パスカル(NieR)

ぱすかる

ゲーム『NieR:Automata』に登場するキャラクター。

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1 DATA

2 概要

3 関連タグ

4 ※ネタバレ注意

5 外部リンク

CV：悠木碧

DATA

種類	機械生命体
性別	─
全高	250cm
重量	360.1kg
スリーサイズ	247−166−201cm

出典：オートマタ設定資料集

概要

ヨルハを見ると問答無用で襲ってくる機械生命体の中でも異質な平和主義者。

同じく戦うことを放棄した機械生命体達で集まった村の村長をしており、穏やかで物腰の柔らかい優しい性格。

村の子供達に学問をはじめとした様々なことを教えている先生でもあり、彼らからは「パスカルおじちゃん」と呼ばれて親しまれ、パスカルもまた彼ら村人のことを大切に想っている。

人類や機械生命体の歴史に関心を持っており、本を読んだり機械生命体が奇妙な行動をした際には興味深そうに観察するなど知的好奇心が旺盛な一面も。

「おじちゃん」と呼ばれている通り人格は男性のものだが、声は少女のもの。これは周りの機械生命体やアンドロイドを怖がらせないように、話しかけられて一番安心する声を選んだとのことである(悠木碧女史へのインタビューより)。

ゲームでのバッドエンドによれば彼が死ぬと機械生命体の勢力的バランスが崩れ、それが原因でレジスタンスは壊滅する恐れがあるという(あくまでバッドエンドの与太ネタの可能性もあるが)。

アプリゲーム『勝利の女神:NIKKE』ではコラボ参戦メンバーとして選ばれている。しかもプレイアブルである(9SがNIKKEの世界観的な事情でプレイアブルに出来ないため、パスカルが選ばれた説もある)。

※ネタバレ注意

　　　　　↓

3周目のA2ルート、「パスカルの絶望」にて彼の村の一部の住人が暴走。

A2の助力もあり、子供達だけは工場廃墟に避難させることに成功する。しかし、すぐに敵性機械生命体が大量に押し寄せたことで温厚な彼もついに激昂。A2と共闘し、超大型兵器・エンゲルスを操作して機械生命体の大軍と敵のエンゲルスを撃破することができた。

その後、避難していた子供達の元に帰った彼。

しかし…………

そこには、子供達が集団自殺した地獄のような光景が広がっていた。

パスカルは将来のために子供達に様々な感情を教えていた。その一つ、「恐怖」は無謀なことで命を捨てないようにと願ったものだった。

しかし幼い子供達はその「恐怖」に押し潰されてしまい、自ら命を絶つことを選んでしまった。

もし彼がその場に残って子供達を安堵させていたなら避けられた悲劇かもしれない……が、この時の敵性機械生命体は相当な数がいた上A2もボロボロであり、パスカルが戦わなければそのまま全滅する以外なく、どちらにせよ詰みの状態であった。

その後、彼の願いで記憶を消すか破壊するか、もしくは何もせずに立ち去るかの三択を迫られる。

記憶を消した場合は村長になってから現在までの記憶が消え、崩壊した村に戻って店を開いている。そこで彼は村人や子供たちの残骸を「ガラクタ」呼びして売っており、今作をプレイした者達に強いトラウマを植え付けた。

破壊した場合は換金アイテムであるパスカルのコアを入手し、何もせず立ち去った場合は同じく換金アイテムのパスカルの愛読書が村に置かれ、パスカルは出現しなくなる。

その後、村を訪れた9Sから「パスカル」と呼ばれた際には「聞き覚えがある」と述べており、訂正や別の名を名乗ることもなかったことから、元々は名前がなく、パスカルという名前も村長になった後から名乗るようになったものであることが示唆されている。

後の公式展開では記憶を消して生存する展開が正史として採用されており、記憶を消した後も穏健派としてアンドロイド側との和平を成功させている。

『NieR:Automata Ver1.1a』

第5話から登場。2Bと9Sが村人の案内で村に向かった原作とは異なり、レジスタンスのリーダー・リリィからお使いを頼まれた2Bと9Sが、村に向かい出会うという流れになっている。

また、パスカルの過去もアニメで独自に掘り下げられている。彼は嘗て自分の同型達と共に、現在の村にあたる地域で敵と戦っていた。そこで奈落の底に落ち、村の御神体となる球体と接触したことで平和主義者になったと描かれた。

物語終盤、『塔』の出現における地殻変動に巻き込まれ倒れていたA2を救出し村で保護していたが、外部の敵性機械生命体が大群でパスカル村に向かっているとポッド042から情報提供があった為、パスカルは村の大人達、そしてA2と共に迎撃する。一時は成功するも、空からの攻撃に切り替えた敵性機械生命体が自爆型を投下。爆撃によって村は壊滅、再度侵入してきた敵機械生命体の襲撃で大人達は全員死亡してしまう。

その後、A2が殿を勤めている間にパスカルは生き残っていた子供達をレジスタンスキャンプに避難させる。そしてA2の所に戻る途中に放棄されていたエンゲルスに接続して操作し、敵のエンゲルスと戦っていたA2の元に駆け付けた。なおこの際、原作と同様に激昂しながら敵のエンゲルスを破壊している。

エンゲルスから分離してA2の元に駆けつけた彼は彼女が無事な事に安堵するも、リリィから緊急連絡が入る。

2人は急いでレジスタンスキャンプに向かうが、駆け付けた時には既にキャンプは壊滅状態になっていた。

実はパスカルが子供達をキャンプに避難させた時、オルゴールを持っていた子供が恐怖に耐えられず、論理ウイルス(簡単にいうとコンピューターウイルス)を発症してしまい、パスカルがキャンプを離れた後、子供と接触したレジスタンスのアンドロイドが次々と感染するパンデミックが発生。そして感染していない仲間を襲う、地獄絵図となってしまっていた。

その後ジャッカス達が感染したアンドロイド達がキャンプの外に出ない為に掃討戦を行うも、結局レジスタンスは全滅(※治療とメンテナンスができる双子モデルはリリィの命令でキャンプから既に退避していた)、唯一人生き残っていたリリィもウイルスに感染していた

まだ意識があるリリィから感染の経緯を聞いたパスカルはあまりの状況に唖然としてしまう。リリィから子供達の避難場所を伝えられ、A2がリリィを介錯する間に、避難場所のコンテナに向かうが、そこではウイルスを発症した子供が、他の子供達を全員食い殺すという凄惨な光景が広がっていた。

パスカルは「恐怖」という感情を教えた結果、レジスタンスと子供達の全滅という取り返しのつかない事態にショックを受けてしまう。

そしてパスカルは自らの罪にけじめをつける為に、ウイルス汚染された子供を抱き抱える。直後、彼も噛まれてウイルス感染してしまうも、自らのジェネレーターをオーバーヒートさせ、A2に後を託して自爆する。

原作以上に凄惨かつ物悲しい最期を迎えた彼だが、子供達の事を覚えたまま共に命を終えた点では、原作正史より救いがあると見ることもできる。

パスカルの自爆を見届けたA2は、ポッド042と共に『塔』へと向かっていくことになる。