ワタシはエピタフ。闇まとう影の一族、あるいは………道化。
概要
CV:塩見宗真
白猫プロジェクトの登場人物。
闇の勢力の幹部で、ピエロのような姿をしており、常にふざけたような態度を取っている。
「ギャハハハハッ!!」という笑い声が特徴。
性格は極めて凶暴、残忍、猟奇的、他者が悲劇的な展開を迎えながら朽ち果てていく姿を見る事を何より好むという危険人物。同じ闇の勢力であるヴァルアスやグローザからも蔑視されているが、同時に「底の見えない存在」として危険視されている。
また、配下として<愉快な道化の影芝居> シャッテンシュピールという組織を率いており、現時点で判明しているメンバーはドゥドゥ・バルベル、ルエル・サクラリッジ、ウィユ・ブロサール、ナーペルの四名。
どのメンバーも上司と同じように最悪な結末を大好物とする危険人物だが、彼らもまたエピタフの人形に過ぎない。
作中における活躍
本編ストーリー
第二の島「イスタルカ島」で初登場。「大地のルーン」を狙って行動していた。この際、島の住民であるエレサールを操って主人公を妨害している。
しかし、エレサールは主人公達に救出され、大地のルーンも手に入れられず終いだったが、それでも余裕たっぷりの様子でいつかまた出会う事を予見するような言葉と共に姿を消す。
以下ネタバレ注意!!
あーくるしー!その悲劇ぶったオカオ、なんたるコンメディア!ギャハハハハ!!
第八の島「スキエンティア」終盤、カイルの友人エクス(CV:細谷佳正)の明らかに異常な理屈の誤解で闇の手先として島中の人間から追われ疲弊しきっていた主人公一行の前に姿を現した。
実はエクスの正体がエピタフであり、エクスとはカイルを闇の王の器にさせるためにエピタフが演じていた架空の存在だった。カイルの身体を闇の王の器にするため長い間カイルに対して友情ごっこを行っていたことが判明。カイルが主人公らと出会ったこともエピタフの掌の上で踊らされていたに過ぎないのである。
同じくカイルの友人として登場していた「マキナ(CV:山崎はるか)」は本物のカイルの友人だったが、カイルが一人で旅立った事で傷心していたところにつけこまれ心無き操り人形に改造されており、主人公一行が知るマキナの言動はエクスと同じく全てエピタフの演技であった。
この事実を高らかに話した後、エピタフはマキナをマリオネットのような怪物へと変貌させ主人公たちを襲わせる。
これらの悪行でアイリスを激怒させるが、それに対して、
「・・・あァ!?白の巫女ォ!?どのクチが、ほざくンだよォ!!白の王国が滅ビ、黒の王国が滅ビ、オレがコンナになったのも、ゼンブ!オメェのせいだろうがよォ!」
とストーリーの根幹部分を匂わせる発言をしながら攻撃を仕掛けるも、アイリスを守ろうと主人公が再び闇の力を使用するのを見ると「任務達成」としてあっさりと手を引き、飛行島の正体は闇の兵器と明かしつつ退散し、後味悪い結末を残した。
スキエンティアのHARDモードでは、エピタフにより汚名を着せられ指名手配された主人公たちは島に入れず、ハーティなどの今まで島で仲間になったキャラのみで訪問している。
アイリスや主人公を散々な目にあわせたエピタフやスキエンティアの住民には(デマに踊らされていたとはいえ)複雑な感情を抱いている。
また、イスタルカ島で被害を受けていたエレサールも「狡猾な奴」「人の弱みを知っている」と評している。
ハーティ「一番悪いのはあのピエロだってわかってます・・・」
第九の島「ジモ島」では、配下のシャッテンシュピールを使い、慈愛のルーンを手に入れて浄化されているグローザを始末しようとする。また、彼女からは「前々から気に食わなかった」と下されていると同時に「新参ぶっているけど一番底が見えない」とも評されている。
この島では主にドゥドゥが暴れ回っていたが、なんとドゥドゥにも仕掛けをしており、戦いに負けた彼を黒い炎で始末した。
この時彼は、エピタフを罵る発言を遺して消えたため、恨まれていたと思われる。
同じように消えたもう一人は自爆して消えていったため、組織内でも彼に対する忠誠心には差があるようだ。
ハードモードにおいて、あらゆるものを「混ぜる」ことができるという能力が判明。
マキナの怪物化やドゥドゥの炎上もこれが原因で、平和になったはずのジモ島に更なる敵を生み出している(姿はドゥドゥの変身した城の色違い)。
イベントでの所業
「Brave The Lion2 偽りの獅子」にも真の黒幕として登場。狂気の科学者にしてダグラスの生みの親のヨーゼフに「神」と崇められていた。
また、カティア一行の前にも、ルエルと入れ替わる形で少しだけ姿を現している。また、ルエルに更なる闇の力を混ぜるという種のセリフを言っているが、明確なルエルの変化は描写されなかった。
またここで、あらゆるものを「分ける」ことができるという対極の能力を持つことも明かされた。本人曰くこの世界には存在しない力であり、天才科学者であるカティアですら到底理解不能なものである。
「Snow Fairy Tale2」には、実質的な黒幕として一瞬だけ登場(台詞なし)。
ロッカの姉であるマフユと氷の国の女王の魂を混ぜることにより「永久凍土のルーン」を暴走させ、危うく多くの命を永遠に凍らせる事となった。
またクライヴにも「氷の騎士」なる人物の人格が入っていたが、
これにエピタフが絡んでいるかは不明。
「絶海の侵略者」では、「方舟」による世界破壊計画の黒幕として名前がでている。
Brave The Lion3 Rest in Peace
イベントの黒幕として登場。
ルエルが今回使用した計画はエピタフが前にやろうとした演出のボツ案だったようである。
自身を裏切ろうとしたルエルを逆に利用し、彼女の身体に許容範囲をはるかに超える瘴気と闇を合成させ、巨大な花のような怪物へと変貌させる。
ルエル敗北後は、前回のようにまたも当事者たちに脱出ゲームを強要する。
また過去に、信じていた女性に裏切られ、それが原因で今のようになったことをヨーゼフに示唆していたことが判明した。
残忍なる道化の正体
ゼロ・クロニクル〜はじまりの罪〜
まだ白の王国と黒の王国が存在していた遥か昔の時代。
闇の王を退ける為、光の王が選んだ苦肉の策。
それは「始祖のルーン」を用いた「大崩壊」による天災レベルの攻撃だった。
これにより闇の王を退けると共に、白と黒の時代も終焉を迎える。
かつて光の王を守ろうと心に誓った白の騎士「ファイオス」。
大崩壊が起きた際、彼は0の世界と呼ばれる空間に入り込む。
そこで彼は『混ぜる』力と『分ける』力を手に入れた。
光の王が白の王国と自身を裏切ったという結論に至った彼は、狂気に呑まれると同時に「ギャハハハハッ!!」と聞き覚えのある邪悪な笑い声を高らかにあげるのであった。
この事から、エピタフの正体はかつて白の王国でアイリスを守るために戦っていた騎士ファイオスである事が判明。
スキエンティアでのアイリスへの「王国崩壊とオレの変化はお前のせい」という怨嗟の言葉、そしてBTL3でのヨーゼフへの「裏切られた」という過去を示唆する言葉は、かつて白の騎士だった自分の事を指していたのである。
帝国戦旗Ⅱ 〜REQUIEM〜
「帝国戦旗Ⅱ」には直接登場していないが、上記の能力によって死を司る神獣と世界の我儘の因子を混ぜ合わせジュダを造ったと思われる描写がある。
第十三の島センテリュオ
ルーンナイトの職権を乱用する殺人鬼「エンテ・アキシオン」が自分を撃退したエレメージュに逆切れしている時に突如「足長お兄さん」を名乗って闇の力を混ぜ、
さらに危険な存在に仕立て上げた。
そして自分と同様にアイリスに憎悪の炎を燃やす実弟テオに、
最後の大いなるルーン「幻想のルーン」の使い方を教えた。
(テオはエピタフの正体を兄・ファイオスだと知らない)
テオが撃破された後は本当なのか嘘なのかわからない怒りの叫びをあげて撤退した。
Gravity Horizon
フィエゴの正体が彼である。
以下6周年イベントOriginal Horizonのネタバレ
GravityHorizon終盤で、フィエゴは「主人公を連れ去ったフィエゴ(エピタフ寄り)」と「アイリスを求めたフィエゴ(ファイオス寄り)」に分裂したが、主人公を連れ去った方が後にエピタフに成長し、ファイオス寄りのフィエゴは「自分が守るものを作るため」アテル=ラナを組織し、さらにル=グィンとサニオに分裂したとする解釈が有力である(公式からの明示はない)。
ちなみに、OriginalHorizonのフィエゴはGravityHorizonで分裂する前のフィエゴより強くなった(モンスター図鑑より)が、エピタフはさらにその倍以上強くなっている(本人談。OriginalHorizonクリア後の追加ストーリー「はくしゅ」にて)。
道化は遂に最強の闇を混合する
白と黒の章にて沈黙を決め込んでいたエピタフだったが、闇の王が撃破されたあと主人公の中から突如として出現。闇の王の闇を闇の王子から強奪して新たな闇の王とも言える存在と化し、闇の王を撃破した3人チームを含めた主人公一行を一蹴する程の強さを持つ魔物のような何かを作成。
〈破壊〉と異世界を用いた暗躍
エピタフが〈闇の王の権能〉と元・闇の王の中にあった〈零〉を得た事で、なんと、パラレルワールドに転移することが可能になってしまった。
彼はこの力で絶望の淵にいる別の世界線の人物らを主人公達の世界に転移する。
〈破壊〉を継いだ双子を使って世界を完全崩壊させるところまで王手をかけたが、紆余曲折あって失敗した。
幻想の理想郷という名の舞台
以下、LINK NEW WORLD'Sのネタバレ注意!
イクシアを騙し、アイリスが昔歌っていた歌を歌わせ、ハルモニア上空に球体状の幻想の理想郷を作らせ、イクシアに別世界のエレノア達の苦しみを味わせる。
しかもその苦しみというのが、異世界の3人の大切な人の死に様、痛みを永遠と与えるという悍ましい物だった。
異世界の3人が理想郷でそれぞれの幸せを享受している中、理想郷の動力源であるイクシアは永遠に生き地獄を味わい続けていた。
彼女の正体は、エピタフの因子と〈光の王〉アイリスの因子を混ぜて造った人形であった。
謂わばイクシアはアイリスとエピタフとの間に出来た娘同然の存在だった。
この悍ましい事実に対して、〈破壊〉の後継者であるジンはエピタフの行動原理が『嫉妬』だと勘づいたうえで「気持ち悪〜」、さらに流石の〈魔獣王〉も「趣味の悪さ」と嫌悪感を露わにしている。
彼女が苦しんでいても尚気にせず、移動要塞をも化け物に変えていた。
しかし異世界のエレノアによってイクシアは救出され、更には自我を取り戻した彼女の〈分離〉によって自分が奪った〈闇の王〉の権能が主人公の元に戻され、彼女によって混ぜられたアイリスと主人公によって敗北する。
しかし...
―いつだって、お前だ。
<そこ>にいるのは、いつだって、あのときも、今も
無数の犠牲の朽ちた屍の恨みの
死体の哀しみの無念の痛みの叫びの
憎悪の裏切られた忠誠の親愛の
それを全部踏みつけた頂上に
アイリスの隣にいるのは いつだってお前だ
その罪に穢れた偽善を、お前たちがしたり顔で世に謳い続ける限り
俺はどこまでもお前たちを否定する。
世界ごと、生命ごと全て―
そう言い放ち、アイリスの名を叫ぶが、アイリスに叩かれー
アイリス「ーファイオス。」
エピタフ「ー」
アイリス「あなたには私を恨む権利がある。私に切っ先を向ける理由がある。私の過ちを否定する資格がある。」
「でも、それであなたが私の大切な者までをも奪い、傷つけるのならー」
「私はー決してためらわない。」
エピタフ「お前、お前、お前ぇ……あ、アァァアァァ……」
「お前が……俺を……!!殴る資格……なんざぁ……!」
「ヒィアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……」
悲痛の悲鳴をあげながら逃げ去った。
自分が作った人形に裏切られ、闇の王の権能を奪われ、挙句の果てに自分が侮辱していた女に叩かれ、逃げ帰るという因果応報な末路となった。
道化の戯れの終端、〈零〉による世界滅亡計画の始端
9周年ストーリーでアイリスに殴られたエピタフ。
アイリスは加害者で自分は被害者だと未だ思い込むエピタフは自暴自棄となり、自らアイリスへの愛執を〈分離〉した。
「あの女への妄執だけ分離したが……我ながら哀れだな……見るに耐えん」
なんと分離の結果、白の国の騎士団長だったファイオスが顕現。
妄執だけを残したエピタフは錯乱し、アイリスへの恨みつらみを重ねるだけの存在となった。
ファイオスは語る。「自分が絶望しなかったのはアイリスへの愛と憎悪があったおかげ。全てを虚無に戻し、自分も消えよう(要約)」と。
かつての道化の様な、回りくどい世界の破壊は辞めた。
〈零〉の圧倒的な力を使い全てを滅ぼそうと企てるファイオスは、行動を開始するーー
「俺はこの世界を滅ぼす。俺の娘なのだから、役に立て」
彼はエピタフ時代に造った娘のイクシアを使う為に〈再誕〉の間へ強襲。
エヌマの残滓を一蹴し、イクシアの意識を簒奪。
彼女の膨大なソウルを使い、〈零の汚泥〉なるものを作成し、世界全土を消し去ろうとする。
既に帝国や連邦などの大国はこれに呑まれており、プレイアブルキャラの何人かも死亡してしまった。