「あなたにもう一度……会い……たい。あなた……に……」
CV.門脇舞以(レプリカント/オートマタ)/ジュリーアン・テイラー(ゲシュタルト)
概要
『NieR』シリーズに登場するキャラクター。
名前を「エミール」といい、一般的にこちらの名で呼ばれる。
シリーズのマスコット的な扱いをされている。
後発作品の『NieR:Automata』と『NieR Re[in]carnation』にも出演している。
プロフィール
性別 | 男性 |
---|---|
年齢 | 不詳 |
身長 | 132cm |
武器 | 杖、魔法 |
出典:設定資料集『GRIMOIRE NieR』
レプリカント/ゲシュタルト
ニーアと旅をするガイコツ姿の少年。
見た目に反し、おだやかで優しい性格をしている。強大な魔力を有しており、空を飛んで移動する。力を使いすぎると自我を失い、破壊兵器として暴れだすことも。ニーアとカイネを慕い、特にニーアのことはLOVEの意味で慕っている。
正体(※ネタバレ注意)
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「あぶないんです。ぼくの目は物を石に変えてしまうから……」
その正体は、少年エミールと同一人物である。
とある理由で姿が変わってしまった。
少年時のプロフィール
性別 | 男性 |
---|---|
年齢 | 不詳 |
血液型 | О型 |
身長 | 145cm |
武器 | 杖、魔法(石化の目) |
髪の色 | 金色 |
瞳の色 | うすい紫色 |
出典:設定資料集『GRIMOIRE NieR』、『ワールドインサイド』
人間時の彼の目には、見たモノを石に変える力がある。普段目隠しをしているのはそれが理由。視覚を封じている分、聴覚に優れており、足音だけで相手の性別や年齢を判断できる。南平原にある洋館に執事と二人で住んでいる。
エミールはかつてスノウホワイト計画という実験に巻き込まれ、兵器に改造された子供だった。またの名を「実験兵器7号」(実は1000年以上前から生きているが、その話に触れられることはない)。
彼の石化能力は双子の姉であるハルア、もとい「実験兵器6号」を封印するために与えられたもので、今でも彼女は洋館地下の施設最深部で磔にされていた。
物語中盤、カイネの石化を解くために6号の魔力が必要だと考えたエミールはハルアと融合し、強大な魔力を手に入れる。しかし、そのせいでエミールは少年の姿から骸骨のようなおぞましい姿へと変わり果ててしまった。
自分の姿に嘆いていたとき、ニーアに優しく抱きしめられたのをきっかけに、エミールは彼に対して特別な感情を抱くようになる。
その後、エミールはカイネの石化を解くことに成功。目覚めたカイネは姿の変わったエミールを一目で見抜き、ありのままを受け入れた。そんな彼女にエミールはハルアの面影を重ね、以降カイネを姉のように慕う。
希望が見えたのも束の間、エミールとカイネは村から追い出されてしまった。デボルとポポル曰く「村の皆を怖がらせてしまう」から。エミールは仕方ないと受け入れ、カイネと野宿するようになる。
設定資料集『GRIMOIRE NieR』
収録されたショートストーリーにエミールも登場する。
「石ノ花」
ハルア視点で描かれる。実験兵器の中で初めて「完全体」となった彼女は、同じように改造されるかもしれないエミールを助けるために自我を保ったまま暴走する。
「狭キ門」
ポポルに頼まれ、カイネとエミールが村の見張りをする話。祭りでも二人は差別され、村には入れてもらえない。エミールの純粋な性格がカイネ視点で描かれている。
「八十日間世界一周」
Bエンド後のエミールが何をしていたのか彼視点で描かれている。喋り口調で文章が進み、全体的にネタ感が強い。『NieR:Automata』に出てくるエミールの雰囲気に近い。
ドラマCD『ウシナワレタコトバトアカイソラ』
Disc1
新宿にいた頃のエミールが登場。国立兵器研究所で管理されていたが、突如やって来た由良正義に連れられ、対レギオンのための兵器として使われる。到着した先で偶然人間のニーアや人間のカイネと出会う。
Disc2
宇宙大戦争
『NieR:Automata』に繋がる前日譚。地球に侵略してきたエイリアンに対し、エミールは自身を分裂させて彼らに挑む。
私立レプリカント高等学校 体育祭編
公式学パロ。
エミールは高校3年生として登場。ニーア(弟)やカイネとは同級生。
ニーア(兄)に一目惚れしており、彼と性的な意味で仲良くしたいらしい。作中にて、おそらくエミールが一番はっちゃけている。
ハナウタ
ドラマCDの初回ボーナストラックにはエミールの「ハナウタ」が収録されている。「エミール/犠牲」をアレンジした歌詞付きの歌なのだが……ニーアをお菓子に例えて食べちゃいたいと発言。攻め側の願望がこれでもかと溢れ出ている。そして、極めつけはラストのセリフ。
「あ、あの、でも、僕が本当に食べちゃいたいのは、ニーァッ!!」(迫真の強制終了)
NieR:Automata
続編の『NieR:Automata』でもエミールは登場する。
とある事情と8000年以上にも及ぶ時間の経過により、記憶の一部を失っている。エミールに何があったのかは、彼から依頼されるクエストによって語られる。
本作での初登場は商業施設。どうやら機械生命体の頭部の中で眠っていたらしく、機械生命体が壊されたことで、2Bと9Sに出会う。
不審がって破壊しようとしてくる彼女たちに驚いたエミールは、高速で回転してその場から逃げ去っていく。以降、廃墟都市に出現するようになる。
上記の後のエミールは、特売日の旗が付いたオート三輪型ピックアップトラックの姿をしており、移動販売を行っている。
街を走る彼を射撃して転倒させた後に話しかけると、素材やプラグイン・チップなどの購入が可能。
なお、その際彼は自身のキャラソンを大音量で流しながらマップを爆走している。
前作の彼のテーマである「エミール/犠牲」をアレンジした「エミール/ショップ」という曲が流れているのだが、中の人がわざと音痴に歌い、歌詞の内容もかなり適当と、まさに抱腹絶倒必至の内容。
また、ときおりエミールは高速移動をはじめる。それに伴ってキャラソンまで高速になるため、騒がしいことこの上ない(ちなみに走行速度によって販売アイテムが変わり、高速のときだけ一部限定アイテムを売ってくれるという地味に重要な仕様がある)。
更に、走行範囲内であれば、彼は本編進行中でも関係無く爆走してくる。シリアスな場面でも大音量でアイテムの宣伝をしながら戦場を横切る姿はまさしくシリアスブレイカー。
余談だが、「エミール/ショップ」はレジスタンスキャンプにて、ちゃんとした歌詞あり版を聞くことが出来る。こちらも絶妙に音痴。
上記の通りネタ枠になってしまった彼だが、補足するとクエストは一貫して真面目でシリアスなものとなっている。『レプリカント』の情報も出てくるので、前作をやっているとより楽しめる。
また彼に関わるサブクエストの一つ「エミールの追憶」は、クリアしておかないと3周目以降で9Sが受注できるとあるサブクエスト(ムービーあり)がクリアできないため、難易度は少し高いがクリアしておくと良い。
アニメ『Ver1.1a』でもエミールは登場。パスカルの村の地下深くに御神体として祀られている。
全く動かないが死亡している訳ではないようで、9Sが解析の為にハッキングを仕掛けた際、彼に『レプリカント』時代の記憶を垣間見せた。
パスカルがまだ戦っていた頃、偶然目の前にやってきた彼にエミールが「生きて」とメッセージを送り、それがきっかけでパスカルは戦いを放棄するようになった。
また第2クール1話では、本編よりも前の時系列でゲームとほぼ同様の経緯で2B・9Sと一度出会っていた事が判明した。しかし原作と同様に高速で逃げた後、最終話まで登場しなかった為、フェードアウトした模様。
なお、本編後に挟まるミニアニメ「にんぎょうげき にーあおーとまた」ではゲーム版同様のテンションで喋る。つまり完全なネタ枠。
NieR Re[in]carnation
コラボ
『ver.1.22』発売記念コラボにて、エミールが初登場した。
エミール/謎の異形(★3)
おなじみのガイコツ姿。解放武器は「7号の杖」。
エミール/異分岐の異形(★4)
普段とは異なる、黒を基調とした衣装。解放武器は「知識の杖」。
キャラ名に「異分岐」と入っている通り、ストーリーも『レプリカント』本編とは打って変わって幸せそうな内容をしている。
その他
作中ミニゲーム「フライングママ」では、短時間無敵になれるアイテムとしてエミールが登場していた。
メモリー「白日夢(バアルの私書シリーズ)」には、エミールの頭部を持ったレヴァニアのイラストが描かれている。
SINoALICE
『NieR:Automata』コラボにてエミールが初登場。
『NieR Replicant』コラボと『ver.1.22』発売記念コラボでは、新ジョブのエミールが追加された。
エミール/クレリック
武器は「7号の杖」。
容姿は『レプリカント』準拠のもの。
少年エミール/メイジ
武器は「ハルアヘッド」。
ジョブストーリーではエミールが、オートマタ→宇宙大戦争→八十日間世界一周→レプリカントの順で振り返っている。
エミール分裂体/ミンストレル
分裂体なので、ジョブストーリーは例によってネタ枠だしメタい。
エミール&白の書/ソーサラー
武器は「白の書 ver.1.224」。
ジョブストーリーには、エミールと白の書のやり取りが描かれている。
『オートマタ』コラボでは武器「エミールヘッド」も登場した。
ドラッグオンドラグーン3
「ニーアの剣」のウェポンストーリーにエミールが登場する。
コラボレーション
『ロードオブヴァーミリオンⅢ』
カイネと共に参戦。
種族は「不死」、属性は「闇」。特殊技は「エミールビーム」(範囲内の敵全てに闇属性のダメージを与える)。
カイネを同じデッキに入れた状態で100勝すると、称号「迸ル狂気」を入手できる。BGMも「全テヲ破壊スル黒キ巨人」などを含むニーア曲メドレーになる。
ちなみに、本作のエミールのイラストは『ドラッグオンドラグーン』のキャラクターデザインを担当した藤坂公彦氏が描き下ろしている。
『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』
本作には珍しい、ドット姿でのエミールたちを見ることができる。
ジョブは神官、影響力は富。入手方法は限定ガチャ。
バトルアビリティは「エミールビーム」や「エミールヒール」、「エミールバリアー」。サポートアビリティは「最強兵器の本能」、「迸ル狂気(魔)」など。
必殺技は「魔力凝縮」、EXアビリティは「紫の圧壊」と、いずれも原作ネタが細かい。
関連イラスト
少年エミール
好きなもの
関連タグ
シリーズ
キャラクター
カップリング
表記揺れ
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