カイネ(NieR)
かいね
性別 | 両性具有 |
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年齢 | 17歳 |
血液型 | B型 |
身長 | 172cm |
武器 | 双剣、魔法 |
髪の色 | 青みがかった白銀色 |
瞳の色 | 沈んだ紫色(※) |
出典:設定資料集『GRIMOIRE NieR』、『ワールドインサイド』
※瞳の色は作品により異なる。
双剣を扱う「マモノ憑き」の女戦士。
日光に弱い半身のマモノの侵食を防ぐため、露出の多い下着姿をしている。また両性具有を理由に差別されてきた過去を持ち、自身の身体にコンプレックスを抱いている。口も態度も乱暴だが、その奥には家族や仲間を想う優しさを持ち合わせる。
数年前まで祖母と二人暮らしをしていたが、巨大なマモノ「フック」に襲われて祖母は死亡。カイネも手足を失うなど瀕死の重傷を負った。その際、マモノ「テュラン」に取り憑かれ、生き延びたカイネはマモノ憑きとなり、以来復讐のために戦い続けていた。
やがて仇討ちを終えた後は、自分を差別せず仲間だと呼んでくれたニーアのために、再び剣を振るうようになる。
容姿
大胆な青の下着姿と左半身に巻かれた包帯が特徴的。
肌の露出にはテュランの侵攻を防ぐ効果がある(本作の舞台は地軸がズレている影響で日が沈まない)ほか、幼い頃に迫害を受けてきた反動から女性らしい服を好んで着用している。
包帯はテュランへの配慮で巻かれたもの。包帯下の素肌はマモノと同じように黒く、他のマモノに反応して膨張し、黒い瘤が躍動する。
頭につけている月の涙(花)の髪飾りは青年期序盤にニーアから貰ったもので、少年期のカイネはつけていない。またこの他にも祖母から花冠状の月の涙の髪飾りを貰っているが、穢れた自分には似合わないという理由で自宅に飾っている。
瞳の色は設定資料集に「沈んだ紫色」との記載があるが、実際は作品により異なる。古めのイラストでは紫色、『SINoALICE』コラボや公式デフォルメイラストでは青色が使われ、現在では黄色が主流となっている。
性格
気性が荒く、大雑把でぶっきらぼうな性格。
「気に入らなければ斬る」という思考の持ち主で、マモノはもちろん自制が効かなくなると人を殴ることもある暴力系ヒロイン。また、非常に口が悪いのも特徴で、「テメエの汚ねえ※△☆をギタギタに刻んでやる!」といった品のない暴言を吐くため、喋るとよくピー音が入る。
一方で他者への思いやりも併せ持つ。作中ではニーアを蹴り飛ばしてマモノの攻撃から助けたり、エミールを励ましたりと、不器用ながらに人助けをすることもしばしば。普段はクールな立ち振舞いをするほか、ときおり乙女らしい一面を覗かせることも。
なお、これらの性格や言動の荒さは全て祖母譲りのものである。幼い頃のカイネは内気で根暗な性格をしていた。
差別
両性具有であることを理由に、過去には崖の村で酷い虐めを受けていた。迫害の影響からカイネの両親は早くに他界している。中にはカイネと普通に接してくれる人間もいたが極少数であった。そのため村の中ではまともな生活が出来ず、祖母に引き取られてから現在に至るまでカイネは村近くの荒屋で暮らしている。
マモノ憑きとなってからは更に人々から忌み嫌われ、ニーアの村や海岸の街にも入れない始末。酷な仕打ちだがカイネは甘んじて受け入れている。というよりも差別されるのが当たり前すぎて、逆にニーアたちから優しくされることに戸惑いを覚えているようだ。
マモノ憑き
身体の一部をマモノに侵食された人間を指す言葉。マモノ憑きになると身体能力が向上して魔法の力を得るが、常に身体に痛みを伴うらしい。魔法が使えるカイネだがその扱いは苦手だとのこと。
また、テュランの影響でカイネのみマモノの言葉を理解している。少年期の描写は作品により異なるが、青年期頃には完璧にマモノの言葉を聞き取れているようで、戦いの中で葛藤を見せることも。
大喰らい
悪食の大喰らいでもあり、クエスト「病気の子供」では猛毒のまずい木の実を喜んで平らげ、白の書に呆れられていた。ドラマCDのカイネ曰く「私はいつでも何でも食べられるぞ!」とのこと。
本編ではあまり触れられない設定だが、ドラマCDの学パロや『DOD3』の「ニーアの剣」のウェポンストーリーではその大喰らいぶりを遺憾なく発揮している。
人間関係
少年期のニーアには仲間としての友情を感じている。
青年期以降は彼を男性として意識するようになるが心の内止まり。強いていうならニーアに必要とされたい一心で復讐を手伝っているものの、残念ながらカイネの淡い恋心にニーアが気づくことはない様子。
白の書からは「下着女」と呼ばれ、事あるごとに口喧嘩をしている。でもなんだかんだ仲は良い。
エミールには頼りになるお姉さんだと思われている。カイネも不器用なりに彼を可愛がっている。
残虐な思考のテュランとは馬が合わないが、日光に弱い彼に配慮して半身に包帯を巻くなど、カイネなりに思うところはあるようだ。
デボルとポポルについては雑な扱いを受けていることもあり、密かに心の内でいけ好かない女呼ばわりしている。
※以下ネタバレ注意
カイネは人間ではなく、レプリカントである。
レプリカントとは、人間のデータを元に姿や機能をコピーした器のこと。それに自我が芽生え、あたかも人間のように生活しだしたのがこの世界の人々。
ちなみにレプリカントには生殖能力がなく、性的に歪んだ人が多いという裏設定がある。カイネが両性具有として生まれたのは、レプリカントの性別に必然性がないせいでバグが発生したのが原因。→出典:4gamer.net
また、カイネの元になった人間(ドラマCDで登場)の特殊な出生も原因の1つとして考えられる。
収録されたショートストーリーにカイネも登場する。
Disc1
新宿で生活していた頃の人間のカイネが登場。しかし、そこで彼女が元々普通の人間ではなく、元軍人の祖父母の遺伝子にレギオンの攻撃パターンを組み込んで生み出された「プログラムド・ベイビー」だと判明する。後の時代(ゲーム本編)を生きるカイネが、Dエンド後にも驚異的な身体能力を保持し続けたのはこれが理由。
ちなみに人間のカイネは「軍人華族」と呼ばれる上流階級のお嬢様。言葉遣いも丁寧で、野良犬にシロという名前をつけて飼い始めるような心優しい少女である。また、設定資料集によれば配偶者(婚約者?)もいて本来ならば結婚する予定だったらしい。
『ドラッグオンドラグーン3』
DLCで「カイネの服」と「カイネの剣」が登場した。
『NieR:Automata』
ゲームでは登場しないが、エミールのクエストでカイネの名前が出てくる。また、カイネの家を再現した空間も登場する。DLCではカイネの衣装が「露出の多い女性の服」としてコスチューム実装された。2Bが着てくれる。
Eエンド後において残せるメッセージプリセットの中に「ガンバレ!この※★○▲野郎!!」という選択肢が存在する。ちなみにカイネがフックに浴びせた言葉は「この☆※△×野郎!」、Eエンドでの言葉は「この腐れ※★○▲野郎!!」。見比べると少し違う。
小説『短イ話』に掲載の「エミールの追憶」でもカイネの名前が登場。また、こちらの作品にはカイネと仲間たちの挿絵が1枚載っている。
アニメ『Ver1.1a』の第5話では、エミールの記憶の中で一瞬だけカイネの姿が登場する。レプリカントの本編で彼女の石化が解けた直後のシーンだと思われる。とても美人。
『NieR Re[in]carnation』
2019年2月21日より開催のコラボにて、カイネが初登場。
2021年6月22日より開催の『ver.1.22』発売記念コラボにて、新ジョブ「カイネ/クラッシャー」が実装された。
カイネ/ブレイカー
武器は「カイネの剣」。ウェポンストーリーにはCエンドの話が、ジョブストーリーには苦悩するカイネの心情が綴られている。
カイネ/クラッシャー
武器は「カイネの双剣 ver.1.224」。ウェポンストーリーにはC・Dエンド前のテュランの心情が、ジョブストーリーにはテュランに対するカイネの心情が変化していく様が描かれている。
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』
仲間の実験兵器7号と共に参戦。属性は闇、種族は魔種。特殊技は「てめえの★※$を¥△&♯!」(自身のATK上昇+弱点消失+攻撃が貫通するようになる)。
実験兵器7号と共にデッキを組んだ状態で100勝すると、称号「迸ル狂気」が手に入る。
性能はかなり強力で、評価は高い。
『ロードオブヴァーミリオンⅢ』
実験兵器7号と共に再登場。魔種のコスト30で、超覚醒をすると、大幅に攻撃力と防御力が上がるが、7.5秒毎にゲートに帰るまでステータスが下がるデメリットを背負っていた。しかし大体の場合同コスト帯では圧倒的な殲滅力を誇り、冬木の魔女と並び大暴れをしていた。デメリットも帰還したらまたステータスは戻るため、大したデメリットではなく、同コスト帯で暴れ続けた。
『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』
本作には珍しい、ドット姿でのカイネたちを見ることができる。
ジョブは盗賊、影響力は権力。入手方法は限定ガチャ。
バトルアビリティは「青の魔弾」や「※△☆切り落とし」、「まず△☆※を切り落とす」。サポートアビリティは「マモノ憑き」、「迸ル狂気(力)」など。
必殺技は「この☆※△×野郎!」、EXアビリティは「ギタギタに刻んでやる!」。天賦覚醒で入手できるアクセサリーは「月の涙の花飾り」と、いずれも原作ネタが細かい。
カイネが両性具有という設定のキャラクターとして誕生したのは、開発チームの女性に「男性のヒロインを入れてほしい」と言われたのがきっかけ。→ 出典:ガジェット通信
名前の漢字表記は「壊音」という設定で、由来は特にない。
ゲシュタルト版で声優を担当したローラ・ベイリー氏は、他には「ストリートファイターⅣ」で春麗の英語版CVなども演じている。オープンワールド型のバカゲーとして名高いSaintsRowシリーズの3と4では、キャラクターメイキング可能な主人公の「女声その1」を担当。ギャングのボスなので「Fu○K」やら「As○h○le」やらと、やっぱり品のない言葉を口走っている。
彼女の喋るセリフに入るピー音は隠されてるだけで、アフレコの際に田中氏はスタジオでしっかり発音している。
カイネの外見モデルが『ドラゴンクエストⅤ』のビアンカであることが、『ニーアレプリカント』のキャラクターデザインを担当したD.K氏のX(旧Twitter)にて明かされた。→リンク