白の書
しろのしょ
- 2001年に発売されたゲーム『真・女神転生 デビルチルドレン 白の書』の略称→真・女神転生デビルチルドレン
- ゲーム『ニーアレプリカント』及び『ニーアゲシュタルト』に登場するキャラクター→本項で解説
人語を話す古の書物。
石の神殿に封印されていたところを、無理やりニーアによって叩き起こされた。目覚めた際に強く打たれた影響で重要な記憶をほとんど失っているが、本人は大して気にしていない。
倒したマモノの血を吸収することで「封印されし言葉」を手に入れ、魔法の力を取り戻すことができる。
ポポルの持つ文献によれば、封印されし言葉を全て集めた状態で黒の書を倒せば、不治の病「黒文病」を治せるらしい。ヨナの黒文病を治すため、白の書はニーアの旅に同行する。
一人称は「我」。
荘厳な口調で話すが、実際はおとぼけな一面も多く、憎めない性格のおじいちゃん。博識なアドバイス兼ツッコミ役と、記憶喪失ゆえのボケ役の両方をこなす。ときおり世界の全てを知り尽くしているように振る舞ったりするも、肝心な部分は大抵忘れている。
知識以外にも毒舌を武器にしており、隙あらば周囲に苦言を呈する。しかし、人間を見下すわけでもなく、なんだかんだ言いながらニーアたちを気遣う様子はまるで保護者のよう。
仲間からは「シロ」という愛称で親しまれる。また、カイネからは「クソ本」や「クソ紙」、「クソ拭き紙」などとも呼ばれている(シロ本人は尊敬をこめて白の書と呼ばれたがっているが、要望は全くもって通らない)。
基本空中に浮かんでいるが、曰く浮かんでいるのも疲れるらしい。とある場面では疲労が祟って床に落ちてしまうことも(ちなみに同じく空中に浮かぶエミールは自分の足で歩く方が疲れると語っている)。
差別を受けるカイネやエミールとは異なり、白の書は村や街にも普通に出入り可能である。その理由は不明。小さい本だから人々も恐怖を感じにくいのだろうか?
戦闘時のニーアは白の書を介して魔法を使っている。特に攻撃魔法のレパートリーが多く、「黒の弾」を筆頭に、ムービーでは「黒の手」や「黒の槍」といった魔法をよく使用する。
ストーリーが進むと、白の書はニーアの旅がまるで誰かに操られているように感じ始める。小さな疑念を抱きつつも、しかし最後までニーアの選択を尊重し、そばに居続けた。
特にニーアにはいつも寄り添っており、彼の過剰なお人好しにも渋々付き合っている。苦境を経た5年後には互いに性格が落ち着き、相棒と呼べるほどに固い絆を結んでいる。
カイネとは頻繁に口喧嘩をしているが、なんだかんだ仲は良い様子。基本的に白の書はカイネのことを「下着女」と呼んでいる。
※以下ネタバレ注意
本来、白の書は「黒の書計画」(全てのゲシュタルトを強制的にレプリカントに回帰させる計画)において重要な役割を果たすはずだったが、あろうことか使命を忘れてレプリカント・ニーアの仲間についてしまった。
ちなみにデボルとポポルがニーアに封印されし言葉を集めさせたのも黒の書計画のために他ならない。白の書が黒文病を治せるという話は全て嘘だった。
収録されたショートストーリーに白の書も登場する。
「ソシテ誰モイナクナッタ」
白の書が元人間であったことが判明する。
当時の年齢は推定19歳。一人称は「俺」で、口調も今と異なる。
かつてレギオンと戦った「第13次十字軍」の生き残りであり、その後拉致されて「黒の書計画」に巻き込まれた。彼を含めた13人が「封印の書」にされていく過程が描かれている。
Disc2の「私立レプリカント高等学校 体育祭編」にて名前のみが登場している。予算……もとい、大人の都合らしい。
一応、レプリカント高等学校の校長先生でもある。
原作発売時、声優が『ドラッグオンドラグーン』のアンヘル役を務めたピーター(池畑慎之介)氏ということで注目を集めた。
『ver1.22...』では氏が芸能活動を休業していたため、代わりにポッド042役で知られる安元洋貴氏が白の書の声を担当した。
アニメ『NieR:Automata Ver1.1a』の第5話では、エミールの記憶の中で一瞬だけ白の書の姿が登場する。
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