概要
ヤングガンガンに2013年6号から2014年16号まで連載された。全21話。
『ドラッグオンドラグーン3』の後日譚となる物語。また、『ドラッグオンドラグーン』の前日譚にもあたり、その本編よりも少し前の時代を舞台に、「元ウタヒメ」と呼ばれる謎の剣士・ワンと弓の名手であるエルフの青年・ネロが「天使の教会」を壊滅させることを目的として旅をする。本編に近いシリアスな作風。
登場人物
中性的な容姿で「元ウタヒメ」と呼ばれている剣士であるが、性別は男。
その正体はかつて、とある国を治めていたウタヒメ・ワンが、姉であるゼロを確実に殺すために用意した最終手段にして、自身の使徒として自分の肋骨からつくった瓜二つの弟である。
「赤目の病」にかかった人間を絶やすために。日々殺戮を繰り返している。
姉のワンと同じく、「ウタ」の力を使うことができるが、ウタに導かれて「黒いドラゴン」が来てしまうため、奥の手として使用している。
エルフの青年。エルフの種族上、「赤目の病」にかからない。
ネロの相方だが、旅に同行している理由は、正義のためではなく殺戮がやりたい放題でできるからである。倫理観に欠けており、女性へ凌辱行為も平気で行う。
弓の名手であり、魔法も使える。
また、ニーアシリーズの登場人物・カイネに取り憑いているマモノ・テュランは彼の遠い子孫であると、コミック3巻でヨコオタロウ氏が語っている。
ワンのウタを聞きつけては必ず彼の元に現れ襲いかかるドラゴン。猛毒であるエルフの血が弱点なためネロから妨害されている。
しかし襲うだけ襲ってはワンを殺すまではせず撤退するが……?
「天使の教会」の現宗主である女性。
今作から96年前に裏切りのウタヒメ・ゼロに殺されたワンの姉。なぜか生前の姿で現れ、「赤目の病で歪んだ世界を正しに現れた」と語るが……。
赤目の病
物語に登場する病。これに罹った者は正気を失い、思考力や判断力が低下し、誰彼構わず襲ってしまうという特徴がある。
病としての存在が全く知られていないため罹った者は罹った自覚が無いまま襲っていることになる。しかし、罹るのは人間だけのようでエルフといった人外の種族には無効の模様。
初代DODではこの病に罹った兵士の軍団「帝国軍」が登場している。