概要
魔界戦記ディスガイアシリーズにおいてキャラクターメイク出来るキャラの一つ。要するにサキュバスである。
容姿
男を魅了して惑わすという設定の通り、性別はもちろん女である。
常時上下に揺れる豊満なバストが象徴するように、ダイナマイトボディ(ディスガイア風に言えばムチプリ)な魔物型のキャラクター。
基本的にこのシリーズの汎用キャラクターはどの作品であってもイラストが大きく変わる事は無いのだが夜魔族のみは例外でありディスガイア2までとディスガイア3以降ではデザインが大きく変わっている。
2までのキャラクターデザインはマール王国の人形姫やラ・ピュセルを担当したRyoji氏。
大きな魔族の翼に加えおへそや肉感的な胸元・ふとももなどが大きく露出した、いかにも淫魔という感じのデザイン。
3以降はキャラクターデザインが原田たけひと氏に変更。
基本的な装いは同じだが、一番大きな違いは翼と一体化した襟付きのマントをはおって胸元で留めるデザインに変更された点。
デザイナーが変わったことで2以前とは大きく印象を変えている。具体的には細部の装飾やボディバランスが変わっているが、豊満なバストは変わらず。
ちなみにこの時から移動形式が飛行ユニットになるなど性能面でも変化が見られる(後述)。
各作品の夜魔族
同シリーズにおいて汎用魔族キャラはリストラされやすい傾向にある(人気のある猫娘族も2で一度リストラされている)のだが、同シリーズの汎用魔族においては皆勤賞。多分、公式お気に入りの一つだろう。
INTが高くバランスの取れた能力の魔法型のキャラクターであるため、魔法を覚えさせると真価を発揮する。またサキュバスという見た目からも想像ができるように、男性相手だと強くなる魔ビリティが多い。
ディスガイア
マデラスの配下として登場。
ムチムチボディが苦手なラハールを苦しめるために、猫娘族と共に起用される。その悩殺力の高い豊満な身体と、ラハールが大嫌いな愛の言葉を使って彼を追い詰めるが、突如現れた中ボスの助言によりラハールが目隠しと耳栓を使ったため、形勢逆転されてしまう。
ユニットとしては魔法を得意とする魔物型キャラ。
しかし初代の魔物型キャラは武器がATK特化の牙しかなく、固有技の大半がINT依存の夜魔族は攻略要員として使うには力不足。また魔物型はWM(数値に応じて武器のパラメータに補正がかかるシステム)がレベル依存で、転生システムとの相性が最悪という弱点があり、育成にも苦労する。また羽があるものの移動タイプは地上で、いわゆる移動要員としても使えない。
INT屋を武器・防具に敷き詰めて、レベル9999にすれば凄まじい強さになるが、それができる頃にはバールもアイテム神も余裕で撃破できてしまっているだろう。育成そのものがやり込みという、環境に恵まれない不遇キャラだと言える。
通常攻撃のモーションがヒップアタックで、最新作に比べると物理的な印象を受ける。
エトナ編では固有キャラとしてアントワールが登場。
エトナの敵として現れるも、彼女の強さに心酔し仲間になる。
リメイクであるRefineでは、『3』以降のデザインが採用されており、本編における立ち絵と姿が違う、明らかに浮いているのに移動タイプが地上など、矛盾が生じている。
ディスガイア2
固有キャラとして預言者エレノアが登場。
アデルが女嫌いになる原因を作った。
本作からINT特化の石版が実装され、前作の不遇ぶりがいくらか解消された。
ただWMは変わらずレベル依存なので、育成の面では相変わらず不利である。
ディスガイア3
上述の通りデザインが変更され、以降、最新作である『5』までこのデザインで統一されている。
固有キャラとして魔チコ先生が登場。
魔チェンジ時の武器は槍。
魔ビリティーは隣接した男性キャラを弱体化させる「セクシーオーラ」。
本作からWMシステムが廃止され、イノセントのマスタリー屋が実装された。マスタリーがレベル依存でなくなったことで転生との相性の悪さが解消、人型キャラとの格差がなくなり気兼ねなく育てられるように。
魔物型キャラは魔ビリティーを3つ装備できる特性があり、なおかつ夜魔族は移動タイプが飛行で障害物を無視して動けるため、汎用魔物型キャラの中でも特に使い勝手が良い。
…が、魔法の倍率が低いという問題により、魔法主体だと力不足になりやすい。幸い魔物型キャラには固有技があるので、そちらを使っていきたい。Returnでは魔法の倍率が見直され、相対的に強化された。
通常攻撃が魔法弾のようなものを放つアニメーションになっている。その影響からか2では攻撃射程は1マスだったが、3以降は射程範囲も非常に広くなっている。
ディスガイア4
魔チェンジ時の武器は剣。
クリア後の後日談に登場する強敵は男性キャラが多いため、夜魔族3体を隣接させてボロボロに弱体化させる戦術が使われることがある。
ディスガイアD2
ディスガイアD2の攻略本では最も強い汎用キャラクターの扱いであった。
ディスガイア5
魔チェンジ時の武器は銃。
固有技「ダズリングステージ」の演出が、いわゆるポールダンスとなっている。
なんと身体を隠すマントがボロボロに千切れて、裸体が露になりそうになるシーンがある。
(しかもこの演出のためにわざわざ新規のモーションを用意している)
ギリギリのところで画面が切り替わるものの、夜魔族ファンなら必見である。
ディスガイア7
クリア後の後日談に登場する強敵は男性キャラが多く、夜魔族を多数隣接させる戦術は過去作と同様。
本作ではダメージ・回復行動を受けた時の取得経験値が他キャラよりも多いため、戦力用のほかにレベル上げやクラス上げ用に多数作成されることが多い。
プリニー2
プリニー2においては夜魔族の亜種として「リリム」という種族が存在する。
キャラクターデザインは3以降の夜魔族と同じ原田たけひと氏。
衣装は同じだが緑髪のショートヘアで前髪は真ん中分け。体型はスレンダーなど容姿に変化があるが、最大の違いは「男の娘(インキュバス)」であること。作中ではモンスターとしての登場の他、勲章ゲットの際にパセリという名前付きの同キャラクターが勲章を授与してくれる。
プリニー2はディスガイア3のあとで制作されたゲームだが、同キャラの以降の作品への逆輸入などは見られずネット上の画像も少ないことから、ある種ディスガイアにおける幻のインキュバスキャラになっている。
ディスガイアRPG
『5』と同じくダズリングステージを習得する。
PS4またはSwitchを所有していない紳士はこちらで堪能しよう。
pixivでの夜魔族
ディスガイアシリーズの汎用魔物型キャラクターの中では最も人気が高く一枚も投稿されていない魔物型キャラクターもいる中で、pixivに投稿されているイラストも他の汎用キャラクターと比べて非常に多い。……が、R-18タグが付けられたものも少なくないため、検索には注意。
余談
初代ディスガイアの設定資料集『魔界戦記ディスガイア キャラクターコレクション』の猫娘族の項目にあるメモ書きによると、夜魔族は悪魔なため乳首がないとのこと。開発時の構想かつ初代の設定であるため、現在のディスガイアシリーズに適用されているかどうかは不明だが、興味深い記述である。