CV:田中敦子→?
概要
神奈川県警交通部・第三交通機動隊小隊長。階級は警部補。
人物
ロングヘアーが特徴で、蘭からは「風の女神」とまで評された美女。
髪の色こそ違うが、前髪は弟とよく似ている。
一人称は「私」だが女性語はまるで使わず、職務上において丁寧に敬語で話すこともあるが、基本は男性的なタメ口である(ただし、話し相手を「君」と呼称するなど比較的品位ある物言いでもある)。
同僚の横溝重悟から食事に誘われるなどモテるようだが、袖にしてからかっている。ちなみに重悟は4つ年上かつ階級も上なのだが、名前を呼び捨てかつタメ口で接している。
性格は色気より食い気であり、「女性なら無料で高級料理食べ放題」の婚活パーティーがあると聞き、地元の神奈川からわざわざ自前のバイクを走らせ東京に行くほど(しかも同僚である重悟を見つけると、自分は飲酒し、酒を飲まない彼に帰りの運転を任せている)。
松田や高木のような「自分を顧みず他人を救おうとするバカ」については危うくは思うが好感を抱いており、そういった意味では重悟はお眼鏡にかなっている模様(なお高木については既に相手がいるため除外)。
コナンのことは都内で発生した連続爆破事件のニュースを見て知っており、彼が自分の管轄で事件に巻き込まれた際には、弟の敵をとってくれたことへの借りを返すため、懲戒免職覚悟で彼に協力している。
犯人追跡時には、定員外乗車である白バイの2人乗り、公道でストッピーとウィリー、さらに被疑者の顔面に白バイの前輪をぶつけるなど、初登場にして様々な技術を披露。
コナンの事は名前で呼ばず、「少年」と呼んでいる。
関連人物
- 大江忍(おおえ しのぶ)(CV:今野宏美)
地元の女友達。狐目。
高校時代、自殺騒ぎを起こし松田に止められたことがある。
余談
「萩原研二に美人の姉がいる」という構想自体は、警察学校編の時にあったが、(この時点では本編に)入れられなかったと警察学校編の単行本にて明かされている。
上記に書いてある都内で発生した連続爆破事件は劇場版でも触れられているが、こちらはコナンが東都タワーで爆弾解体した事やその件がニュースになった事は触れられておらず(それ以外にも原作と劇場版で異なる部分がある)、劇場版のほうはパラレルワールドとなった(ただし、初登場エピソードが連載されたのは劇場版公開の前年である)。
名前の由来は作者が好きな作品『ちはやふる』の主人公である綾瀬千早から採ったのではとファンの間で噂されている。
また友人の大江忍も大江奏と若宮詩暢(どちらも『ちはやふる』の登場人物)からなのではと推測されている。
なお、アニメでの実質的な初登場は原作での自身主役エピソードではなく、警察学校編・伊達編における研二の回想の中、原作でも描かれていない幼少期の姿という特殊なパターンであり(結果として警察学校編連載時にあった構想がアニメで実現した形となった)、このような形での登場に驚いた視聴者も多かった。
そして2023年9月23日放送の第1098話にて満を持して声付き登場となったが、事前発表されている番組表には他のゲスト声優の記載はあるのに千速のみ記載なしという完全シークレット扱いになっており、オンエア時のエンディングで発表された。
CVを担当する田中氏は既にメアリー・世良を担当しており、そのこともあって事前のCV予想にはあまり名前が挙がっていなかったものの、そもそも『コナン』ではこれまでに高木渉氏(高木刑事&小嶋元太&仮面ヤイバー)や置鮎龍太郎氏(綾小路文麿&沖矢昴)をはじめとしてそこそこレギュラー・準レギュラーの兼役出演の実例があるため、ファンには当初こそ驚かれたものの納得も早かった(なお、『コナン』では登場キャラが運転する車両のナンバーは、運転しているキャラを演じている声優の誕生日の場合が多く、千速が運転していた白バイのナンバーが田中氏の誕生日だった事で兼役と気づいたファンもいた)。
メアリーの項でも若干触れているが、メアリーの夫の赤井務武を担当する山寺宏一氏、そして横溝兄弟を担当する大塚明夫氏とは『攻殻機動隊SAC』(放送時間の違いこそあれど『コナン』同様日本テレビ系列で地上波放送)にて共演しており、妙な接点があると言えよう。
しかし、田中氏は2024年8月20日に逝去した為、彼女が演じる千速が登場したのはわずか2作品のみとなった。その後メアリー役は本田貴子氏が引き継いだが、千速役については未定。
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メアリー・世良:同作の中の人繋がり(初代)。