ヨルハ二号P型
よるはにごうぴーがた
FF14とNieR:Automataのコラボコンテンツ「YoRHa:DarkApocalypse」の主要キャラクター。
劇中では一貫して「2P」と呼ばれており、「ヨルハ二号P型」という呼称はブリングアーツの商品名で使われている。
NieR:Automataの主人公である2Bと瓜二つの容姿をしている…というか、完全に2Bの色違いであり、さながら格闘ゲームの2Pカラーを彷彿とさせる。
※ちなみに配色デザイン自体はソウルキャリバーⅥのゲストDLCである2Bの2Pカラーが初出であり、生放送ではヨコオタロウ氏が「2P」と命名したことを公言していた。
第一世界に存在するドワーフ族の集落「コメラ村」の坑道で発見され、機械生命体に襲撃されていた。闇の戦士がこれらを撃退後、ドワーフの双子アノッグとコノッグ達の働きかけによって起動。
坑道の地下に存在する「複製サレタ工場廃墟」で製造されている「機械生命体」の存在を一行に明かし、協力を依頼してくる。
黒い衣を纏ったアンドロイド「9S」からは激しい殺意を向けられているようだが…
「私の計画のため、貴方達を利用させてもらった。」
その正体は、2B達ヨルハ部隊と敵対する機械生命体が生み出したコピー体。ヨルハ機体を解析し、姿かたちを模倣している。
同じく複製された白きアンドロイドたちと共に、祭りに沸き立つコメラ村を襲撃。更にはアノッグにも刃を向けようとするが、駆けつけた2Bによって阻止され、壊滅したバンカーへと逃亡する。
その後、何故かバンカーの奥と繋がっていたエイリアンシップ内で2Bに倒されたかに思われたが、2Pの残骸の中から生み出された無数の白いアンドロイドたちが融合し、異形の存在となって襲い掛かる。
最終的に闇の戦士との戦いによって倒され、消滅。しかし彼女の言う「計画」とは何か、なぜコメラ村を襲撃したのかは不明のままとなった。
※以下、パッチ5.5「希望ノ砲台「塔」」のネタバレを含みます。
実は2Pを含む、本作に登場する白いアンドロイドや機械生命体は、ドヴェルガル山脈の奥地に隠されていた「白い球」(恐らくドラッグオンドラグーンに登場した「再生の卵」と同質のもの)から生み出された存在だった。
彼らは白い球を介してアンドロイドや機械生命体を送り込んで第一世界へと侵攻し、更に第一世界の住人達も複製して本人に成り代わっていくことで、第一世界を我が物にしようと画策していた。
双子の片割れであるアノッグも複製体であり、本物のアノッグは落盤に巻き込まれて既に死亡していた。
2Bや9Sは2P達の野望を阻止するため、白い球を利用して自分たちの複製を作り出し、第一世界へとやってきたのである。
白い球を破壊せんとする2Bや闇の戦士に対抗し、2P達は本拠地たる「塔」を出現させ、異世界の怪物や、ニーアオートマタの黒幕である赤い少女などをけしかける。
そして塔の最上階で白い球と融合して「偽造サレタ神」へと変貌。更に戦いの最中に「開花シタ神」へ進化し、空間を操って別世界の記憶を再現する未知の力を行使するが、最後は闇の戦士の前に敗れ去る。
開花シタ神ごと白い球が破壊されたことで、白い球から生み出された2P達や2Bと9S、そしてアノッグも消滅。
2Pたちの侵略による影響も徐々に消えていくが、一方で損害から立ち直ろうとするコメラ村では、村長のグラッグが取り乱し、「村人が結託して村を乗っ取り、自分を追い出そうとしている」という妄想に苦しむ様子を見せる。
一方で残されたコノッグはアノッグとの再会を目指してコメラ村を去り、旅先から自身の考察を闇の戦士に送り続けた。
あらゆる方法を尽くし、アノッグと再会する方法を模索するコノッグ。しかし答えは見つからずに狂いかけた所で、突如現れたアノッグと思しき人物が登場。共に手を取り、何処かへと去っていったところで、「YoRHa:DarkApocalypse」の物語は終わりを迎える。
物語完結後も、途中でいなくなったアノッグはどこに行っていたのか、なぜ2P達がわざわざ第一世界を標的にしたのか、アノッグとコノッグは本当に再会したのかなど、数多くの謎を残したままとなっている。
また工場の再調査に際してアノッグ(大胆なアプローチ)かコノッグ(慎重なアプローチ)を選ぶ場面があるが、最後に各サーバーでの統計結果が発表。約7割のプレイヤーはアノッグを選んでいたが、これが表示された意図は不明で、やはり謎が残る事となった。
しかし14時間生放送におけるヨルハ関連のQ&Aセッションで「作り手が語る事で答えを押しつけたくない」「シナリオ関係の質問は一切答えない」というスタンスだったため、結局この謎が解明される機会はなくなっている。
だが、最後に表示された「[E]ND」の文字から、「プレイヤーが見たエンディングは所謂「Eエンド」であり、その前のA~Dエンド(謎を回収するためのルート)はプレイヤーの与り知らぬところですでに終わってしまっているのではないか」という説が有力である。
ニーア最新作「NieR Re[in]carnation」では、オートマタコラボ復刻に際してまさかの参戦。ニーアと同様ヨコオタロウ氏がディレクターを務める「シノアリス」にもコラボ参戦している。
こちらにおいても「YoRHa:DA」と同じく「機械生命体によって作り出されたコピーアンドロイド」という設定で、「ヨルハ部隊の中で生存力の高い個体(=2B)を参照している」とのこと。
「DA」では彼女をはじめとするコピーアンドロイド達は世界の破滅を目的としていたが、上記ニ作品では「情報を伝達しながら個体数を増やし、この世界に生存し続けること」が目的であると語られている。この二つの目的がイコールであるのか(コピーアンドロイド達が生存するために旧来の世界を滅ぼすのか、はたまた第一世界を滅ぼすのは単に機械生命体による侵略命令だったのか)は定かではないが、どちらにせよ設定上の「敵」であるということは「Re[in]carnation」「シノアリス」でも変わっていない。