概要
都道府県警察の交通部に属する執行隊のひとつ。白バイやパトカーを巧みに活用し、一般道で交通取締りを専門に行う部隊である。隊員は車やバイクの運転技術に非常に優れた精鋭揃いであり、逃げるということは考えない方が身のためである。
車両
パトカー
白黒パトカーと覆面パトカーが配備される。
白黒パトカー
白黒パトカーは所轄署の地域課や、地域部の自動車警ら隊(自ら隊)に配備される「警ら用無線自動車(無線警ら車)」と異なり、交通機動隊や高速隊向けの「交通取締用四輪車」(交パとも呼ばれる)が配備される。
仕様として、赤色灯に昇降機が装備されなかったり、逆に馬力が高いグレードが選択されたりといった点に差異が見られる。
レーダーパトカー、レーザーパトカー、採証パトカー
一部警察本部では赤色灯部分に速度取締用のレーダーを搭載した車両が配備されている。
基本的に、パトロールカーでの速度取締は追尾式といわれ、違反車両と一定の車間距離・一定の時間・同一の速度を保った状態で追尾し、違反を確認した段階におけるパトカーの速度をストップメーターにより記録・印字したものが、速度違反の証拠として用いられる。
このような煩雑な手間を簡略化するため、速度取締用のレーダーを装備した車両が「レーダーパトカー」である。
さらに、近年ではレーダーの代わりにレーザー測定器を搭載した「レーザーパトカー」も配備されるようになった。レーザーパトカーの場合、レーダーのほか、記録用のカメラも搭載されている。
(北海道警にてレーザーパトカーの不正使用による交通違反の捏造が明るみとなった際、本来の用途ではないものの、このカメラが不正使用を暴く証拠となった。)
かつては「採証パトカー」も配備されていた。採証パトカーは、主に暴走族取締に用いられた車両で、カメラ用のストロボやビデオ撮影用のライトなどが取り付けられていた。
近年では、ビデオカメラ自体の高性能化・小型化に伴い、普通のパトカーにもビデオカメラが装備されるようになったため、姿を消した。
覆面パトカー
覆面パトカーは、刑事ドラマに見られる捜査車両のようにマグネット式の赤色灯を取り付けるものではなく、ボタン操作ひとつでせり上がる反転式が基本的に配備される。このため、屋根上をよく見ると、反転式警光灯のフタが見受けられる。
白黒パトカーにせよ覆面パトカーにせよ、車種として近年、国費ではもっぱらトヨタクラウンが導入されている。
それもそのはず、パトロールカーに求められる高耐久性や、高出力などの仕様を満たし、なおかつ安価で供給できる自動車メーカーが実質的にトヨタしか存在せず、事実上、独占状態となっている。
白バイ
白バイのほとんどはここの所属である。日中はこちらで活動していることが多い。
交通機動隊所属のキャラクター
関連タグ
高速道路交通警察隊:似て非なるもの。こちらは高速道路上における取締りのほか事故処理・事件捜査など多くの仕事がある。