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概要編集

メラネシア(パプア・ニューギニアのモノ島)の伝承に伝わる魔物の一種。

全身を木の葉で覆い、沢山のを持った姿で現れるとされており、次のような伝承が伝わっているという。


とある村にワイヅヅという名の男がおりました。彼には手足が有りませんでしたが、2人の兄弟が面倒を見てくれるので、何不自由なく暮らしていました。


そんなある日、兄弟が畑に出て、ワイヅヅが家で1人過ごしていると、どこからともなく恐ろしいアイダガギオギオが現れました。


怯えたワイヅヅが命乞いをするとアイダガギオギオは「命が惜しければ外へ出てヤシの実を取ってこい」と命令してきました。


ワイヅヅは「私には手足が無いので無理です」というとアイダガギオギオは「それならば俺の手足を貸してやる」といいました。


ワイヅヅは恐る恐るアイダガギオギオの手足を付け、ヤシの木へと登って沢山の実をもいで下へと落とすとアイダガギオギオは手足を奪い返すと美味しそうに実を食べて帰っていきました。


夕方、家に帰って来た兄弟にその出来事を話すと、2人の兄弟は何事かを相談し合い、ワイヅヅにある計画を持ち掛けました。


次の日もアイダガギオギオはやって来ると、昨日と同じように手足を貸してヤシの実を取って来る様にと要求しました。


ワイヅヅは今度も言われた通りにヤシの木に登りましたが、実を落とそうとはせず、密かに持って来ていた法螺貝を取り出して吹き鳴らしました。


その音を聞きつけて約束通りに兄弟がやって来たのを見るや否やアイダガギオギオは驚き焦りましたが、手足をワイヅヅに貸していた為に戦うことも逃げる事もできず、流石の怪物も文字通り手も足も出ないまま何も出来ず、あっという間に殺され、焼かれて一握りの灰と化してしまいました。


手足の持ち主だったアイダガギオギオが死んだことで、それらはそのままワイヅヅの物となり、兄弟3人は大いに喜び合ったという事です。


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