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天使の教会

てんしのきょうかい

2003年9月11日にスクウェア・エニックスが発売したPS2専用のアクションRPG『ドラッグオンドラグーン』(DRAG-ON DRAGOON)に登場する宗教団体。
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概要編集

司教マナが束ね、カイム達連合軍と敵対する帝国軍の総本山とも言える組織。

帝国軍は天使の教会信者であり、信者は全員目の色が赤く、言動が不安定で好戦的。

信仰対象に関する一切の解釈・記録・口承を禁じるため、どのような存在を崇拝し信仰していたかは不明。ゲーム中では一般的な施設(建築物)としての教会が避難場所になっているが、これは通常の神官勢力が主宰となった前身組織が存在していることを示すものだと思われる。


漫画『死二至ル赤』では元々「赤目の病」という伝染病に罹った者達の集団だったことが判明している。


教義編集

天使の教会には6つの教義が存在する。


天使を語ってはならない。

天使を描いてはならない。

天使を書いてはならない。

天使を彫ってはならない。

天使を歌ってはならない。

天使の名を呼んではならない。


作中の節々でこの文言に出くわすが、これは偶像崇拝を禁じた十戒をモチーフにした物で、旧約聖書の以下の文を参考にした演出と思われる。


あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない。

天にある物、地にある物、また地の下の水の中にある物のどんな形も造ってはならない。

それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。

( 出エジプト記20章4節から5節より)


聖書における『神』のように偶像崇拝の排斥を徹底すると逆に具体的イメージを捉えがたく、理解不能な恐怖を抱くようになるため、この引用は正鵠を得ている。

同時に「布教活動を行わなくても感染は拡大する」という赤目の病の実体を示したものである。


シンボルは双子の顔を少し重ね、目が三つあるかのように思わせる「三つ目の天使」がシンボル。これは天使を描いたものではなく協会関係者を示したものとされている。


教祖編集

Ⅰ姉弟

『ドラッグオンドラグーン3』A分岐で唯一生き残ったウタヒメ・ワンのコピーである弟のワンがウタウタイとして彼女の思想を受け継ぎ、世界を守るために、彼女とその召喚獣ガブリエルの絆を称えるために興した。

しかし、後に彼の血族達が赤目の者達を率いるようになってからは在り方が変容していくようになる。


なお天使の教会設立以前の段階で神官たちの勢力が存在しており、ゲーム中にも敵として神官や魔術師が登場するため、組織としての拡大期にはこれらの諸勢力を取り込んでいったことが覗える。


赤目の病編集

ドラッグオンドラグーンに登場する病でこれに罹った者は正気を失い、思考力や判断力が低下し、誰彼構わず襲ってしまうという特徴がある。しかし隊列を組んだ際は恐ろしいほど連携の取れた動きと損害を意に介さない猛攻撃に悩まされることになる。

感染力の強さや潜伏期間は不明なものの、強い不安や動揺などの精神的要因で発症してしまう。

病としての存在が全く知られていないため罹った者は自覚が無いまま襲っていることになる。しかし、作中の設定ではエルフの血には魔力を弾く抵抗力があるせいなのか無効の模様。

ウタウタイの能力に関係してるのか詳細は不明だが、ワン(弟)の子孫であるマナは赤目の病に罹らないどころか感染者を操ることができてしまう。


余談だが、世界感を一部共有するニーアゲシュタルト/レプリカントの裏設定では『レッドアイ症候群』と呼ばれる病が確認されているが、それが赤目の病と同じものであるかは断定できていない。


末路編集

以下ネタバレを含む

ドラッグオンドラグーン編集

  • A分岐では 司教マナをカイムたちが討伐したため恐らく組織は解体される
  • B分岐では 司教マナにシナリオが絡まないため不明だが、そもそも世界自体が危うくなるため恐らく残存できない
  • C分岐では 司教マナがカイムたちに討伐される前にドラゴンに襲われ、かつドラゴンたちが人類に宣戦布告したためどの道残存できない
  • D分岐では 司教マナをカイムたちが討伐した上で世界が崩壊に向かい、マナと同質の存在になれた者も失われたため残存は絶望的
  • E分岐では…本当に、本当にありがとうございました

ドラッグオンドラグーン2編集

基本的にA分岐を中心に他の分岐の要素を含む独自展開をしてゆく。

臨時の連合軍が常駐の封印騎士団に昇格し、敵組織だった帝国軍が解体され、それに伴い天使の教会も解体される。詳細は不明だが赤目の病に罹患した者はおらず、元帝国兵士たちも本来の意識を取り戻したように見受けられる。

しかし司教マナだけはカイムの手によって引き取られてしまったため、組織の中核を失った状態のまま再起することもなく封印騎士団からの弾圧を受けている。それでもマナが人前に姿を現した際はかつての帝国兵士たちからの人望を集めたため、未だ計り知れない影響力を隠し持っているとしてエリスやジスモアから警戒される。


ドラッグオンドラグーン1.3編集

無印ドラッグオンドラグーンの基本的ストーリーを中心に、中盤からオリジナル展開で進むため途中から天使の教会もフェードアウトしてしまうが、連合軍に敗北した後追っ手から逃げ延びるも組織の中核だったマナをドラゴンたちに襲われて壊滅してしまう。


関連タグ編集

ドラッグオンドラグーン 死ニ至ル赤 マナ(DOD) フェイ(DOD3)

ウタウタイ ニーアゲシュタルト/レプリカント

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