ実験M部隊に所属する少年型のヒーラーモデル。

素直で優しい性格で、主に後方支援を担当。緊急時には仲間の自我データのバックアップも行う。その性質上最後まで生き残ることが多く、仲間の死を見届けては戦えない自分にコンプレックスを抱いている。


  • 二号(D / E型)

M部隊所属の少年型のディフェンダーモデル。

優しい性格で、主に防壁を担当。通常モデルよりもボディの強度が高く論理ウィルスに耐性がある……というのは嘘で、実際はヨルハ機体が反乱を起こした場合を想定した鎮圧用の処刑モデルである。自身の本当の任務を嫌がっている。


  • 二十一号(S型)

M部隊所属の少年型のスキャナーモデル。

冷静なしっかり者で、索敵と分析が得意な情報通。双子の弟である二十二号と仲が良く、彼を守るためにいつも一緒にいる。


  • 二十二号(G型)

M部隊所属の少年型のガンナーモデル。

特技は精密射撃。気弱で優しい性格をしている。アタッカーの試験に落ちてガンナーになった経緯を持つ。兄の二十二号とは仲良し。


  • 六号(A型)

M部隊所属の少年型のアタッカーモデル。

アタッカーとしての適正を強化するために攻撃的な性格と残虐性が付与されており、歪んだ性癖を持つ。教官のことが好きなのか度々ウザ絡みしている。


  • 三号(A型)

M部隊所属の成人男性型のアタッカーモデル。

熱血で仲間想いな性格。粗暴かつ頭が悪く、その特性からアタッカーモデルとしての適正が高め。相棒の四号とよく一緒にいる。


  • 四号(G型)

M部隊所属の成人男性型のガンナーモデル。

無愛想だが冷静な判断力と高い戦闘能力を持つ。アタッカーモデルとしても三号を上回る能力を有していたが、適材適所だと言って三号にアタッカーの座を譲っている。


  • 教官 / ブラック

M部隊の教官を務めるアンドロイド。本名はブラック。ホワイト司令官から教導官の任を賜ったものの、なぜ自分が選ばれたのか疑問に思っている。教官として未熟な面も多いが、教え子のことを深く考える実直な性格。


  • カクタス

レジスタンス3人組の隊長を務めるアンドロイド。ヘタレで頼りなく見えるが、かつては大所帯を率いた歴戦の勇者だったという。


  • ロータス

レジスタンスのアンドロイド。オタク気質でコミュニケーションにやや難あり。回収した資材で敵を改造して自動砲台を作るなど器用な面を持つ。


  • フロックス

レジスタンスのアンドロイド。カクタスとロータスに振り回される苦労人だが、隊長のことを信頼している。


DLC・その他特典編集

  • 「3C3C1D119440927」

2017年5月2日より、PlayStation StoreおよびSteamにて配信開始されたDLC。上記コスチューム3種をはじめとした見た目を変える新規アイテムに加え、各種バトルコンテンツ+α(オマケ要素)を収録。価格は1500円(税別)。


  • コラボCD

センシティブな作品ニーアオートマタクリアしました!

amazarashiの秋田ひろむとのコラボCD『命にふさわしい』初回盤には、「ポッドスキン:amazarashiヘッド」&特製絵本(著:ヨコオタロウ)が付属した。


NieR Music Concert ≪人形達ノ記憶≫編集

今作でもスクエニ主催によるコンサートイベント≪人形達ノ記憶≫が開催。2017年4月23日、5月4~5日の三日間に渡り、大阪・東京の2会場で公演が行われた。

人形達ノ記憶人形達ノ記憶Silence


公演はゲーム中の劇伴・ヴォーカル曲を演奏するライブパートと、声優陣による朗読劇パートで構成されている。

特筆すべきは朗読劇で、本編では語られなかったキャラの重要な過去や感情描写、裏設定やストーリー等、全5公演で全て内容の違うものが用意され、コアなファンにとっては垂涎のイベントとなった。作品人気の高さゆえ、チケットは即完売、当日物販でも売切れが続出した。


なお、この公演の模様が収録されたBlu-ray Discが2017年9月20日に発売。本BDは楽曲観賞に加え、海外分込みの全7公演に及ぶ朗読劇が収録されている。BDのメニュー操作・UI等はPS4での再生を意図したデザインになっている。早期購入特典で朗読劇台本が付属(詳しくは公式サイトを参照)。


2017年10月2日付のオリコン週間Blu-ray総合ランキングでは初登場1位を獲得(外部リンク)。ゲームのコンサート映像という非常にニッチなジャンルでランクインするのはオリコン史上初の快挙であり、ファンのみならず関係者をも驚かせた。


舞台 『音楽劇ヨルハ』 と 『少年ヨルハ』編集

『舞台ヨルハ』編集

元々ゲーム『NieR:Automata』はヨコオ氏が2014~15年頃に立ち上げた、女性アイドルによるガールズ演劇プロジェクト『舞台ヨルハ』が前身となっている。


ヨコオ氏がプラチナゲームズに『NieR』シリーズの続編企画を持ち込む際、開発会社としての得意分野を活かしつつモチベーションが上がりそうな題材を考慮した結果、『ヨルハ』の世界観をブラッシュアップして『NieR:Automata』の形になった、という流れである(元々舞台作品であったものがゲーム化し、更に発展して舞台に還ってきた)。


『音楽劇ヨルハ』 と 『少年ヨルハ』編集

ゲームソフトの商業的成功に伴い、『舞台ヨルハ』が『音楽劇ヨルハ』としてリメイクされ、新作スピンオフの『少年ヨルハ』と合わせて舞台公演が行われた。キャストは旧作から一新、衣装もゲーム版をアレンジしつつ刷新され、『音楽劇』は原作通り女優のみ(+歌唱・楽器演奏陣)、『少年』は男優のみの構成となっている。


両作とも『NieR:Automata』と密接な繋がりを持ち、『音楽劇』の主人公が某キャラ(※ネタバレ注意)なのは勿論、ゲーム本編のウェポンストーリーや攻略設定資料集『降下作戦指令書』に記載されている年表との関連性が窺える項目も見られる。


『舞台ヨルハVer1.3a』と『舞台少女ヨルハ』編集

その後も舞台の好評を受けて『音楽劇ヨルハ』と『少年ヨルハ』の脚本内容をシャッフルした『舞台ヨルハVer1.3a』と『舞台少女ヨルハ』の公演が行われ、2020年12月まで展開が続いた(詳細は公式サイトを参照)。

少年ヨルハ音楽劇ヨルハ[YoRHa]ver1.2


どの作品もBlu-ray化しているので、『NieR』世界や『NieR:Automata』の原点をより深く知りたい人、舞台やコスプレに興味がある人は観劇してみるのもいいだろう。


TVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』編集

2022年2月23日、5周年記念生放送にてテレビアニメ化が告知された。2023年1月7日からTOKYOMXとちぎテレビ群馬テレビBS11日本テレビ系列4局とアニマックスで放送。



以前からメディアによる「アニメ化して欲しいゲーム」アンケートで常に上位にランクインしていた実績もあり、世界中のファンの要望と熱意が実を結んだ形といえる。

制作はアニプレックスグループ内のA-1Pictures。過去にソニーによる働きかけでコンサートの台湾公演を実現したり、日頃からSNS上でプレイステーション公式から推されていたこともあってか、アニメ制作決定においてもアニプレックスのプロデューサーによる強い働きかけがあったことがインタビューにて語られている。


1クール目ED曲を担当するamazarashiは、6年前にコラボシングルを担当した縁から主題歌アーティストに選出された。

また1クール目OP曲を唄うAimerも原作のファンであることを公言し、秋田ひろむへのリスペクトも併せてOPシングル「escalate」のカップリング曲として「命にふさわしい」のカヴァーソングを収録している。


COVID-19の感染拡大に伴う制作スケジュール遅延のため、4話以降は放送・配信が延期された。1話~3話の再放送を挟んだ後、2月19日より放送が再開されるも、3月19日に9話以降の放送が再び延期となる。

その後、約4ヶ月経った7月23日に9話~12話を一挙放送。12話(最終話)放送後に第2クールの制作決定が発表され、2024年7月5日より放送が開始された。…なのだが制作スケジュールが危ういことは変わっておらず、18話の後に総集編を挿み、更に20話のマルチエンディング紹介タスク人形劇内にてポッドの二人が制作の内情を一部暴露、省力化のために21話以降の人形劇制作をカットする宣言をするというネタなのかガチなのか分からない事態となった。


アニメ版スタッフ編集

監督益山亮司
シリーズ構成ヨコオタロウ/益山亮司
キャラクターデザイン中井 準
総作画監督中井 準
音楽MONACA
制作A-1 Pictures

主題歌編集

1クール目編集

オープニングテーマ


エンディングテーマ

本作のコラボソングである「命にふさわしい」を制作したamazarashiによる2度目のタイアップ曲。「感情は持たないで下さい」という2Bのセリフを彷彿とさせる歌い出しから始まり、その後も本作のシナリオや世界観に深く寄り添った歌詞が綴られている。

また本楽曲を使用したヨコオタロウ氏原案の人形劇がamazarashiの公式チャンネルにて公開されているため、気になった人はぜひ閲覧して欲しい。


2クール目編集

オープニングテーマ

楽曲提供は3度目のタイアップとなるamazarashiの秋田ひろむ氏。これまでは登場人物の心情を彷彿とさせつつも作品テーマそのものにも寄り添った歌詞だった秋田氏の楽曲が一転、C/Dルートの9Sの心情をこれでもかと表現したものとなっている。

原作シナリオ後半およびアニメ2クール目で表現される9Sの憎悪、執着、絶望、孤独といった感情をLiSA氏が激しく歌い上げている。加えてOP映像も原作既プレイ者が見れば絶句するレベルで後半の絶望的なシーンが詰まった物となっている。総じて暗鬱な空気の漂うC/Dルートを表現する楽曲といえる。


エンディングテーマ

作詞:ヨコオタロウ 作曲:岡部啓一という原作関係者による描きおろし楽曲。

歌詞は1番が2Bの、2番が9Sの心情を描いた物となっており、その儚げな曲調は物語の終わりを彷彿とさせる。


おまけ劇場『にんぎょうげき にーあおーとまた』編集

アニメ本編後のネタコーナー。ゲームのマルチエンディング紹介を目的に、ゆるい雰囲気でキャラクターたちがふざけまくる様は本編との温度差が激しい。シリーズ愛に富んだ内容でファンを楽しませてくれたものの、制作の都合で21話以降はカットされてしまった。

おまけ劇場に関してはYouTubeの「アニプレックス チャンネル」にて全話無料で公開されている。→1話目のリンク


ラジオ『ポッドのPodcast』編集

2023年1月13日よりSpotify・Apple Podcasts他にてポッドキャスト配信された番組。YouTubeのアニプレックスチャンネルより視聴可能。アニメ配信休止期間にはExtraでポッドキャスト配信をしている。

パーソナリティは、ポッド042役の安元洋貴。


他作品とのコラボレーション編集

本作はその人気の高さから他作品とのコラボレーションが精力的に行われている。数が多いため一部のみを紹介。


武器「エンジンブレード」と「ひのきのぼう」が『NieR:Automata』のゲーム内に登場。本作は発売前からスクウェア・エニックス自社タイトルとのコラボ企画が含まれていた。


Nier x SINoALICE コラボおめでとうございますセンシティブな作品シノアリス、ニーアコラボ

『NieR:Automata』と同じくヨコオタロウ氏がゲームデザインを監修し、音楽を岡部啓一氏・MONACAが手掛けたスマホゲーム。事前にコラボが周知されていた。

『NieR:Automata』とのコラボイベントは2017年8月24日~9月27日の期間に開催された。専用シナリオ・コラボキャラクター・コラボ武器のストーリーは全てヨコオ氏の描き下ろし。その後も度々復刻コラボが行われ、キャラクターや武器が追加された。


有料DLC第2弾として2Bが参戦。本コラボにて褐色肌白衣装のヨルハ二号P型(通称:2P)が誕生した。

YoRHa: Dark Apocalypse


無題

YoRHa: Dark Apocalypse(ヨルハダークアポカリプス)」と題して、新規シナリオ、アライアンスレイドが制作され活況となった。本コラボでは2Pが主要キャラクターとして登場している。


2023年9年1日には、ソーシャルゲーム『勝利の女神:NIKKE』にてコラボイベントが開催された。

SHIFT UP代表のキム・ヒョンテ氏は『NieR:Automata』の大ファンだという。また『NieR:Automata』をヒントにコンシューマーゲーム『ステラーブレイド』を製作・販売している。当作販売を記念してヨコオ氏と対談し、NieRをヒントにしたと恐縮したが、断然クオリティの高いソウルライクを作ってくれたと感謝されている。



発売後の反響と業績編集

2024年2月時点で全世界累計800万本以上出荷(PlayStation®4/Steam/Xbox/Nintendo Switch版)、ダウンロード版を含まない国内PS4パッケージ版現物が調査会社による実売本数で累計52万本以上(GOTYエディションを含む)、日本+アジア地域におけるDL版を含めたPlayStation®4版の売上だけでも100万本を軽く突破するという、ヨコオ氏がこれまでに手掛けたタイトルの中でも抜きん出た圧倒的セールスを記録している。国内のみならず北米、欧州、アジア圏といったワールドワイドで強い支持と注目の集まる作品であり、同時にヨコオタロウというクリエイターの名が全世界に知られるようになった出世作と言える。そしてプラチナゲームズにとっても創立以来最大のヒット作となり、純国産かつ、大規模な開発(広告)費を伴うようないわゆるAAAタイトルではない外注作品としては、主に継続的な口コミと評判により、長期間に渡り継続的に底堅く売れ続けることによって大成功を収めるに至った珍しいケースとなった。

 

また、『NieR:Automata Original Soundtrack』がコンシューマー向けのゲームサントラとしては異例のオリコン&Billboard週間2位にランクイン。設定資料集『≪第243次降下作戦指令書≫』が発売前に重版決定、コンサートBD『≪人形達ノ記憶≫』がオリコン週間チャート総合1位を記録するなど、関連商品の人気も前作からは想像もつかない規模で高まる結果となり、楽曲や作品に対するファンの熱の強さが窺える。


ゲーム関連では国内外で多数の受賞を収め、12社のゲームメディアからGAME OF THE YEAR(通称GOTY)の評価を受けた他、世界的にも権威ある「D.I.C.E.AWARDS2017」では「RPG of the Year」を受賞。特に前述したBGM分野では世界最高峰のゲームアワードと言われる「The Game Awards 2017」において「Best Score / Music(最優秀音楽賞)」に選定される功績を上げ、全世界でニーアの楽曲レベルの高さが評価された。また評価面だけではなく実績の面でも前述したサウンドトラックがオリコン集計記録だけで国内実売7万枚弱のセールスを上げている他、週間チャートにおいて70週以上もの間ラインクインし続けるなど長期間売れ続けた結果、2019年6月に日本レコード協会からゴールドディスク認定(10万枚以上の出荷実績)を受ける快挙も達成した。また前述したようにPlayStation®4版のアジア地域売上本数が100万本を達成したことから、「PlayStation Awards 2019」おいてPlatinum Prizeおよび25周年記念ユーザーズチョイス賞も併せて受賞した。

2018年3月3~4日にはニコニコ動画にて発売1周年記念として『ニーアオートマタぶっ通し生放送』が行われ、述べ27時間の生放送で累計来場者数346万人を集め、ファミ通担当編集者からも「(買い切り型のゲームとしては珍しい)発売から時間が経過しつつも、ファンの熱量が衰えない稀有なコンテンツ」と評された。


関連作品一覧編集

設定資料集編集


美術記録集編集


小説編集

タイトル発売日
小説NieR:Automata 長イ話2017年08月05日
小説NieR:Automata 短イ話2017年10月24日
小説NieR:Automata 少年ヨルハ2018年07月27日

漫画編集

タイトル発売日
ヨルハ 真珠湾降下作戦記録(全4巻)2021年4月22日〜2024年7月5日

楽曲CD編集

OST編集

タイトル発売日
NieR:Automata Original Soundtrack2017年3月29日
NieR:Automata Ver1.1a Original Soundtrack2023年4月26日

アレンジ編集


楽曲レコード編集

タイトル発売日
NieR:Automata Original Soundtrack Vinyl2017年12月20日

コンサートBlu-ray編集


アート編集

タイトル発売日
NieR Art 幸田和磨アート集2021年6月28日

関連動画編集


関連イラスト編集

NieR:AutomataDEMO playNieR:Automata■■■

NieR:Automata推奨:破壊尼尔三人


関連タグ編集



※コラボ企画として『モンスターハンターフロンティア』『ファンタシースターオンライン2』に実装された。


まとめて検索


時系列編集

西暦856年大災厄
西暦1000年DOD3(小説)DOD3(ゲーム)
Aエンド
西暦1096年DOD 死ニ至ル赤
西暦1099年DOD1(ゲーム)DOD1.3(小説)
西暦1117年DOD2(ゲーム)
西暦2003年Eエンド
西暦3465/3361年ニーアレプリカント/ゲシュタルト
西暦3470/3473年D or Eエンド(レプリカント)
西暦11945年ニーアオートマタ
Eエンド
西暦?年ニーアリィンカーネーション

『オートマタ』は『レプリカント』の「Dエンド」または「Eエンド」から繋がっていると言われるが、公式情報に齟齬が生じており、ファンの間では見解が分かれている。

  • 『オートマタ』発表時、電撃オンラインの生放送にて『オートマタ』は『レプリカント』のDエンドの設定を引き継いでいるとの発言があった。→同様の発言をしている電撃オンラインの記事
  • 一方その後のディナートークショウや『ドラッグオンドラグーン3』の設定資料集では、Eエンド後を描いたSS「プロメテウスの火」の出来事が『オートマタ』に繋がるとされている。

外部リンク編集

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親記事

NieR にーあ

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