概要
相原コージが双葉社「漫画アクション」で連載していた漫画。全10巻。
動物たちの熱い格闘トーナメントバトルを描いた漫画であり、相原の作品では今のところ最長記録。
登場動物
主催者側
- オリーバーくん:実在する半人半猿。ヨーロッパの大富豪の遺産を引き継ぎ大会を開始する。
- キバタン:オウム。ナレーター
- 物知り爺さん:リクガメ。世界中の動物の知識については抜群のカメ。銃についての知識も豊富。
本戦出場者
第一試合
- 強矢鋼:人間。18歳男子。世界究極格闘トーナメントの覇者。
- ポッポ:カバ。密猟者を次々に返り討ちにしてきた「カバ界のゴッドファーザー」。
- 結果:勝者・カバ。人間とカバの体格差からして圧倒的に不利。残念ながら人間の敗退。
第二試合
- シャオロン:世界最強の鳥と言われるヒクイドリのオス。「動物界のブルース・リー」の異名はダテではない。
- アマゾネス:「アマゾンの悪魔」と称される、全長19mを超える巨大な牝のアナコンダ。そのとぐろは小型飛行機でさえも押し潰す。
- 結果:勝者・ヒクイドリ。大蛇に飲み込まれた際、隠し持っていた足の爪を使って腹を切り裂いて脱出。ヘビも肝心の頭部を足の爪で切り裂かれた。
第三試合
- バラモン:犀の中でも最強と言われるインドサイ。
- キング・オブ・キングス:最強のライオン。千戦無敗の実力を誇る「生ける伝説」。
- 結果:勝者・ライオン。サイが自前の角と突進力でライオンを圧倒するとおもいきや隙を突かれ眉間をライオンの爪で射抜かれてしまい即死。
第四試合
- アイブルス:体重1.1tのナイルワニ。かつて全長8mのホホジロザメを倒した老獪な川の主。
- チェ・ゼブラ:格闘家シマウマ。肉食系動物をなぎ倒し自らが食物連鎖の頂点に立つことをめざす「ゼブラ革命の闘士」
- 結果:勝者・シマウマ。言葉巧みに対戦場を近くの河原に変更させたワニの圧勝、とおもいきやシマウマの意外な行動力に苦戦。ワニの弱点である腹部をシマウマに蹴りつけられ倒される。
第五試合
- コンガ:ブラジリアン柔術をマスターした礼儀正しいゴリラ。
- ヘラタレス:アフリカスイギュウ。かつて荒くれ者のバッファローを倒したらしい。
- 結果:勝者・ゴリラ。スイギュウことヘラタレスとの予期せぬトラブルが続く末、彼の前右足を圧し折った。しかしながらまだ戦うという彼の意思を尊重し試合再開。なんとか首絞めで彼をノックアウトした。
第六試合
- 武蔵テツ:日本最強の土佐犬。闘犬界の無敵の横綱。
- ヴォルク:狼。同じイヌ科でありながら人に飼い慣らされるイヌを見下している誇り高き戦士。
- 結果:両者どちらも引けに取らない戦いとなった末。まさかの引き分け。
第七試合
- レタンデビル:身体に無数の傷をつけた凄まじい目つきの熊。真っ白い毛並だが、ホッキョクグマではない。その正体は…「わたしは木」?
- ムング:体重6.3tのアフリカゾウ。巨体に見合わぬ俊敏な動きと冷静沈着な判断で敵を翻弄する。
- 結果:勝者・ゾウ。圧倒的な体格差ゆえにクマの不利。対戦の末、腹ワタがこぼれるまでボロボロの姿になったクマ。途中、クマことレタンデビルの兄弟達が乱入。弟に説得されたクマは勝ちをゾウにゆずる事にしクマは兄弟と共に試合場をあとにする。
第八試合
- タイガー・ザ・グレイト:ベンガルトラ。虎として、キング・オブ・キングスをライバル視している。
- クズリン:雪原の覇者、クズリ(ウルヴァリン)のオス。小さな体に見合わぬ諦めの悪い残虐な性格のハンター。
- 結果:勝者・クズリ。体格差はタイガーが有利だったがクズリの予期せぬ行動に苦戦。体に傷をつけられてそこから体内に侵入、遂には心臓をかみ砕かれた。
リザーバー
第六試合が引き分けとなった為に急遽集められた動物たち。
- ビッグダディ:セイウチ。第一候補、頑丈な巨体と隠し技でカンガルーを圧倒した。
- ジョー:カンガルー。第二候補、みての通りキックボクシングの使い手。
- ホジラ:野生化した巨大なイノブタ。UMAの一種。サイにも匹敵する突進力と牙でセイウチを倒した。
イレギュラー
- ブッドゥー:コモドドラゴン、オーストラリアの珍種オオトカゲ。呪術師を自称する。カバ代表ポッポを呪いの呪文で打倒しカバに代わり大会に出場した。ホジラも呪いの呪文で倒してやった。
関連項目
かってにシロクマ:作者の代表作。こちらも野生動物を題材にしている。