概要
初登場は『ドラゴンクエストⅤ』。緑色の肌で、フラダンスの時によく見かける衣装を着ている女性型のモンスター。「さそうおどり」で行動不能にしてきたり、「つうこんのいちげき」で大ダメージを与えてくる。
うしろ姿だけは美人に見えるが、その踊りを見るとみるみる元気がなくなってしまうらしい。
名前の由来はギリシャ神話に登場する、男を誘惑するという夢魔であるがこのモンスターの容姿はそんなお色気要素は皆無といっていい程無い。
なお、ドラゴンクエストシリーズにはコイツ以外にも、他作品では美形に描かれることが多いモチーフでありながら醜い・コミカルなデザインにされているモンスターが複数登場している(オンディーナ、インキュバス、怪蟲アラグネなど)。
もっとも、絵師によってはかわいく美化されているイラストもあるが…。
後に『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』に参戦を果たしたが、何故かMサイズになって登場した。
何でこんな奴が大きくなってしまったのだろうか…。
仲間としての性能
リメイク版Vでは仲間モンスターにできるようになった。
「さそうおどり」「あまいいき」「やけつくいき」といった相手を行動不能にさせる特技を習得できる他、「ふしぎなおどり3」でMPも削れたりと補助寄りの性能になっている。意外にもラリホーとマホトーンを完全に無効化する耐性を持っているので、逆に自分の行動が妨害されるといった事も起きにくい。
中盤に仲間になるモンスターとしては攻撃力もそれなりに高めなので前衛を張る事もできなくはないが、攻撃系の魔法への耐性が軒並みゼロなので魔法使いタイプの敵に対してはめっぽう弱くなる上、最大HPも低めで少しでも油断しているとあっという間に撃沈させられてしまうので、後衛から敵の行動を妨害しつつ時々殴りかかるといったサポーターとしての動きが主な戦い方となってくる。
エンプーサ系のモンスター
通常モンスター
- デビルダンサー
派手な衣装をした陽気なダンサーのモンスター。「ふしぎなおどり2」「さそうおどり」といった踊り系の特殊攻撃をしかけてくる他に、眠り攻撃で相手を眠り状態にしてくる。
ボスモンスター
- ニセたいこう
ラインハット城で戦うボスモンスターでラインハット太后になりすまし(本物は地下牢に幽閉させた)、王国の実権を掌握して暴虐極まりない悪政の限りを尽くした。また、でっちあげによってサンタローズの村を焼き打ちにした元凶でもある。しかし、主人公と王子ヘンリーが使ったラーの鏡によって正体を表し、戦うことになる。
特殊攻撃は、「ひのいき」、「かえんのいき」、「きあいため」、「仲間を呼ぶ(わらいぶくろとがいこつへいのいずれか)」を使い、ローテーションで行動する。また、パーティは人間キャラ2人(主人公+ヘンリー)と仲間モンスター1枠という形で戦うことになる。リメイク版以降は仲間モンスターの枠が2体になり4体パーティを組めるようになったが、「ひのいき」を使わなくなった代わりにステータスが強化された。
オリジナル版はエンプーサやデビルダンサーの単なる色違いだったが、リメイク版ではドレスやティアラを着用しており、単なるエンプーサの色違いではなくなった。しかし、一人称は「オレさま」である。
女装男子なのかはたまた「オレさまっ娘」なのか…謎は深まる。
なお、『星のドラゴンクエスト』ではオリジナル版と同じグラフィックになっている。
- ニセゼンチャン
『星のドラゴンクエスト』のシーズン2のボォフゥ大陸に登場するボスキャラ。