概要
「本当に、本当にありがとうございました」とは、ゲーム『ドラッグオンドラグーン』(以下『DOD』)シリーズと『NieR』シリーズに登場するセリフである。
※以下、ネタバレが含まれます。 |
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DOD1
新宿EDのラストにて、この戦いの元凶マナから言われるセリフ。
本作は鬱ゲーと呼ばれるほどに救いがなく、A〜Dエンドでは絶望的なストーリーが描かれている。しかし、このゲームのキャッチコピーは「抗え、最後まで。」である。
ハッピーエンドを求めたプレイヤーは、武器集めをこなしてようやく最後のエンド分岐に辿り着く。そこで待ち受けていたのはドラゴンによる空中戦ではなく、唐突な新宿鬼畜音ゲーだった。なんの前触れもなく舞台がファンタジー世界から新宿へと移行し、アクションRPGなのに音ゲーが始まるため、プレイヤーはまさしく「何なのだ、これは! どうすればいいのだ?!」状態。
それでもどうにかラスボスを倒し、感動のエンディングを迎えるかに思われた直後、空を羽ばたくアンヘルに自衛隊のミサイルが直撃。あっけなく撃墜され、東京タワーに突き刺さった。
冗談みたいな一連の流れの最後に言われるセリフこそが……
「本当に、本当にありがとうございました」
本来であれば、ここまでゲームをプレイしてくれたプレイヤーに対する感謝の言葉である。だが、プレイヤーはこんなEDを見せつけられた直後。しかもよりにもよってマナに言われる。
「Thank you for playing!」の文字は嫌味にしか見えない。
誰が言ったか「Fu○k you for creating!」。
後の匿名掲示板では、ディレクターの横尾氏が入ったロッカーを八頭身のプレイヤーが蹴りながら恫喝するアスキーアートを連投する祭り(通称:横尾ロッカー事件)にまで発展した。
こんな調子なので、「本当に、本当にありがとうございました」は本作の新宿EDを象徴する絶望の言葉となった。
DOD2・DOD3・NieRシリーズ
続編の『DOD2』、『DOD3』のほか、ディレクターが同じ『NieR』シリーズにも当セリフが登場している。こちらでは純粋に感謝の言葉として使用されることが多い。
DOD2
OPに初代のセリフが逆再生で収録されている。
DOD3
本作の「本当に、本当にありがとうございました」は単なる『DOD1』のオマージュではなく、アコールが「こちらの世界」を認識していることを表した演出とのこと。→4gamer.net
レプリカント/ゲシュタルト
最後のトロフィー/実績名として登場。
また『レプリカント ver.1.22...』では、Eエンドクリア後にsettingに追加される「最後の挨拶」で主要キャラたちが言う。
オートマタ
Eエンドクリア後、セーブデータを代償に他プレイヤーへの応援メッセージを残すと、ポッド042とポッド153が言う。
セリフはあえて『DOD』と一緒にしており、ポッドの「このゲームをプレイしてくれたプレイヤーに……」というメタ発言にもちゃんと意味があるとのこと。→ディナートークショウ
リィンカネ
メインストーリーを全てクリアした後、画面前のプレイヤーに振り返ってママが言う。
また、サービス終了時に投稿されたこちらの動画でもママが言っている。
本来の意味として
相手に対し、強い感謝の気持ちを表す言葉。
真面目に感謝を伝えたい場合、“本当に”を2度繰り返すのはしつこく、却って相手を怒らせる可能性があるため気をつけた方がいい。
そういうときは「本当にありがとうございました」と伝えよう。