変態的な嗜好の一種。自分自身または他人が水で濡れたり、身体や着衣を汚したりすることに性的興奮を感じるものをさす。
略してWAM（ワム）ともいう（以下、本記事ではこの略称を用いる）。また「濡れフェチ」「汚れフェチ」という言い方も稀に成される。
概要
日本では一般的ではないが、海外では比較的よく見受けられる性的嗜好である。映画の黎明期に多くみられたパイ投げもこの範疇に入る。
WAMファンの間では嗜好が非常に多岐にわたっていて、何を使って汚す・濡らすか、服は着用するかしないか・着用するならどんな服を着るかなど、好みにうるさいことも稀ではない。
ウェット&メッシープレイを行うに当たって
WAMプレイの際には、汚してもよいか、汚れてもすぐに片づけられる環境や設備が必要である。一般には、浴室、庭、ガレージなどで行われることが多い。これらの場所以外の一般的な室内でプレイする場合は、壁や床や家具をシート類で覆って保護する必要がある。
主なジャンル
WAMファンには、一般に言って、「他人を濡らす・汚すのを楽しむ側」と「自分自身が濡れる・汚されるのを楽しむ側」の双方が存在する（両方を楽しむ者もまた大勢いる）。
濡れフェチ
着衣の状態で全身に水を浴びたり水中に潜ったりして、水が衣類の中にしみとおって服が体に貼りつく感覚を楽しむ（濡れ透けない）。または、濡れた衣類を通して肌が透けて見える様子を楽しむ（濡れ透け）。
ボディペインティング
絵の具・ペンキなどを使って全身に絵を描く。芸術や絵画という観点よりも、画材に全身がまみれる感覚を楽しむものであり、全身に無秩序にペンキをかぶるだけの事例もある。
パイ投げ
顔面や身体にクリームの載ったパイを投げつけ、顔や体がクリームまみれになった無様な姿を見て楽しむ。
また、バラエティ番組等では筒に詰めたクリームを顔面に発射する「クリーム砲」を用いる場合もある。
パイにまみれて台無しになった姿を恥ずかしがったり、笑われたりする羞恥、屈辱プレイ的な要素も強い。
または、自分の顔や体にクリームが粘りついている状態を楽しむ。
クイックサンド
クイックサンドは日本語で言うと流砂のこと。流砂や底なし沼に全身が呑み込まれていく様子を見たり、実際に自分がクイックサンドに呑み込まれたりして楽しむもの。
泥んこ
顔面や胴体に泥を塗ったり泥に埋まったりする事で泥だらけになり、その姿を見て楽しむ。特に、田んぼや干潟、豚小屋などにおいて、転んだり罰ゲームを受けたりして綺麗な顔を泥に沈めるシーンは人気が高い。
また、自分が泥だらけになることで、独特の感触を楽しむ。
ローションプレイ
全身にローションを塗りその潤滑性を楽しむ。
タール&フェザー
本来は、中世から近代の欧米で行われた刑罰またはリンチである。全身に熱したタールを塗り付け、その上から鳥の羽根をまぶし、羽根だらけになった受刑者を町中引き回すものであった。
