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すたおー
シリーズ発売タイトルは以下の通り。
- スターオーシャン(SO1 スタオー)
- スターオーシャンセカンドストーリー(スターオーシャン2 SO2)
- スターオーシャンブルースフィア(ブルースフィア SOBS)
- スターオーシャン Till the End of Time(スターオーシャン3 SO3)
- スターオーシャン THE LAST HOPE (スターオーシャン4 SO4)
- スターオーシャン Integrity and Faithlessness (スターオーシャン5 SO5)
- スターオーシャン:アナムネシス(アナムネシス SOA)
- スターオーシャン THE DIVINE FORCE(スターオーシャン6 SO6)
タイトルの法則性として、作品の正式タイトルにナンバリングを用いないことが挙げられる。
『3』以降は本伝と外伝の区別のため、日本語表記によるナンバリングを小さく表記している。
作品ごとにキャラクターイラストに全く作風の異なるデザイナーを起用するのがシリーズのお約束で『2』の外伝の『SOBS』でも別デザイナーとなっている。
キャラクターデザインは開発のトライエース社内で行われ、作成されたゲーム内モデルをもとに各デザイナーの色を出したキャラクターイラストが起こされている。
各種システムやキャラクター性の類似からよく「テイルズオブシリーズ」と比較されるが、これは『テイルズオブファンタジア』と『SO1』の開発チームが同じ為。姉妹作であると言える(或いは元テイルズスタッフ達のナムコへ対する反骨精神から誕生した、とも)。
既存のRPG『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』と異なる最大の要素は、SF(サイエンスフィクション)を物語に絡ませている点である。
これにより、見慣れた「剣と魔法の世界」において未来的な宇宙船や単語が飛び交うという、アンバランスな、それでいて新鮮な世界観を味わうことが出来る。
また、独自のシステム面としては「アイテムクリエイション」が大きな特徴である。
例えば、戦闘で有利になるアイテムを量産したり、物語序盤で強力な武器を手に入れたり(宝物庫から持ち出してはいけないレアな剣を、鍛冶により別名称の剣に加工、まんまと持ち去ってしまうという具合)、各キャラクターの好物を大量に調理してゲーム進行を楽にする等、自由度・やり込み度が非常に高い。
旅の目的そっちのけで延々と鉱物を発掘し錬金を繰返して宝石を作るも良し、同人誌を出版して大もうけするも良し、道行く人々の持ち物を盗み取っていくも良し。
戦闘はコマンド式でなくリアルタイムで戦況が変わるアクションスタイルを起用。
これによって前衛キャラと後衛キャラの個性が活かされ、様々な戦法を試みることが可能となっている。
アイテムの使用や紋章術の詠唱が、敵の攻撃によって妨害されてしまう等、リアルタイムならではの緊張感も。
仲間との間には隠しパラメーターである「感情度」が設定されており、どのキャラクターと親密を深めたかによってエンディング内容が変わったり、特殊な技を伝授されたりとゲーム進行が変化する。
感情度の数値を様々に変化させるイベント、PA(プライベートアクション)もシリーズの特徴である。
特定の条件を満たさないと仲間にならないキャラも少なくないので、ゲームの周回毎に楽しみ方を見出すことができる。
自力だけでは手に負えないと思ったら、攻略本や攻略サイトを頼るのも手である。
桜庭統が担当する音楽の評価も非常に高く、お気に入りのBGMを持つプレイヤーも少なくない。
あくまで一例として、アレンジを加えられながら主にエンディングで使用される「STAR OCEAN forever」やゲーム中よく聞く通常戦闘曲である「For Achieve」、「Stab The Sword of Justice」、「Cutting Edge of Notion」など、また印象深いボス戦曲として「Tense Atmosphere」、「Mighty Blow」、「The incarnation of devil」、「The Divine Spirit of Language」など、そしてクリア後のエクストラダンジョンで流れる「Mission to the deep space」などの名前がよく挙げられる。
シリーズ通して出演する声優に東地宏樹がいる。
各タイトルのサブキャラクターの誰かしらは氏が演じており、リメイクにおける声優変更もない。
バグが多いのもある意味では特徴的で、例えば『SO1』では「開かずの扉」があったり、『SO2』ではキャラクター表示が頻繁におかしくなったり、『SO3』に至っては、「序盤のイベント敵を戦闘曲がループする前に倒さねば(一部型番のハードでは)確実にフリーズする」など、挙げだしたらきりがない。
が、こうしたバグを有効に使った攻略法まであり、ファンからは欠点ではなくご愛嬌とすら認識されている。
SOシリーズは西暦から連なる未来に位置づけられるSF的な同一の世界観を有しており、各作品毎に異なる時代での物語を描きつつも、時間軸としては同一の「宇宙暦」の歴史として展開する。
このため同一の地名、人名、組織、技術、概念などが登場し、それらは『SO3』以降登場したゲーム内辞書によって解説されている。
宇宙暦
SF作品でしばしばみられる作品内で使用される独自の紀年法のSO版。シリーズに共通した世界設定を表す代名詞的に使用されることもある。
トリラス・バークタイン博士によるワープドライブ実験が成功した西暦2087年が宇宙暦元年と設定されている。
シリーズ作品を時系列順に並べると『SO4』(宇宙暦10年)、『SO1』(346年)、『SO2』(366年)、『SOBS』(368年)、『SO5』(537年)、『SOA』(539年)、『SO3』(772年)となる。新作の度に更新される宇宙暦年表にはシリーズ作では描かれていない設定のみの出来事も記載されている。
銀河連邦(地球連邦)
一定の科学技術を有する惑星によって構成された連邦組織。各惑星を直接統治する統一政府ではない。『スタートレック』シリーズの「惑星連邦」に相当する。
『SO1』では地球連邦として登場、宇宙暦360年に改称したとして『SO2』以降では銀河連邦として登場する。銀河系の一大勢力だが未加盟の惑星や対抗勢力も存在する。基本的には「味方」の勢力ではあるが作品によって負の側面が描かれることもある。
ケニー家
『SO1』の主要登場人物ロニキス・J・ケニーのファミリーネーム。
『SO2』では息子クロードが主役の一方を務め『SO3』では「ケニー親子」として言及されている。さらに『SO4』では登場したスティーブ・D・ケニーの地球連邦成立での役割が描かれたことから、単にお馴染みの名前というだけでなく連邦の名家と認識されるようになった。『SO5』でもエマーソン・T・ケニーが登場と、『SO3』以外のシリーズ作品に皆勤している。
スマホアプリ『SOA』において、サービス開始時点でロニキス、エマーソン、スティーブが、アップデートによりクロード、クロードの母イリア・シルベストリが実装されており、うち4名までを同一のパーティに編成することができる。またゲーム中の役割である「ロール」のうちヒーラー以外のアタッカー(イリア、クロード)、ディフェンダー(スティーブ)、シューター(エマーソン)、キャスター(ロニキス)にバランスよくキャラクターが割り振られている。
フェイズガン
作品世界で使用される光線銃。『スタートレック』シリーズの「フェイザー」を参照している。
オリジナルの『SO1』ではそのまま「フェイザー」として登場したが『SO2』以降「フェイズガン」に統一され『SO3』の辞書により対象を構成する物質の位相を増大させ分子崩壊させるとの設定が明確化された。
なお名前の由来は参照元同様「位相」であり『SO4』に登場するフェイズ・シッファー・ベレスとの関連性はない。
艦船用の武装として「フェイズキャノン」も登場している。
フェルプール
地球人類を含む「猿」から進化した「ヒューマン」に対し、「猫」から進化した人類のこと。
『SO1』の主人公ラティクス・ファーレンスを始めシリーズに多数登場する。「虎」を祖先とする「ハイランダー」や、より強く猫の特徴を残す「レッサーフェルプール」といった種族も存在する。
フェルパーも参照。
複数のルーツを有する人類種である『SO2』のエクスペルでは、レオン・D・S・ゲーステのように外見がヒューマンの両親から突然先祖返りを起こし外見がフェルプールの子が生まれるといったケースもある。
未開惑星保護条約
科学技術のレベルが一定基準に達していない惑星を「未開惑星」と設定し、こうした未開惑星に高度な科学技術の持ち込みを禁じた条約。『スタートレック』シリーズの「艦隊の誓い」に相当する。
外部からの高度な科学技術は未開惑星の社会、文化、政治体制に対しあまりにも大きな影響を与えるため、これを防ぐことで各惑星ごとの自然な発展を保護することを目的としている。
銀河連邦に属する惑星の人間にとっては極めて重要な行動指針となるが、シリーズ作品では物語中主人公たちによって破られるのが恒例となっている。
『SO4』において条約制定にまつわる物語が描かれた。
この条約の対象惑星でもあったロークとエクスペルは、後に一定の科学技術に達し銀河連邦に加入している。
紋章術
他のゲームにおける魔法に相当するもの。単に不可思議なことを起こせる技術ではなく、地球人が知らなかっただけで他の惑星文明では割と一般的であった知識体系として扱われているところにシリーズの特色がある。
「場に、特定の韻と印、そして精神力の3つを流し込む」といったように整理されたのは『SO3』からで、それまで雑多に使われていた用語も整理統一された。同時に以降の作品では「施術」「呪紋」「呪印術」と各惑星ごとに微妙に異なる知識体系を表現するかのように異なる用語があてられるようになった。
実は世界を記述する情報を書き換えることで特殊な現象を引き起こしている、とのSF的な設定も存在する。
上記の世界設定に由来する以外にもSOシリーズにはゲームシリーズとして複数作品に共通して登場する「モノ」「コト」「キャラ」「名前」等が存在する。
プレイヤーが同一のゲームシリーズとして自然にプレイできるように統一されていたり、作り手の遊び心やファンサービスだったりといわばゲームとしての「お約束」。アイテムやエネミー、戦闘中使う技に術、名物キャラクター、メニュー画面でのカーソルの移動音など様々。
しかしそうした中には厳密に解釈すると上述の作品設定と齟齬が生じるものも少なくなく、気楽に適度に割り切るのが肝要。また設定と「お約束」との線引きや「恒例」認識の範囲について開発側とユーザー側あるいはユーザー間でも幅があったりもする。
アイテム
所持可能なアイテムの種類について制限はないが、1種類につき20個までしか持つことはできない。
回復アイテムとしては伝統的にブルーベリィ(HP回復)、ブラックベリィ(MP回復)、アクアベリィ(毒状態回復)、リザレクトボトル(蘇生)などがある。
イセリア・クィーン、ガブリエ・セレスタ
クリア後のエクストラダンジョンに登場する強力な隠しボス。
他のスクウェア・エニックス販売のトライエース開発作品にも登場する。
ウェルチ
『SO3』から登場のアイテムクリエイションに関連したキャラクター。
ウェルチ・ビンヤードを参照。
カルナス
第1作でロニキスが艦長を務める連邦の宇宙艦として登場。
以来シリーズを代表する宇宙艦/船の名前となっている。
一方でスタッフ間では「墜ちるもの」として認識されているらしく、しばしば撃沈や不時着に追い込まれている。
ゲレル
シリーズを代表するエネミー。見た目は人サイズの動く巨大イソギンチャク。
口で噛みつくほか、弾を飛ばす、分裂するといった行動をとる。また多くが状態異常を付与してくる。こう見えて植物系。
ブラウザゲーム『モンスタードラゴン』でも亜種とともに採用されていた。
行商人サンタ
『SO1』から登場の主にクリア後のエクストラダンジョンに出現する行商人。
初期は普通のサンタクロースの格好をしていたが『SO3』以降は「サンタのような何か」に。
貴重なあるいは強力なアイテムを高額で販売している。
食べ物
主に「調理」/「料理」のアイテムクリエイションで入手可能な戦闘中使用不可の消費アイテム。初期作品ではキャラごとに設定された好物にHP・MP完全回復の効果があった。
『SO2』以降HPのみならずMP回復の効果を持つものも登場し、『SO4』以降は事前に使用することで複数戦闘回バフも付与されるようになった。
また『SOBS』以降うまい棒が実名かつ実際のパッケージで登場している。
チンケシーフ
シリーズを代表するエネミー。あまり強くないが能力が強化された色違いには苦戦することもある。
バリエーションには経験値やお金を多く落とす「メタルチンケ」などがいる。
「チンケ」とつくエネミーに特効のある武器「チンケスレイヤー」もまた恒例の存在。
バーニィ
SOシリーズのマスコットで高速移動できるデカい丸いウサギのような生物。
バーニィを参照。
パフィ
主人公たちへの「復讐」を目論む少女。
『SO1』登場時、簡易疑似TRPGを持ちかけてくるがプレイヤーの選択によって煮え湯を飲まされる。
以降外見やキャラ設定を変えつつも主人公らへの復讐を企てるキャラクターとして登場する。
復讐とはいえイベントはコミカルな内容で展開する。
フォル
SOシリーズにおける通貨の単位。時代・場所を問わず共通している。
ラドル・クリスチン
シリーズ皆勤の迷子キャラ。
フルネームが設定されたのは『SO3』から。
方向音痴にもかかわらず旅商人で、アイテムを売ってくれるようになることも。
名前のベースとなったのは恐らくこのキャラ。
ルシオ
サブやモブな男性キャラクターに見られる名前。
共通するのは性別と名前だけで、他に一切の類似点はない。
トライエース開発作品の『ヴァルキリープロファイル』にも登場し、そちらでは極めて重要なキャラクターとなっている。ルシオを参照。
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