概要
地中海沿岸が原産で、古代エジプト時代から栽培は始まっていたとされる。
我が国へは明治時代に渡来したが、現在に至るまであまり普及せず、オーストラリアなどからの輸入物が少数出回る程度で、北海道や岡山県などで栽培される国産のものは通常ホテルなどに高値で卸されるほど高級品である。
下仁田ねぎにも似た姿で、長ネギと同じように白い部分を食用にするが、日本のネギとは異なりネギ特有の匂いはなく、葉はニラの葉を大きくしたような形状で平べったい。
一般的に越冬型の方が香りが強い。食材としての旬は11月 - 3月で、太さが均一で茎がよく締まっている、葉の部分が緑鮮やかなものが市場価値の高い良品とされる
白い部分を煮込み、スープ、刻んでサラダにする他、緑色の葉の部分はスープの風味づけ用に用いる。
春植えの品種と秋植え(越冬型)の品種とがあり、日本のネギ類のように種子から育てることができ、園芸センターや通信販売で種子が簡単に手に入る。
近縁種にジャンボニンニクと呼ばれる品種があり、ニンニクの8から10倍もの大きさの鱗茎をニンニクと同じように利用するが、ニンニク独特の臭気がなく、しかも風味は普通のニンニクに勝るとも劣らないため、じわじわと人気が出ている。