概要
文字通りの底のないような沼、またはその比喩である。
底に深く泥が堆積していて、入りこんでしまうと、まるで底が無いかのように足が立たずずぶずぶと沈んでいくような沼のこと。転じて、はまって抜け出せなくなるようなものや状況の比喩に用いる。
底なし沼のメカニズム
底なし沼では土と水が絶妙な割合で混ざっており、足を踏み入れるとその圧力で周りの土から水が押し出されて沈み、さらにその状態で固まるため抜けなくなる。
抜け出そうとして慌ててもがくと、また土から水が押し出され沈んで固まり……、といったようにどんどん沈んでいってしまう。
さらに土と足の間に空気が全くないため、引き抜こうとすると真空が生まれて強く引っ張られてしまう(片脚を抜くだけでも小型車を1台持ち上げるのと同等の力が必要とされている)。
つまり、メディアでよく見るような「底なし沼に完全に浸かって溺れる」ということはほぼないものの、動けないので熱疲労や低体温症などに陥り、そのまま死に至るのである。
もしもはまってしまったら、まずは荷物を全て体から離し、平たい板を手掛かりにしたり体を横にしたりなどして圧力を分散しよう。
そもそも流砂や底なし沼がありそうなところは通らないことも大事である。
とはいえ、自然界では水浴びや泥浴びを行う動物へのトラップとして機能してしまっており、ゾウやスイギュウなど多くの動物が命を落としてしまっている。
関連タグ
沼 流砂 クイックサンド quicksand 泥沼 トラップ
ウェット&メッシー:底なし沼に呑み込まれる事を楽しむプレイもある(もちろん人工の沼を使う)。
金田一一:脱出方法がツッコミどころしかなかった人。
トリビアの泉:ある底なし沼の水深を検証したら、意外と浅いという結果が出た。