CV:鈴木泰明(第2期)、大竹宏(第3期)、屋良有作(第4期)、茶風林(第5期)、山崎たくみ(第6期)
概要
南方より妻(第4期では側近)の吸血鬼モンローと共に日本征服の為に来日した吸血鬼。
ワニ(の様な姿の龍の様にも見える)反り返った様な体に日本の足が生えて尻尾の先に手が付いているという鯱を連想させるような奇怪な姿をしており、祖先の血で作られた赤いブーツとシルクハットを着用している。
その姿からは想像出来ないが、意外にも物腰柔らかな紳士的な性格をしている。戦闘能力自体は低い様だが、その代わりに様々な策謀を張り巡らせる事を得意とする策略家。鐘の音が嫌いという性質を持つ。
日本へと来日後、ねずみ男に祖先の血を飲ませて吸血鬼へと変えて支配下に置くと、彼を操ってとある村1つを占拠。占領した村を“吸血鬼解放区”としてそこの村長に収まると、そこを拠点として吸血鬼を媒介してねずみ算式に仲間を増やして行き、日本を征服しようと暗躍する。
鬼太郎すらも吸血鬼に変えてしまうが、鬼太郎を救うために自身の命を削って目玉おやじが呼び出した『まぼろしの汽車』の力で計画は総崩れとなってしまった為、自身の敗北を以外にもあっさりと受け入れると「鬼太郎はすごい奴だ」と評価して計画の延期を決めると、妻と共に故郷へと帰っていった。
アニメ
第3期
尻尾の先の手から破壊光線を打ち出す事が出来る様になったり、肉団子にした鬼太郎に噛み付いて吸血鬼化させるなど、前作よりも攻撃力能力が格段に上がり荒々しいキャラクター設定となっており、更に弱点であった鐘の音に対しても抵抗力を得ている(ただし吸血鬼化した人達は、以前と同様に鐘の音に弱い)。
まぼろしの汽車の罐の中で水上スキーの様な対決の末に敗北し、吸血鬼の弱点の1つである川へ側近のモンロー共々棺桶に入れられて捨てられてしまった。
第4期
まぼろしの汽車そのものが登場せずに、自らが獲物を集める手段として列車を操っている。本作では吸血鬼化は土中に埋めると元に戻る設定となっており、最後は列車ごと山に埋もれて元に戻った鬼太郎に取り押さえられ、モンローと共に首だけを太陽の方に向けられた状態で土に埋められてしまう形で敗北した。
第5期
南方妖怪ではなく何故か西洋妖怪の一員という設定になっており、来日した理由も日本征服という俗なものではなく、自身の美貌を保つために人間達から生気を生気を奪う為という個人的な欲望を満たすために来日したという設定へと変更。
ミステリートレイン企画を利用して多くの人間達を引き寄せて計画を実行しようと目論んでいた。ちなみに西洋妖怪ではあるが、描写からバックベアードとは何の絡みも無い、ただの一般妖怪である模様。
なお、現在の放送コードでは以前の様に祖先の血を飲ませて吸血鬼に変える能力は規制対象に当たる為なのか、生気を吸わせてしまった人間はマネキンの様にされて彼らの意のままに操られる操り人形になってしまうという能力に変わっている。
劇中では鬼太郎すらも生気を吸われてマネキンにするなど一見すると他の西洋妖怪達と並ぶ実力者に見えるが、実際には本人の戦闘能力が低い…と言うよりも頭の方はかなり間抜けな部分があるらしく、一度は霊毛ちゃんちゃんこを奪ってネコ娘達を追いつめるも、ちゃんちゃんこを奪い返されその霊力で鬼太郎の復活を許し、列車の車上手と逃れて最後の対決を展開するが自身が投げたシルクハットのブーメランを受け損ねて自滅するという間抜けな形で敗北を決する(その為、鬼太郎達と共にミステリートレインに参加していたかわうそから「すげぇ弱っちい」と言われてしまった)。
その後、吸血鬼エリートの回にてまさかの再登場。とは言っても今回は鬼太郎達と敵対している訳ではなく、たまたま夫婦共々虚構の最中に立ち寄っただけであるらしく、しれっと鬼太郎達に混じってトマトジュースをさも当たり前の様にちゃっかりと飲んでいた。
そして鬼太郎達にエリートの情報を教えるが、その話題の張本人がやって来た為、慌ててその場から逃げるようにして去って行ったのだった。何しに来たんだこいつ…。
第6期
戦闘力は低いのは変わらないものの、小さい田舎から爆発的に吸血鬼を増やしひと月もしない内に世界を滅ぼすというこれまでとは比べ物にならない程の危険度を見せた(なお、鐘の音を嫌う設定は復活している)。しかし、唯一生き残ったねこ娘が目玉おやじの命と引き換えに呼び出されたまぼろしの汽車で幾度にも及ぶ時間遡行を繰り返し、遂にピーとモンローがパンデミックを起こした日を突き止めた事で、モンロー共々引き裂かれ消滅した。
なお直後の第94話でカミーラが「東南アジアに行った」と語っている事から、この件は彼女が黒幕であったと思われる。
関連項目
デザインのルーツとも推測される。