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大分県警

おおいたけんけい

大分県警は、大分県を管轄する警察本部である。 正式名称は、大分県警察本部。
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必ず任務を果たせ、お役に立て

任務を果たし、全員の帰還を待っている



平成23年3月15日。

東北地方太平洋沖地震で被災した福島県いわき市へと向かう部隊に対する、太田本部長(当時)からの激励の言葉より──。


概要

めじろんカボたん

(大分県のマスコットキャラクター。めじろんカボたん


大分県警は、九州の東部にある大分県を管轄する警察本部である。


比較的、他県に比べると治安が良好であるとされる。数年前、2ちゃんねるのスレッドにて取り上げられた、大分合同新聞社のミニ事件簿の舞台となったのも、この警察本部である。


県警本部は、県都大分市大手町3丁目に所在する、大分県庁舎の新館に入居している。(詳細下記)

このほか、大分中央警察署の敷地内にも県警本部別館が所在している。


本部長

いわゆる、地方警察本部、小規模警察本部であり、本部長は警察庁から出向してきた、40代のキャリア警視長が務めることが慣例となっている。


令和4年2022年)、警察庁刑事局より出向し新たに着任した種田〝おいだ〟本部長は、警察庁技官として平成5年1993年)に入庁したキャリア技官である。


警察庁パンフレット

前職である、刑事局捜査支援分析管理官時代の、種田本部長のインタビューが取り上げられている。


警察庁技官(技官キャリアやキャリア技官とよばれる)は各管区警察局隷下の情報通信部(情通部)などに配置されることが多い。情報通信部は、衛星通信車やテレビ中継車、非常用通信車、保全車など様々な通信装備を活用し『機動警察通信隊』として、災害や警備の現場に出動することがある。専門的な知識が要求されるため、警察官よりも技官の配置が多くなる。


キャリア技官は警察官でこそないが、警視正警視長へと昇進し、警務部長や県警本部長を務めることがある。種田本部長も同様、岩手県警警務部長の際は警視正、警察庁刑事局着任の際には警視長へと任ぜられている。


ちなみに、キャリア技官の上がりといえるのは、警察庁情報通信局長であった。警察庁の局長はキャリア警視監が務めるなか、情報通信局長のみは、専門性に鑑み、キャリア技官の指定席であった。情報通信局がサイバー警察局へと改編され、今後の動向が注目される。


前任の松田本部長(警視長)は、総合職採用のいわゆる警察官僚であった。1年2ヶ月間、本部長を務めたのち、警察庁刑事局刑事企画課長へと転任した。



マスコットキャラクターとイメージキャラクター

マスコットキャラクター

マスコットキャラクターは、高崎山でお馴染みサルの警察官家族である。

  • 父:ピンキー
  • 母:パンキー
  • 長男:パット
  • 長女:ロール

元々は、ピンキーのみがマスコットキャラクターとして平成4年1992年)に制定されたのがキッカケであるが、現在のイメージとはやや異なるものであった。

余談であるが、フジテレビ系列で放送されていたトリビアの泉内にて、一瞬だが登場したことも。

(『警視庁のマスコットピーポくんには家族がいる』)


しかし、かつてのピンキーはただのサルに白抜きでPを記しただけの意匠で、ひと目見て警察のマスコットとわかるモノを何ひとつ携帯していなかった。


たとえば、先述した警視庁ピーポくんも、裸に近い意匠ではあるが、制定当時(昭和62年1987年)の警察官制服(いわゆる旧制服)のうち、男子警察官の冬服・合服と同様、帯革と負革を身につけている。


そこで、平成21年2009年)にリニューアルをし、現在のデザインに様変わりした。素っ裸(元々、サルだから当たり前だが……)ではなく、警察の制服を纏い、制帽も被り、革靴も履いて、ひと目で警察と分かる見た目に進化。

奥さんと子ども二人を育てる大黒柱に……と、プロフィールも更新されている。


現在では、着ぐるみによる街頭での広報活動のほか、Twitterの公式アカウント内での活動などもみられる。


イメージキャラクター


HKT_01:サッシー

イメージキャラクターには、一時期、大分市出身のアイドル指原莉乃さんを起用していたこともあった。


不名誉な記録ではあるが……。

令和元年2019年)に、日本自動車連盟(JAF)が、全国でこのような調査を行ったことがあった。横断歩道に歩行者がいた場合、一時停止をする運転者がどれほどいるか、というものである。


信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2019年調査結果)


これによると、全国トップは長野県で68.6%、全国平均は17.1%。大分県は15.0%と、全国平均を下回る結果であった。特に大分県下でも横断歩行者が巻き込まれる死亡事故が相次いでおり、歩行者妨害の取締や、運転者への啓発が急がれることとなった。

ラグビーW杯を前に『思いや〝りの〟運転県』をキャッチコピーとしたポスター・動画作成などの広報活動が積極的に行われた。終了後、石川本部長(当時)から感謝状が贈られている。


感謝状贈呈式の様子


本部組織

幹部警察官

部長はいづれも警視正が着任。大分中央警察署長と含め、地元採用のノンキャリア警察官にとって上がりゴールともいえるポストである。


各部には、総括参事官(警視)が置かれるほか、警務部には参事監(事務職員)が、警務・生活安全・交通部には参事(事務職員)が置かれる。


また各課には、警視警部の警察官が、対策官や指導官、管理官として配置される。このうち、警務課のみは、人事管理監と組織管理監として『管理監』が配置される。


執行隊

本部直轄の部隊である『執行隊』は次のような構成である。



日産クルー

自動車警ら隊

無線警ら車(パトカー)を用い、警ら活動(パトロール)を行う部隊である。元来、大分県警では、所轄署の地域課ないし地域交通課に編成される『自動車警ら班』が、警ら活動を担っていたが、所轄署の枠を超えた、広域的・機動的な運用を目的として、令和2年2020年)に新たに発隊。現在は所轄署の自動車警ら班と共に活動に当たっている。自ら隊員は九州管区機動隊の隊員を兼任しており、災害や大規模警備の際には管機隊員としての任務に当たる。

(同様の形を宮城県警や、福井県警嶺南機動隊〈現・原子力施設警備隊〉でもとっている)


  • 自動車警ら1係
  • 自動車警ら2係

の二つの係で構成。赤色を基調とし、旭日章が記された腕章が目印となる。


このほか、生活安全部地域課・地域指導室(室長は警視。地域指導官は警部)には、職務質問指導班が編成されている。



門田さくら大分県鉄道路線図 2022-01

(イラストは、警視庁鉄道警察隊員。大分県内の鉄道路線図)

鉄道警察隊

JR大分駅の構内に所在。改札口を出て右に進み、南口(上野の森口)に出て、再び右折。高架下の歩道をしばらく進み、車道とぶつかる角に鉄道警察隊本隊は位置している。

大分駅が高架化される以前は、現在地より少し北西側にあった。


鉄道用地内での犯罪、事故等の対処を目的とした部隊であり、事案が用地外まで及ぶ場合は、管轄の所轄署と共に対応する形となる。


目印となるのは、左襟に着用する記章(全国の鉄道警察隊にて同一の意匠。旭日章にレール断面、RPの刻印)と、紺色の腕章である。


自動車警ら隊長と鉄道警察隊長は、それぞれ警視の警察官が着任する。しかし、実際には専任ではなく、地域課次席や機動警察管理官、地域指導室長(いづれも警視級)や、地域指導官(本来は警部)との兼任であることも多い。



山岳遭難救助隊

本部地域課の雑踏警備・山岳・水難係に編成されている部隊。その名の通り、山岳救助活動を担うレスキュー隊(山岳救助隊)である。

隊長を地域課長が、副隊長を地域課次席がそれぞれ兼任する形となる。常設部隊ではなく、山岳救助の通報が入り、所轄署では対応できない場合、指定隊員が出動する形となっている。

隊員は機動隊のほか、大分南署、別府署などの山岳地帯を抱える所轄署から指定される。


所属と人数は、下記の通りである。

所属人数
機動隊15
大分南
別府
玖珠
竹田
豊後大野
佐伯

大分県警察山岳遭難救助隊設置要綱


航空隊

大分空港に基地がある。配備されているのは、アグスタA109型中型ヘリ『ぶんご』である。現在の機体は2代目。

先代の機体はベル206L型『ぶんご』で、昭和63年1988年)に、大分県警航空隊が発隊して以来、21年もの長きに亘り活躍を続けた。


かつては、生活安全部の地域課隷下の執行隊として編成されていたが、航空隊を地域部から警備部へ配置換えするとの警察庁の方針に基づき、警備部警備企画課隷下に配置換えされた経緯がある。

航空隊員は、オレンジ色を基調とした飛行服を着用する。

(警察官の服制に関する規定第7条より)


余談であるが、先代『ぶんご』が就役した際には、記念テレカが発行されたこともあった。公衆電話を使う機会が減って久しい現在、なんとも懐かしく、時代を感じるものである。


機動隊

大分市福宗の警察学校の敷地内に所在。

以前は、城址公園(旧・文化会館)のすぐ東側・大分市城崎2丁目に隊舎を構えていた。旧隊舎は、昭和37年建築の鉄筋コンクリート2階建であったが、老朽化と狭隘化が進行したため、平成10年度に警察学校と共に現在地(当時:大分郡野津原町)へ移転した。跡地はマンションやビル等に様変わりしている。

なお、この事業は建設省による官庁営繕『大分県警察学校・機動隊整備事業』として行われた。


県機動隊(県機)のマフラーは紫色であるのに対し、九州管区機動隊(管機)のマフラーは赤色であることで区別することができる。なお、九州管機大分小隊は自ら隊員が兼務する形となっており、制服左下襟に円形の記章をつけているのが目印となる。


【機動隊の車両】

管機の車両には孫悟空のマーキングが施されており、第一小隊は青色、第二小隊は赤色基調のステッカーをしていることが外見的な特徴である。

県機に配備されている車両としては、全国の機動隊と同様、大型輸送車や爆発物処理筒車、投光車などがあげられる。

近年では、令和2年に福岡県警から配置換えとなったウニモグ高性能救助車』が配備されている。このほか、ユンボと搬送車のセットや、ジムニーシエラをベースとした『多目的災害対策車』も国費配備されている。


特筆するのは『被災地活動用車』である。

この車両は、トヨタランドクルーザーをベースにスノーケル装置やウィンチなどを取り付けた特別仕様となっており、水深60センチメートルまでの渡河能力を有している。国費では酷似した仕様の災害活動車(災害活動用高床バン型車)が配備されるが、汎用性を重視しているため、ここまでの装備品は後付けされておらず、県警ならではの車両といえる。

被災地活動用車は全国で大分県警と熊本県警にのみ配備されている。大分県警では元々機動隊に被災地活動用車を1台配備していたが、平成30年度予算で新たに2台を購入し、合計3台の体制となっている。


なお、余談であるが、岐阜県警国交省大分河川国道事務所には、メガクルーザーをベースとした車両も配置されている。


東日本大震災における活動

東日本大震災に際しては『広域緊急援助隊』が派遣され、活動にあたった。この広域緊急援助隊は、鮮やかな青色と黄色の救助服で活動にあたる部隊であり、阪神淡路大震災を教訓として発足した部隊である。

大分県警は発災当夜〝別大国道〟ともいわれる国道10号をはじめ、豊後水道沿岸部の警戒にあたった。その後、高速道路(九州・中国・名神・東名・首都高・常磐道)を経由し17日に福島県いわき市へ到着。以降、交通対策や治安警戒(警ら活動)、捜索活動などに従事した。

県警の嘱託警察犬と訓練士は、緊急車で広域緊急援助隊到着よりも前に現着し捜索活動を行なった。

最終的に、県警からは述べ518名の警察官が被災地へ派遣されることとなった。


また、発災翌年には、4名の大分県警察官が岩手県警へ特別出向し、宮古警察署(署員2名が殉職)へ配置されている。


派遣部隊に対する、太田県警本部長(当時)による激励の言葉


人として生まれ

男として育ち

自ら警察官の困難な道を選んだ

その諸君だからこそ

預けられた任務である


現場は困窮している

助けを求めている


必ず任務を果たせ

お役に立て


現地では自活を第一とし

被災者以上の処遇を求めてはならない


そして全員無事に帰任せよ

任務を果たし、全員の帰還を待っている


各部・各課の構成

  • 警務部
    • 広報課
      • 音楽隊:音楽隊長は広報課長と兼任がほとんど。(階級は警視)
      • 犯罪被害者支援室
      • 総合相談室
    • 会計課
      • 会計監査室
      • 会計管理センター
    • 施設装備課
      • 施設管理室
      • 警察装備開発改善委員会
    • 警務課
      • 情報室
      • 採用・育成企画室
    • 厚生課
      • 共済・年金対策室
      • 職員健康管理室
    • 監察課
      • 訟務室
    • 留置管理課
    • 情報管理課
      • 情報セキュリティ対策室
      • 照会センター


  • 生活安全部:他警察本部における地域部の業務を本部地域課が分掌。
    • 生活安全企画課
      • 安全・安心まちづくり推進室
      • 許可等事務管理室
    • 人身安全・少年課
      • 大分っ子フレンドリーサポートセンター:センター長(次席兼少年事件指導官)は県警初の女性警視が務めている。
    • 保安課
    • サイバー犯罪対策課




  • 交通部
    • 交通企画課
      • 高齢者交通安全対策センター
    • 交通指導課
      • 交通反則通告センター
    • 交通規制課
      • 交通管制センター:大分中央署内に位置。
    • 運転免許課
      • 運転免許試験場・運転免許センター


  • 警備部
    • 警備企画課
    • 外事課
    • 警備運用課
      • 警衛警護室:令和5年3月新設。警衛(皇族方の警備・警護)や警護活動を分掌。室長は警備運用課次席兼警衛警護官の警視が務める。
      • 航空隊



大分県警察の組織に関する訓令


警察署など


本部関係

  • 警察本部
    • 所在地:大分市大手町3丁目1番1号
    • 多くの地方警察本部と同様、専用の警察本部庁舎ではなく、県庁舎に間借りする形となっている。
    • 大分県庁舎新館の8階から12階に入居。県庁内で警察職員を見かけることもしばしばだ。県警本部でこそなけれ、警察庁の内部組織のひとつである九州管区警察局情報通信部(機動警察通信隊)は本館5階に入居している。
    • かつては、本館6階や9階、新館、別館など、あちこちの庁舎に分かれていたが、県庁舎の耐震工事にあわせ、集約されることとなった。

  • 警察本部別館
    • 所在地:大分市荷揚町5番36号
    • 県警本部から徒歩5分弱。大分市荷揚町5番36号。大分中央警察署と同じ敷地内に所在。たいてい、大型輸送車や、パトカーが停まっているため、すぐ気付くことと思われる。
    • 大分県警察官友の会や、暴力追放運動推進センターも同じ敷地内にあるほか、大分県殉職警察官・消防組員忠魂碑も建立されている。

  • 大分県警察鑑識科学センター
    • 所在地:大分市高江西2丁目2番
    • 大分市街地より、車で30分程度。大分大学の少し奥に所在。鑑識課や科捜研がこの建物内に位置している。県庁舎内が手狭となったため、平成30年2018年)に完成・移転した。

  • 大分県運転免許センター
    • 所在地:大分市松岡6687
    • 大分市街地より、車で30分程度。ラグビーW杯の会場となった、昭和電工ドーム(当時。現・レゾナックドーム)から比較的ほど近い。
    • 交通機動隊も、この運転免許センターに拠点を構えているほか、令和4年2022年)には2年ぶりとなる視閲式が免許センター内にて執り行われ、令和5年2023年)も敷地内で行われた。(通常は、大分市内の『平和市民公園』にて行われる)

  • 大分県警察学校
    • 所在地:大分市福宗2301
    • 大分市街地より、車で30分程度。機動隊も同じ敷地内に所在する。
    • かつて、警察学校は大分県立大分西高等学校(当時は、大分女子高等学校)のすぐ南側、現在の大分市王子山の手町に、警察学校射撃場も市道を挟む形で所在していた。だが、旧校舎は昭和38年に建築されたものであったため、老朽化や実習施設の狭隘化が進行しており、機動隊と共に平成10年度に移転した。
    • 大分交通の志手バス停の目の前が警察学校。高尾台入口バス停や、王子山の手公園前バス停の目の前に射撃場があった。学校跡地は住宅街に、射撃場跡地は公園となっている。元々は旧陸軍大分連隊や大分練兵場の射撃場の土地を警察学校用地とした形である。
    • 警察学校内には模擬家屋や模擬交番、火災実験場などが設置されている。


警察署(署長は中央署を除き警視)

  • 大分中央警察署
    • 所在地:大分市荷揚町5番6号
    • 大分市中心部を管轄。筆頭署であり、署長はノンキャリア警視正が着任。部長を経験したのち、中央警察署長となる例や、その逆に、中央警察署長ののち、部長となる例もある。
    • かつては旧大分市の全域を管轄していたため『大分警察署』という名称だった。名残として、地元百貨店大分トキハ本店直ぐそばなどに、大分警察署名での看板が見られる。旧庁舎は3階建であった。

これぞ大分駅

JR大分駅


  • 大分東警察署
    • 所在地:大分市鶴崎2200番の8
    • 大分市東部を管轄。平成17年2005年)には、佐賀関地域を管轄していた『佐賀関警察署』を吸収合併(2018年3月に規模縮小に伴い佐賀関駐在所に移転格下げ)。その後、震災対策・津波対策のため、現在地に移転した。同時に管内の複数駐在所を交番に統合している。
    • また、大分県警で唯一の警備艇『ゆふ』が配置されており、海上保安庁とともに事故・事件の警戒に当たっている。

  • 大分南警察署
    • 所在地:大分市大字横瀬2212番地1
    • 大分市南部と由布市を管轄。昭和58年(1983年)に管内人口増加を受け、当時の大分警察署から分離独立。同時に大分警察署は『大分中央警察署』へ改称された。
    • 管内にはベッドタウンが広がっており、交通集中による渋滞も激しい。大南幹部交番には、目の前に国道10号線のバイパスが走っているためか、交通鑑識車(白黒ワンボックスの投光車)が止め置かれていることが多い。

ちょっぴりロングな21000mm~キハ52とキハ58系気動車

由布院駅


  • 別府警察署
    • 所在地:別府市田の湯町13番13号
    • 別府市を管轄。大分県警では、中央署に次ぐ、二番目の規模である。かつては、別府国際観光港にほど近い、餅ヶ浜(およそ、マクドナルドのすぐ北側)に所在していたが、老朽化に伴い現在地に移転した。

  • 杵築日出警察署
    • 本署:速見郡日出町大字藤原字友田2277番地2(旧・日出警察署)
    • 杵築幹部交番:杵築市大字杵築665-465(旧・杵築警察署)
    • 杵築市速見郡日出町を管轄する。かつては『杵築警察署』と『日出警察署』という別個の警察署であったが、警察署再配置に伴い、合併されることとなった。麻生幾の小説『観月』の舞台となる杵築市を管轄している。

  • 国東警察署
    • 所在地:国東市国東町安国寺5番地
    • (旧庁舎所在地):国東市国東町鶴川48番地1(国東市役所の向かい側)
    • 国東市および、大分県では行政区分として唯一の村である東国東郡姫島村を管轄。管内には、大分空港が所在するため、警戒拠点として大分空港警備派出所が設けられている。国東署の周辺には、国東市役所や、大分県立国東高等学校などが位置し、市街地となっている。

  • 豊後高田警察署
    • 所在地:豊後高田市是永町32番地1
    • 豊後高田市を管轄。かつては『高田警察署』という名称であった。昭和30年代の街並みを再現したことで話題にもなった、新町通り商店街『昭和の町』があるのも、この所轄署の管内である。

  • 宇佐警察署
    • 所在地:宇佐市大字上田1010番地1
    • USAことアメリカ合衆国 ───ではなく大分県宇佐市を管轄している。宇佐市では“USA”の綴りが同じであることから、様々な点でアメリカさんに乗っかった町おこしを行っている。だからといって、警察署のパトカーがアメ車というわけではなく、通常のトヨタクラウンである。庁舎の外観は宇佐神宮から着想を得ている。

宇佐神宮

(宇佐神宮)


  • 中津警察署
    • 所在地:中津市中央町一丁目2番10号
    • 大分県北部の中津市を管轄している。山国川を挟んで福岡県吉富町とは目と鼻の先で、県境は中津警察署からわずか1.5kmほどの距離である。
    • 県北の警察活動の拠点署であり、福岡県警豊前警察署吉富南駐在所もほど近い。余談であるが、大分県内ではとり天が名物である一方、宇佐や中津ではからあげが名物となっている。

豊後森のキューロク

(豊後森機関庫)


  • 日田警察署
    • 所在地:日田市田島2丁目8番1号
    • 日田市を管轄。平成14年2002年)に行われた『日韓ワールドカップ』の際、カメルーン選手団がキャンプ地とした、中津江村(現・日田市中津江村)もここの管轄。また、花月川沿いの小京都『豆田町』は警察署のすぐそばである。
    • 九州北部豪雨災害で管内に甚大な被害が出たこともあり、県警では初となる警察署独自の災害活動部隊『特別救出救助部隊』を設置している。隊長は副署長が務め、機動隊経験者など総勢14名で構成される。平素は交番などに勤務し、災害が発生した場合には、応援部隊の到着(日田市は県西部ゆえ、到着が遅れる可能性も高い)よりも前に活動することを目的としている。

木茂麗日工房

(日田市豆田町)


  • 竹田警察署
    • 所在地:竹田市大字拝田原221番地
    • 竹田市を管轄。JR豊後竹田駅前より広がる、竹田市街地では、毎年11月頃『竹楽』とよばれる祭りが開催される。石畳の街並みを照らす竹灯籠と、幻想的な雰囲気を目当てに大勢の観光客が訪れるため、多くの警察官が警戒にあたる。

廉太郎トンネル

滝廉太郎ゆかりの地である竹田市の、廉太郎トンネル)


  • 豊後大野警察署
    • 所在地:豊後大野市三重町内田1196番地
    • 豊後大野市を管轄。かつては『三重警察署』という名称であったが、平成の大合併に際し、新たに豊後大野市が発足。これに伴い、豊後大野警察署へと改称された。
    • かつては大分県中心部との交通の便が課題であったが、近年では中九州自動車道の整備により改善されつつある。管轄区域は佐伯、日田署に次いで県下3番目に広大である。

【バスイラスト】P-RJ172BA 大野竹田バス

東洋のナイアガラこと、原尻の滝と、地元を走る大野竹田バス)


  • 佐伯警察署
    • 所在地:佐伯市大字鶴望2825番地4
    • 大分県南の佐伯市を管轄。入り組んだリアス海岸が特徴。佐伯市もかつては、大分県中心部や宮崎県北部との交通の便に、難があったものの、近年では東九州自動車道の整備もあって、一気に改善されつつある。
    • 管内面積は大分県警でもっとも広い。管轄が隣接している宮崎県警延岡警察署との間では『大規模災害等における相互協力に関する覚書』が締結されており、合同での広報活動などを行い、平素からの連携強化を進めている。

  • 臼杵津久見警察署
    • 本署:臼杵市大字臼杵71番地61(旧・臼杵警察署)
    • 津久見幹部交番:津久見市中央町760-156
    • セメントと石仏の街として知られる、臼杵市津久見市を管轄。かつては『臼杵警察署』と『津久見警察署』という別々の所轄署にであったが、平成24年4月、警察署再編に伴い合併した。
    • 本署庁舎は旧・臼杵警察署のものを流用し、津久見幹部交番は旧・津久見警察署自体が老朽化していたために新設することで設置された。臼津〝きゅうしん〟地域における警察活動の拠点となっている。

警察署毎の管轄区域


警察署の規模により、AからGまで7区分され、それに応じ、課や係が組織されている。

規模警察署名
大分中央
別府
大分東、中津、日田
大分南、佐伯
杵築日出、宇佐、臼杵津久見
豊後高田
国東、玖珠、竹田、豊後大野

エンブレムやシンボルマーク

大分県警察としてのシンボルマーク

シンボルマークは、アルファベットのOとPを組み合わせたものである。Oは、大分〝OITA〟の頭文字から、Pは、警察〝POLICE〟や、平和〝PEACE〟の頭文字から取られている。

色は、青と白の二色を基調としたもので、制服右上腕部のエンブレムや、本部庁舎通行証にもあしらわれている。


大分県警察の通達より


機動隊

管区機動隊大分小隊のエンブレムには、高崎山のサルに由来して孫悟空が用いられている。一方、広域レスキュー車には、豊後梅に機をあしらったシンボルマークが貼られている。


交通機動隊

交通機動隊員の制服(交通乗車服)左上腕のエンブレムは、黄色台地に交通腕章(緑地に白2条線)、旭日章をあしらい〝交機隊・大分〟と記されている。

一方、交通機動隊としてのシンボルマークには〝WHITE OWLS〟『白フクロウ』が制定され、白バイなどにステッカーが貼付されている。


参考)大分県警の公式ツイッター


特別警戒部隊

毎年、年の瀬になると、各所轄署毎に年末警戒部隊を発隊させ、警戒にあたっている。この際、警察署の玄関部分には、赤線2条とともに『特別警戒中』と墨塗りされた提灯が設置される。

このほか、花見シーズンにも『特別警戒部隊』を発隊させて盛場近辺での警戒にあたる。各部隊には各所轄署毎に愛称が定められており、揃いの腕章などに見ることができる。


警察署名部隊名
大分中央桃太郎部隊
大分中央・女性警察官さざんか部隊
大分東臨海部隊
大分南ななせ部隊
別府湯けむり部隊
杵築日出双城部隊
国東くにさき六郷部隊
豊後高田桂部隊
宇佐八幡部隊
中津箭山『ややま』部隊
玖珠やまなみ部隊
日田若杉部隊
竹田岡城部隊
豊後大野月の輪部隊
佐伯城山部隊
臼杵石仏部隊
津久見オレンジ部隊
機動隊金太郎部隊

参考)朝日新聞社の記事


余談)警視庁第二自動車警ら隊も、桃太郎のロゴマークを採用していたりする。その理由も、大分中央署の『犬は優しさ、猿は知恵、雉は勇気』と似て、『厳しくも、優しく悪に対峙するから』というものだそう。


関連タグ

警察 警察本部

大分県 九州

佐々淳行(元・大分県警本部警務部長。在任中、監察官として数多くの幹部警察官を処分した。氏が通ったという居酒屋『平和』は現在も県警本部のすぐそばで営業している)


西部警察(『博多港決戦‼︎』にて、当時の大分市内が映り込む。なお、パトカーは劇用車である)


名探偵コナン(『恋の地獄めぐりツアー』にて、コールサインこそ異なるものの、一瞬だけ、大分県警のパトカーが映り込む。

また、県立美術館OPAMにて開催された、『名探偵コナン・科学捜査展』のイベントに、大分県警が参加したこともあった)

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