概要
正式名称は『NieR Re[in]carnation』。略称は『リィンカネ』。
ソーシャルゲームでありながら、『NieR』シリーズの第3作にあたる。
対応プラットフォームはiOSとAndroid。開発元はアプリボット。
前作までがアクションRPGだったのに対し、本作はスマートフォン向けアプリゲームということもありターン制RPGとなっている。
『ドラッグオンドラグーン』シリーズと『NieR』シリーズで評価の高い武器物語(ウェポンストーリー)に着目した内容となっており、ストーリーでも武器に残された記憶を辿りながら謎を解き明かしていく。
Reincarnation(よみリィンカーネーション)とは『転生』の意味。作中では檻の世界から記憶の世界へと転生することで話が進む。
2020年3月29日の『NieR』シリーズ10周年を記念したニコニコ生放送にて発表。4月18日にYouTubeにて実機プレイ動画が公開され、7月29日から8月5日にかけてクローズドβテストが行われた。
2021年2月18日から正式にサービスを開始。
2024年3月29日にシナリオ最終章の公開をもって、ストーリーが完結。2024/4/30(火)15:00にサービスが終了した。
なお、同年11月28日には資料集の発売が決定している。
当初は8月28日発売予定であったが延期された。
ストーリー
少女と怪物の物語
冷たい石の床の上で、少女は目を覚ます。
そこは大きな建造物が建ち並ぶ、広大な空間だった。
「ママ」と名乗る不思議な生物に導かれ、
少女は石畳の上を歩き始めた。
失ったものを取り戻すため、
そして、その罪を贖うために。
誰がどうやって作ったかも分からない
『檻(ケージ)』の中を。
太陽と月の物語
『檻(ケージ)』へと迷い込んだ、
高校生の少年/少女。
眼前には、石と鉄で造られた
巨大な建造物がそびえていた。
戸惑う彼らは、世界を案内するという
不思議な生物と出会う。
東京へ帰るには、虚空に浮かぶ
『壊れた太陽/月』を修復するしかない。
不安に囚われながら、少年/少女は歩み出す。
いるべき場所へ帰るために。
その胸に、ある悲願を抱きながら。
ヒトと世界の物語
様々な世界の住人達が、
『檻(ケージ)』と呼ばれる広大な空間に集められる。
戸惑う彼らの前に現れたのは、
「ママ」と名乗る不思議な生物だった。
ママは出会って間もない彼らに、
力を貸してほしいと訴える。
世界を守るためには、
『檻』を脅かす外敵を葬らなければならないと。
彼らは侵略に立ち向かうべく、果てなき道を進む。
それぞれの秘めたる「真実」と向き合いながら。
【全て公式サイトより引用(※現在は閉鎖済み)】
登場人物・キャラクター
少女と怪物の物語
『檻』(ケージ)の世界
『檻』と呼ばれる建物の中に倒れていた少女。
心優しく、明るい性格。
毎晩のように見る悪夢に苛まれている。
首輪と足には何故か包帯が巻かれている。また、冒頭の彼女は白ではなく黒い服を着ている。さらには声を含め多くのものを失っている。これらの謎は全てストーリー内で明かされていく。
頭の上から白い布を被った、『ママ』を自称する謎の生物。
ふよふよと空中に浮いている。白い布はオシャレのつもりらしい。
お喋り大好き、おせっかいな性格。
先のことを真面目に話したり、少女に心配の声をかけたりする一方で、滝や雪の坂を前にはしゃぐなど、自由な一面も強い。
『檻』について知っているらしく、迷い込んだ少女を導く。
『檻』を彷徨う、夢喰いの怪物。
甲冑と虫を組み合わせたような容姿をしている。
序盤ストーリー内で出会う際は、どことなく子供のような振る舞いをしているが、この理由はストーリー内で明かされる。
ママと似た形状をした、謎の生物。
黒い布や帽子を被り、鞄を身につけている。
思想や性格はママと異なり、どこか胡散臭い。
話し好きで社交的だが、何を運送しているかは秘密。
ストーリーが進むと、彼の本性が明らかとなる。
『記憶』(メモリーズ)の世界
ディミスと共に旅をする少年。
心優しい性格。
元々はとある国の王子だった。理由あって王国を追われた彼は、戦争を終わらせるためにディミスと旅をしている。
しかし病気を患った状態のため、徐々に衰弱してしまい……。
容姿は少女を彷彿とさせるが、れっきとした男である。
戦争用に作られた機械兵の初号機。
顔を包帯で包んでおり、胸には大きな傷がある。
欠陥品として地下倉庫に捨てられていた際、同じく持病が悪化して見限られたリオンと出会った。それをきっかけに『意志』を灯し、体が朽ち果てるそのときまでリオンを守り続けることを決意する。
緑豊かな国で暮らしていた狩人。ゆえに元々は弓使い。
真っ白な長髪に機械仕掛けの手足で、『NieR:Automata』のA2と容姿が似ている。
かつて妹と共に隣国の『選別』実験に巻き込まれ、身体を兵器に改造された。その際に妹が目の前で処分されてしまい、以降残党兵への復讐を目的に賞金稼ぎとして生きている。
彼女の仇の中には、隣国の元王族であるリオンも含まれており……。
とある大名に仕える、殺し屋の家系の当主。
遊女の格好をしており、肩には入れ墨が施されている。
少女時代からの苦しい鍛錬によって殺しの腕が磨かれ、大名からは厚く信用されている。しかし、本人は今の生き方に疑問を感じており、普通の生活を送ることに対するひそかな憧れも有している。
やがて彼女は、自分と同じように生きる道を決められた子供の始末を依頼されたが……。
数多くの雪山に挑み続ける、冒険家の男。
妊娠中の妻と幼い娘を放り出し、今日もまた生死を賭けて人類未踏の頂を目指していく。
決して家族に愛情がないわけではなく、娘が作ってくれたお守りと手紙を大事に持っている。
やがて罪悪感から、家族の元への帰省を決心したものの……。
自由のない軍事施設で、妻と共に『花』の怪物と戦い続ける兵士。
『花』を恐れる政府によって兵士として徴用され、名前すらも奪われた。『花』に息子を殺されており、復讐として剣を振るっている。
苦しい状況下でも仲間たちと絆を築き、どうにか生き残っていた彼らだったが、突然仲間たちに異変が起こり始め……。
O63yの妻で、夫と共に『花』の怪物と戦い続ける兵士。
自由のない囚人たちの解放のため、夫や仲間たちと共に計画を練る。
しかしたどり着いた先で、とある真実を知ってしまう……。
幼い頃に戦争に巻き込まれ、トラウマを抱えた少年。
両親を殺した敵国の男への復讐を目的に、自ら軍人入りを志願する。
かつては臆病者だったが、今ではそんな面影もない。
愛想がないせいで、周囲の兵士に目をつけられている。
弱腰のグリフには過去の自分を重ね、腹を立てている。
やがて仇討ちの機会を得たラルスは、たった一人で敵軍キャンプへと突撃し、仇の男を剣で刺すことに成功する。しかし、そこで男から受け入れがたい真実を聞かされてしまい……。
隊長として、部隊を率いる青年。
仇討ちを理由に軍人入りを志願したラルスについて思案している。
頻繁に喧嘩をする仲間たちの仲裁に頭を悩ませながらも、決して横暴な態度は取らない。慎重な作戦指揮をとるせいで、周囲から「臆病者」と陰で呼ばれている。
かつて一兵卒だった頃、無能だとバカにしていた上官に「お前が助かって良かった」と告げられて以降、償いとして一人でも仲間を救うために行動している。そしてそれは、勝手な単独行動を取ったラルスに対しても同じであり……。
崩壊した研究施設の中、収容室で眠っていたクローン兵器の少女。
頭に響く「あの場所へ行かなければ」という声を頼りに、研究施設をひたすら進んでいく。戦闘時は目が紅く光る。
道中落ちているメモを拾ったり、現れる白き異形を倒したり、結晶と化した姉妹とも呼べる亡骸の記憶を受け継ぎながら、少しずつ謎を解き明かしていく。そうして彼女は、元人間である長女が今も苦しんでいることを知り……。
太陽と月の物語
『檻』(ケージ)の世界
東京に住んでいた女子高校生。佑月の姉。
母親の借金のせいで精神を病んでしまった父親のため、アルバイトや家事を一人でこなしている。
成績優秀で社交的。友人が何人もいる。
父親を狂わせた元凶である母親に、強い憎しみを抱いており……。
壊れた『太陽』を修復するため、『太陽の欠片』を集めていく。
東京に住んでいた男子高校生。陽那の弟。
持病を患う母親のため、人生をかけて医者を目指している。
何もかもを我慢し、それ故に学校では孤立している。
母親に暴力を振るった父親に、強い憎しみを抱いており……。
壊れた『月』を修復するため、『月の欠片』を集めていく。
佑月に同行する、黒い布を被った謎の存在。
白い布を被ったママとは別個体で、前掛けの中に赤さんが入っている。
明るい性格だが、どこか危なっかしい。
度々上司らしき人物と連絡をとりながら、佑月を導く。
白い布を被った謎の存在。
黒いママのことが大好きで、ほぼ常に彼女の前掛けの中に入っている。容姿はママと酷似しているが小柄。見た目に反して声も性格も雄々しく、ギャップが凄まじい。
陽那に同行する、白い布を被った謎の存在。
ママと似た姿だが髭が生えており、声も男性的。
穏やかな性格をしている。
度々上司らしき人物と連絡をとりながら、陽那を導く。
『記憶』(メモリーズ)の世界
『学舎』で魔法を学んでいる、魔法使いの少女。
強気で優しい性格。
やがて大人に近づいたサリュは、他の魔法使いとツガイとなる『契約』の資格が与えられる。
秘かにツンツン頭の親友を慕っていたサリュは彼に告白するが、眼鏡の親友のことが好きなんだと振られてしまう。そしてなんと、眼鏡の少女の好きな相手はサリュだった。複雑な恋愛関係に混乱したサリュは、つい「ふたりとも消えちゃえばいい」と言ってしまい……。
薄暗い森の奥に住んでいる、人の理を外れた獣人。
己の姿を嫌悪し、真っ白な布を被っている。
『ニンゲン』になりたいプリエは、古びた鏡の中から話しかけてくる『黒い影』の言葉に従い、次々と魔法使いを殺していく。そして最後に出会った魔法使いこそ、サリュその人だった。
そう、実は獣人の正体は……。
科学が発展した国のインターネット上で活動する謎多きシンガー。
戦争の続く国で、人々の笑顔を取り戻すために歌を歌っていた。
ライブ中にアンチが乱入してきて以来、自分の行動の意味を悩み始めるが、感謝のメールが届いたのを期に再び歌い出す。
そんな彼女の正体とは……。
科学が発展した国で造り出された人工知能、その二号機。
AIらしく、非道な手段を軍人たちに命令していく。
『完全』求める彼女は、『不完全』という言葉が嫌いだった。一号機が持っていたはずの『右眼』の機能を自分が有していないことを酷く気にしている。悩みを拗らせたユリィは、一号機から強引に『右眼』を奪うが……。
砂と海に囲まれた王国に住む、船乗り……に扮した盗賊の少年。
盗んだ服で自身を着飾り、姫を手に入れるために足繁く王宮へと通う。
かつて奴隷だった頃、大切だった少女の笑顔を奪われたのをきっかけに、奪う側に回るようになった。
元々邪な考えで動いていたはずの彼は、王宮の姫に少女の姿を重ね、いつしか本気で彼女を笑わせたいと思うようになっていた。しかし……。
砂と海に囲まれた王国で、夜の街に現れる占い師。
その正体は王国の姫。縛られ続ける人生に苦悩した彼女は、鬱憤を晴らすため、毎晩街で占いを営んでいた。
そんな中、毎日自分に会いに来てくれるユディルに心惹かれていく。ある日サラーファは、彼に王国から連れ出してほしいと頼んだ。ユディルが本当に自分を見てくれているか確かめるため、彼女は侍女と姿を入れ替えて彼を待ったが……。
ヒトと世界の物語
10H/ヨルハ十号H型(泡沫の現実、籠中の鳥、CV:若山詩音)
長きにわたり月面サーバーを守り続けたアンドロイド。
名前のHはヒーラーを意味し、主にヨルハ機体のメンテナンスを担当する。まあそれは、本来であればの話だが……。
めんどくさがり屋で、やや大雑把な性格。その一方で冷静な思考の持ち主でもあり、隠された秘密に自力でたどり着くことも。
元々は『NieR:Automata』の設定資料集や『短イ話』に掲載の『静カスギル海』という小説内にて登場していたキャラクター。
10Hの随行支援ユニット。
主に月面サーバーの管理補助を行いながら、定期的に10Hのメンテナンスも担っている。ときに10Hとチェスで遊んだりもしていた。
ポッドの例に漏れず、機体がたくさんある。
『檻』の中では『ママ』としても知られていた。
10Hと同じく、元々は『NieR:Automata』の設定資料集や『短イ話』に掲載の『静カスギル海』という小説内にて登場していたキャラクター。作中でも10Hに対してママのような振る舞いをしているし、喋り方もどことなく似ている。
コラボキャラクター
NieR:Automata
ガチャ限定の★4は新衣装。2Bは2着、9SとA2は1着が実装されている。★3は通常衣装で実装された。
2B/ヨルハ二号B型(CV:石川由依)
『ヨルハ部隊』に所属する、戦闘モデルのアンドロイド。
主に剣撃での近接攻撃と、『ポッド』による遠距離攻撃を使って戦う。
他の機体と比べると冷静沈着で、お人好しな性格。
9Sと共に敵である機械生命体と戦う使命を課せられた彼女だが、実はとある秘密を抱えている。
9S/ヨルハ九号S型(CV:花江夏樹)
『ヨルハ部隊』に所属する、スキャナーモデルのアンドロイド。
ハッキングによって様々な情報収集を行うことができる。
感情表現が豊かで、好奇心が強い。それ故に知ってはならない秘密にたどり着いてしまうことも。
A2/ヨルハA型二号(CV:諏訪彩花)
『ヨルハ部隊』を脱走した、アタッカータイプのアンドロイド。
主に剣撃での近接戦闘に特化している。
本来は仲間を大切にする優しい性格なのだが、とある過去をきっかけに部隊を脱走。機械生命体への復讐だけを目的に動くようになる。
ニーアレプリカント
主人公(ニーア)は『世界を滅ぼした男』という名前で登場した。
ガチャ限定の★4は新衣装。主人公は2着、カイネとエミールは1着が実装されている。★3は通常衣装で実装された。
不治の病『黒文病』に罹った妹ヨナを救うため、『失われた言葉』を集める旅にでた青年。
人語を話す書物『白の書』や、カイネ、エミールと共に旅をしており、お互いに固い信頼関係を築いている。
正義感が強く、仲間想いの性格。一方でマモノや敵対する者には容赦しない。愛する人を救うためなら、どんな手段も厭わない。
崖の村で差別されながら暮らす、『マモノ憑き』の女性。
高い身体能力を持ち、魔法を使うことができる。
通常時は下着姿をしているが、これは半身のマモノの侵攻を抑えるためと、両性具有という自身のコンプレックスからくるもの。
非常に口が悪く気性も荒いが、実際は不器用で優しい性格。
自身を受け入れてくれた主人公のために、命を捧げる覚悟でいる。
骸骨のような見た目をした、魔法兵器の少年。
フワフワと浮遊して移動する。
元々は人間の美少年だったが、とある事件がきっかけでこの姿へと変わり果ててしまった。
少年らしく純粋で、子供らしい性格。
頭部だけの状態になっても生き延びることができる。また、材料があれば魔法で身体を自由に作ることもできる。
ドラッグオンドラグーン3
ガチャ限定の★4は新衣装。ゼロは1着が実装されている。★3は通常衣装で実装された。
右目に歪な『花』が生えた、『ウタウタイ』の女性。
見た目からは想像できないほどの怪力と剣戟能力を持つ。
性格は粗暴で、面倒臭がり屋で、勝ち気で、非常に短気。
また、性に開放的で、仲間の使徒たちと肉体関係を結んでいる。
同じく『ウタウタイ』である五人の妹を殺すため、ドラゴンのミハイルと共に行動しているのだが、これら全てには大きな理由がある。
リィンカネな人々
『リィンカネ』公式X(旧Twitter)にて投稿されていた4コマ漫画。
主にギャグ要素が強く、立ち位置的には「私立レプリカント高等学校」や「にんぎょうげき にーあおーとまた」に近い。
- 「友情」
- 「漫才」
- 「兵長の努力」
- 「なんでもできる?」
- 「対決」
- 「早押し問題」
- 「アップデート」
- 「未来の……」
- 「勉強法」
- 「優雅なる剣客」
- 「おばけ」
- 「くしゃみ」
- 「迷子の兵器ちゃん」
- 「フランク」
- 「プレゼント」
- 「スーパーモデルサンタ」
- 「初夢」
- 「隠れオタクの完璧な日常」
- 「適合者」
- 「親心」
- 「おせっかい」
- 「だるまさんがころんだ」
- 「NieR」
- 「アドバイス」
- 「笑顔」
- 「悪童ふたり」
- 「今日も一日」
- 「読書のひととき」
- 「好きなだけ」
- 「本日のお悩み」
- 「変装」
- 「冒涜」
- 「キーワード」
- 「検査」
- 「危機回避」
- 「こっそり」
- 「一流」
- 「料理対決」
- 「ハイセンス」
- 「愛と恋」
- 「可愛いお洋服」
- 「不屈の心」
- 「あっという間」
- 「犠牲」
- 「物語」
関連動画
本当に、本当にありがとうございました。
関連タグ
シリーズ
DOD
総合
コラボ・外部出演
users入り
発売元・開発元
媒体
略称
表記揺れ
ニーアリィンカネーション NieR:Re[in]carnation
公式企画
「NieR Re[in]carnation」イラコン
【開催期間】
2021年2月18日(木)~2021年4月4日(日)23:59まで
【参加方法】
テーマに合わせてイラストを描き、指定されたタグを設定した上で、pixivに投稿してください。
ゲーム「NieR Re[in]carnation」に登場するキャラクターを自由にお描きください。
タグ:リィンカネイラコン
外部リンク
※ネタバレ
※以下、メインストーリーのネタバレ注意。
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本作の舞台「檻(ケージ)」とは、前作『NieR:Automata』の短編小説「静カスギル海」にて描写された月面の人類サーバー、その中にある仮想空間のことである。
仮想空間内は元々、ママ(ポッド006)が管理する武器の記憶を元に作られた楽園のような場所で、戦いから解放された者たちが穏やかに過ごしていた。
だが「敵」の侵略を受けたことで様子が一変。人々はカゴに囚われ、心を摩耗し、黒い鳥によって黒い敵へと変貌してしまう。この黒い敵との戦いにより、楽園は破壊され、現在の「檻」が誕生した。
「檻」に攻撃を仕掛けてきた「敵」に対抗すべく、ママはフィオたちのデータを連れて現在の地球へと向かう。「巣箱」と呼ばれる場所で待ち受けていた「敵」の正体とは、『NieR Replicant ver.1.22...』に登場した管理人の少女(以下、彼女)だった。
『ver.1.22...』のEエンドにて、地上の量子サーバーをカイネに破壊されたことで対の少年(彼)が死亡。偶然生き残ってしまった彼女は、永い時の中で孤独に苦しむこととなる。
やがて、彼女の目の前に赤い少女が現れるが、赤い少女も孤独によって苛まれ、修復不可能なほどに壊れていた。
「初めからずっと独りだったなら、彼女も、赤い少女も、白髪の女も哀しむ必要はない だから……」
赤い少女の憎悪を取り込んだ彼女は、もう誰も悲しませまいと世界の時を全て凍らせることを画策。黒い鳥を放ち、運送屋や黒いママ・パパを送り込み、陽那と佑月を利用して月面の「檻」にまで攻撃を仕掛けた。
彼女の暴走を止めるべくフィオたちは戦ったが、最終的にはフィオが「檻」を去り、彼女の傍で生きることを選んだ。