概要
性的倒錯の一種で、肉体の一部である「足」を性の対象とする事を指す。
異性愛の男性に多く見られる傾向があり、pixivに投稿される作品も大半が女性の足を描いたものである。また、形状に関してもギリシャ型の足で描かれる場合が多い。
歴史
キリスト教では、足は最も性的な部位とされ、割と最近まで足を見せることはタブーとされてきた。イギリスではピアノの椅子にまで布をかけて隠すという徹底ぶり。現在でも国によっては足を見せるミニスカートやホットパンツはタブーのところがある。
ドイツの文豪ゲーテやイタリアのカサノヴァなどが足フェチで有名
場所柄、履物や汚れ、体臭といったものに対するフェティシズムと結び付きやすい事も特徴で、一口に「足フェチ」と言ってもそれぞれの属性間には広くて深い溝が横たわっていたりもする。
例えば純粋に素足を愛好する者から見れば、それらの性癖は各々「コスチュームフェチ」「ウェット&メッシー」「臭いフェチ」に属する邪道という事になり、「穿いたまま」を好む者から見れば、そうした素足フェチは偏狭な原理主義者という事になる。
ポルノ産業が、伝統的に「裸靴下」や「裸ブーツ」といった格好での性行為を是としてきた事も混乱に拍車をかけている。「足」という部位が持つ文化的意味から、SMと同一視される傾向も強い。そもそも「足」か「脚」かで一悶着あったりもする。
こうした状況のため、この単語だけがタグ付けされている事はほぼ無く、基本的に他の足関連用語と共に用いられるものとなっている。そのため「足フェチ」タグ自体に存在意義はさほど無く、投稿者が自身のアイデンティティを示すための手段程度の扱いになっている。
もっとも、そのようなタグが1000件以上(R-18含む)の作品に貼られているという事実が、「業界」の大きさを示しているのだが。
なお、既存のポルノ産業において「足フェチ」以上の分類がなされる事は稀であり、こうした取り組みは生産者と消費者の敷居が下がったごく最近になってようやく始まったばかりのものである。そのため現状ではかえってアマチュアの方が「分かっている」表現を演出できる事がしばしばあるフェティシズムでもある。
関連イラスト
関連タグ
「足」の項目にまとめられているため、そちらを参照のこと。
クエンティン・タランティーノ: 足フェチ監督。