CV:白石涼子
概要
『ニーアレプリカント/ゲシュタルト』に登場するデボル・ポポルと『NieR:Automata』に登場するデボル・ポポルは、性格や姿が似ているが別人である。
ニーアレプリカント/ゲシュタルト
主人公ニーアの村に住んでいる。
ニーアとその妹(ゲシュタルトでは娘)ヨナのよき理解者であり、身寄りのない彼らのためにニーアに仕事を与えてくれる。
姉のデボルは活発な性格で、村の噴水や酒場で歌を歌って過ごしている。近寄ると彼女の歌声を聞くことができる。
酔っぱらうと「にゃー♪」と猫のように喋りだす。その様子は公式ドラマCDで描かれている。
妹のポポルは温和な性格で、村の図書館の館長を務めている。また、村の長としての役割も受け持っている。
以前酔っぱらって酒場の壁を破壊したことがあるらしい。それを聞いた白の書は「わからんものだな」と呆気にとられていた。ちなみにポポルはなかなか手に入らない酒でしか酔えないようで、酒を造る材料を聞いたニーアは当初それが酒の材料だと気づかなかった。酔った彼女の恐ろしさは公式ドラマCDにて垣間見ることができる。
※以下、ネタバレ注意。
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彼女たちは大昔の人間によって造られたアンドロイドである。『ゲシュタルト計画』の監視・監督と、『レプリカント』たちの管理を任されていた。
『ゲシュタルト計画』とは、人間を『ゲシュタルト』(魂)化して眠らせ、複製した『レプリカント』(器)でレギオン(化物)や白塩化症候群を駆逐。脅威が去った後、ゲシュタルトをレプリカントに回帰させる計画である。ヒトという種を未来に残すことを目的としている。
デボルとポポルは、ゲシュタルトからデータを抽出して新しいレプリカントを作ったり、逆に死んだレプリカントのデータをゲシュタルトに還元する役目も担っていた。
その他にも2人は様々な能力を持っており、浮遊やワープ、能力のコピー、魔法弾での攻撃などができる。
造られた当初は感情を持たない存在であったが、互いをはじめ多くの者とふれあう過程の中、いつしか感情が芽生えていた。大きなきっかけは何となく世話をしていた猫が死んでしまったとき。何かが壊れてしまったらしい。
彼女たちが2体1組として造られた理由として、『ゲシュタルト計画』の監視・監督の難しさ、遥か長い年月の任務から1体では精神面の支障をきたす恐れがあり、それを回避するためサポート役としてもう1体必要であったという推測を本人たちが語っている。
事実、片方が苛立つと、もう片方がなだめる描写がいくつかあり、基本的にデボルが前者でポポルが後者である。しかし、ポポルは感情の起伏が激しく場合によってはデボル以上に激高するため、デボル側が心配させないように気を遣うシーンもある。
ニーアに対して進むべき道を示していたのは、魔王の暴走を察知して急遽『ゲシュタルト計画』を実行するために誘導するのが目的だった。だがニーアに情を抱いていたのもまた事実であり、計画の進行について「あと100年、次の世代にしたかった」と語っている。
最終的にはニーアたちの手によってデボルは殺され、残ったポポルは悲しみのあまり暴走。エミールを巻き込んで自爆し、その永い生涯を終えた。
NieR:Automata
続編である『NieR:Automata』では、前作とは別人である同型機が登場する。
双子の旧型アンドロイドで、レジスタンスのキャンプに住んでいる。
性格は『ニーアレプリカント』のデボル&ポポルとほぼ同一であるが、髪型や衣装がやや異なるほか、オートマタではコサージュをつけている(正面から見て右側につけているのがデボル、左側につけているのがポポル)。
アンドロイドに対しての治療・メンテナンス能力があり、本作では2Bや9Sをサポートしてくれる。
一方でレプリカントで使っていたような攻撃魔法は使わず、敵との戦闘時も剣を振り回している。
これについては、同じ『デボル・ポポルタイプ』でも使用できる能力が異なるという説や、暴走を起こさないよう記憶消去と一緒に大半の能力が使えなくなったという説、贖罪の意識から本人達の意志で能力を使わなかったという説など、様々な説がある。
自分たちの同型機(レプリカントのデボル・ポポル)が暴走したことに負い目を感じている。過剰なまでの罪の意識をプログラムに刷り込まれ、それを原動力として行動している姿はなんとも哀れである。
ポッド153からは『デボル・ポポルタイプ』と紹介されている。
元々『デボル・ポポルタイプ』は、『ゲシュタルト計画』を実行するにあたり、ニーアの村以外にも各地に分散してレプリカントたちの管理を行っていた。
しかしレプリカントのデボル・ポポルが起こした事故によって『ゲシュタルト計画』が破綻。それにより各地にいた同タイプは処分され、サンプルとして残った『デボル・ポポルタイプ』も記憶を抹消されたうえ、贖罪の意識を植え付けられた。さらには他のアンドロイドに迫害されており、オートマタの彼女たちは放浪の末、レジスタンスのキャンプにたどり着いた。
レプリカントではカイネやエミールを差別する側にいたデボルとポポルが、彼らのせいで今度は差別される側になってしまうとは、なんとも皮肉的である。
ところで件の暴走についてだが、レプリカントでの行動を見る限り、デボルとポポルはほとんど計画遂行のために尽くしている。違反があったとすれば、最後に巻き添えで自爆を試みたことだけである。
無論、それ一つで白の書が消滅してしまえば計画はおじゃんになるので厳罰は間違いないのだが、そもそも双子が敗北してしまえば計画遂行が不可能という点を考慮すると、いくらなんでも与えられた罰が過酷すぎるのではないだろうか。
ドラッグオンドラグーンシリーズ
人物ではなく、武器の名前として登場している。
『DOD』及び『DOD2』には『デボルポポル』という名の武器が登場しており、デボとポポという名の双子の姉妹が鍛え上げた剣という設定がある。
レプリカント後に発売された『DOD3』では、紛らわしいということもあってか『デボルポポル』という名の武器はなくなった。
代わりに『千年樹の歌声』と『千年樹の嘆き』という武器のウェポンストーリーにて、レプリカントのデボル・ポポルと思しき内容が記されている。
表記ゆれ・誤記
『デボル』と『ポポル』双方のタグが登録されているイラストでは、『デボル&ポポル』のタグを登録していなかったり、『デボルポポル』で登録している場合があるので、目当てのイラストが見つからない場合はこの方法で検索するのもよい。
デボルのほうについて、タグを「デポル」としてしまっているイラストが散見される。
妹がポポルなので姉はデポルだと勘違いしていたり、IMEの学習機能が『ぼ』をカタカナに変換すると濁音の『ボ』より先に半濁音の『ポ』に変換する場合があり、濁音と半濁音に気づかずそのまま登録していたりが理由として挙げられる。
pixiv外でもブログなどで「デポル」と記述してしまっているところがあり、間違いやすい部分と思われるが、大事なことなので再度述べさせてもらうと「デポル」ではなく『デボル』である。
余談だが『Automata』や『Replicant1.22...』での英語表記では「Devola&Popola」だが、『Replicant』スタッフロールでは「Devol&Popol」となっている(Gestaltでは未確認)。
余談
東京オリンピック(2020年)で流れる音楽に、彼女たちの歌う『イニシエノウタ』が採用された。
関連イラスト
ニーアレプリカント/ゲシュタルトのデボル&ポポル
NieR:Automataのデボル&ポポル
関連タグ
シリーズ
キャラクター
- ニーア(NieR)/父ーア
- カイネ(NieR)
- エミール/実験兵器7号
- 白の書
- ヨナ(NieR)
- デボル&ポポル/デボル/ポポル
- テュラン/由良正義
- 仮面の王
- フィーア(NieR)
- ハルア(NieR)
- ルイーゼ(ニーア)
- 黒の書
- 魔王(NieR)
外部リンク・出典
- 『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR』(電撃ゲームス編集部,2010)
- 『ニーア レプリカント ver.1.22... ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR: Revised Edition』(電撃ゲーム書籍編集部,2021)
- 『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集《第243次降下作戦指令書》』(電撃オンライン編集部,2017)
- 『小説 NieR Replicant ver.1.22474487139... 《ゲシュタルト計画回想録》 File01』(著、映島巡,著・監修、ヨコオタロウ,2021)
- 『小説 NieR Replicant ver.1.22474487139... 《ゲシュタルト計画回想録》 File02』(著、映島巡,著・監修、ヨコオタロウ,2021)
- 『小説 NieR:Automata 長イ話』(著、映島巡,著・監修、ヨコオタロウ,2017)
- 『ドラマCD ニーアレプリカント ウシナワレタコトバトアカイソラ』(2011)