- ギリシャ神話に登場する、冥界の女神ヘカテーに使える夢魔。
- ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスター。
- ゲーム『女神転生』シリーズに登場する悪魔。 →夜魔エンプーサ
- ゲーム『ディスガイア』シリーズにおける汎用キャラクター。
- ソーシャルゲーム『神撃のバハムート』に登場するキャラクター。
- ソーシャルゲーム『モンスター★モンスター』に登場するモンスター。
- 水木しげるの妖怪図鑑や『魔神転生』に登場する大食い怪物エムプウサイ。
概要
エンプーサは女神ヘカテーに従う魔物、または女神自身の娘とされる。女吸血鬼モルモーやラミアと共に群れをなし、様々な姿で男性を誘惑し、その血を啜り最後に殺す存在である。
エンプーサはしばしば文献や喜劇に登場し、
- アリストパネス「蛙」
エンプーサは炎のように輝く顔に、青銅と牛糞の足を一本ずつ備えた恐ろしい姿をしており、それを見た主従は仰天してしまう。
- フィロストラトス「テュアナのアポロニオス伝」
なお、エンプーサの起源は夜魔リリスの娘リリムの伝承がパレスティナから伝わったものであるという説がある。
外見
片方の足は青銅か真鍮でできており、もう片方の足はロバ又は大きな鉤爪のある足、
手は鉤爪のある指をしており、蝙蝠の翼を持つ女性の姿という。
性質
関連イラスト
創作作品において
夢魔繋がりから、エロい子扱いされる事もしばしば。(特に二次創作方面)
見せるのは悪夢なんですけどね…
だが、名前だけなら国民的RPGのドラゴンクエストで存在を知った人も多いだろう。
しかし、ドラクエで出てくるエンプーサにはそんなお色気要素は皆無。
ドラゴンクエストシリーズのエンプーサ
初登場は『ドラゴンクエストⅤ』。ブラジャーと腰みのを付けており、ハワイアンな雰囲気を出しているが、上記の伝承の欠片が見出せない。ある意味夢に出てきそうだが。
誘う踊りでこちらの動きを封じ、時折痛恨の一撃をお見舞いしてくる。因みに、倒すと時折皮の腰巻を落とす。
ラーの鏡で正体を見せるニセ大后にも同じグラフィックが使われており、人によってはそっちの方が印象に残るだろう。
尚、リメイク以降では仲間にすることができる。最初に仲間になる時の名前は「キャシー」、意外にも力の伸びが高いのが特徴である。
『ドラゴンクエストⅢ』のまじょやエンプーサを知っていると、余計にⅧ以降のウィッチレディ等に違和感をもつユーザーもいるのではないだろうか?
ちなみにアニメ二期版ダイの大冒険ではデムルリン島の住人として登場。
女神転生シリーズのエンプーサ
初出は『真・女神転生Ⅱ』で種族は夜魔。
青い鱗を持った女性の顔と乳房を持った人面獣で、『魔神転生2』ではコウモリの翼を持ち、『ペルソナ2』では片足が真鍮の翼を持った女性として登場した。
詳細は夜魔エンプーサの記事参照。
ディスガイアシリーズのエンプーサ
神撃のバハムートのエンプーサ
魔属性のレア度ハイノーマル(初期状態基準)のカード。
夢の世界で楽しませてくれる代わり、目覚めた者はエンプーサのモノにされるという。
(カードテキストより)
モンスター★モンスターのエンプーサ
ヘカテーとモルモーと共に、冥界の鬼門イベントで初登場。
画像は、元ネタ通りの姿をしてる筈の祖族エンプーサ。
伝承の姿ではなく、名前の意味の方を元に描いた(本人談)のでだいたいあって…る?
エムプウサイ
エンプーサ(エムプーサ)のギリシャ語での複数形。
水木しげるによって上記の「テュアナのアポロニオス伝」のエピソードとともにナイフとフォークを持ったカボチャのような妖怪として描かれ紹介された。(姿は映画『不思議の国のアリス』(1933年)のハートの女王の1シーンがモチーフ)
それをふまえたのかゲーム『魔神転生』では大食いの妖怪として、邪神アバドンやトウテツの色違いとして登場している。
関連タグ
ギリシャ神話 ヘカテー モルモー 夢魔 蟷螂女 女妖怪
ギロ(妖怪)…(一種であると言われる)
エムプーサ…(こちらの表記ではぷよぷよ!!クエストの女モンスターがヒットし、カマキリを思わせる姿で描かれる)