「まっ、そん時は仇を取ってくれよ」
「エンジン全開といきますかァ!」
CV:三木眞一郎
概要
警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属していた警察官。家族は両親と姉がいる。
命日は原作開始7年前の11月7日(TVアニメでは1月6日)。享年22歳。
ある爆弾事件の際に爆発物の処理を担当していたが解体が間に合わず、10億円と引き換えに犯人により遠隔操作で爆弾のタイマーが停止された。タイマーが止まった段階で防護服を脱ぎ、爆弾横に腰を掛け喫煙しながら通話していた。
偶然、通話中だった松田陣平はこの一部始終を聞き取っており、親友の敵討ちのためにその爆弾犯を追い続けていくことになる。
萩原の姿は当時原作に描かれておらず、アニメ放送時に新しくデザインされたいわゆる逆輸入キャラ。後にFILE.1020「遺品」にて初登場。また原作では刑事たちの会話で名前のみが出てくる程度であり、アニメで彼が松田と会話を交わすシーンはオリジナルとして新規に追加された。
名前のイメージは萩原健一から。彼はドラマ「太陽にほえろ!」で早見淳という刑事の役を演じたが劇中で死亡。その後任の柴田純役として、松田陣平のモデルとなった松田優作が登場した。ちなみに柴田も劇中で殉職しており、陣平と研二の運命は最初から決まっていたのかもしれない。
なお下の名前とビジュアルから沢田研二もイメージしているのではと噂されている。
※沢田研二と萩原健一は、共に60年代にブームとなったGS出身のアーティストであり、また70年代にはpygというバンドでツインボーカルとなっている。
※さらに、沢田研二はpygの頃から現在に至るまで大野克夫と深い親交を持つ。言うまでも無いが大野克夫はコナンのBGM担当であり、間接的にコナンとも繋がりがある。
現在も松田とともにイラストが投稿されている人気キャラクターである。
過去
22歳で警視庁警察学校に入校。降谷零・諸伏景光・伊達航、そして既に親しかった松田陣平は、同じ鬼塚教場に在籍していた同い年の同期。松田のことは「陣平ちゃん」と呼んでおり、彼からは「ハギ」と呼ばれている。
機械いじりが好きだったことから、父親が経営していた車の修理工場を継ぎたいと思っていたのだが、不景気の煽りで工場が潰れてしまい、『絶対に倒産しない』という理由で警察官を目指した。
降谷のことは「降谷ちゃん」と呼んでいるが、真剣な時は「零(ゼロ)」と呼ぶ。
洞察力とコミュニケーション能力に長けているが、普段は女子学生の尻を追い回す以外に有効活用しておらず、同期の中では一番モテていたらしい。ただ、女子ウケするためにほんの少し改変はするものの、モテるために嘘をつくことはせず、お年寄りの頼みに最後まで付き合うなどの誠実で優しい性格が窺える。
射撃試験で銃弾が紛失した際はハッタリを使って大勢の中から銃弾を隠し持っていた犯人を瞬時に見つけ出すという非常に優れた洞察力を見せ、降谷と伊達が人質として巻き込まれたコンビニ強盗事件では、松田や諸伏と共に先導として「何も知らない一般人」を装ってコンビニに入り、警察学校の学生たちをも一般人に装わせてコンビニに集結させ、『力』ではなく『数』で全員無傷で強盗犯を制圧した。
松田と共に爆発物処理班にスカウトされるが、先述の工場倒産の経験から「これは破滅への入り口なんじゃないか」と心の中でブレーキがかかっていた。それを聞いた松田は無理に進めることはせず、ただ「自分にはアクセルしかない」からと爆発物処理班に入る意思を改めて告げた。
その後に起こったトラック暴走事件で、松田の例の言葉を思い出したことをきっかけに事件は無事解決し、時にはアクセルをかけたままにするのも悪くない、と爆発物処理班に入ることを決意したような描写があった。
また、その際にRX-7FD3Sを見事に操り、空中でバレルロール等を披露。
ドライビングテクニックは後の降谷以上(作者談)。
またMAZDA RX-7 FD3Sを見かけた際はカッケー!!RX-7FD3Sじゃんよと発言しており、どこかの85乗りのような印象を持つ。
声が峠の下り最速な豆腐屋の息子と同じ三木氏なのは偶然なのか製作者側の故意なのか不明。
映画
・劇場版『ハロウィンの花嫁』
銀幕登場時すでに故人であるが、命日は原作準拠となっている。
生前、幼少期の工藤新一・毛利蘭と会っていたことが判明(ただし、コナンは萩原の写真を見るまでそのことをすっかり忘れていた)、その際に取ったある行動が劇中終盤で渋谷の街に齎された最大の危機を打開する大きなきっかけとなり、意図せずして多くの命を救うことになった。
関連イラスト
関連項目
萩原健一…キャラクター名のモデルと思わしき俳優・歌手。刑事ドラマ「太陽にほえろ!」に出演し、同作で特に有名な殉職シーンを持つ登場人物の一名「マカロニ刑事」を演じた。松田陣平同様、殉職前提の命名である。
沢田研二…同上。上記の萩原健一とはロックバンド「PYG」でダブルボーカルを務めた他、テレビドラマなどでも複数共演するなど、縁の深い人物の一人として知られる。