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概要編集

小説家になろうにて連載されているウェブ小説。著者は佐賀崎しげる

SQEXノベルより書籍化、どこでもヤングチャンピオンよりコミカライズされている。

イラストは鍋島テツヒロ、漫画は乍藤和樹が担当。

正式なタイトルは片田舎のおっさん、剣聖になる ~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~


所謂「おっさんもの」。中世ヨーロッパ風の世界を舞台に、片田舎で剣術師範をしている主人公が大成した弟子たちと再会し、彼らと交流していく中で大きな陰謀や事件に巻き込まれていく王道のヒロイックファンタジー


パッショーネとハヤブサフィルムの手によってテレビアニメ化されることになった。2025年4月からテレビ朝日系列(25局中24)局とBS朝日にて放送される予定。


大雑把に説明するならバトル要素のある作品における『主人公の師匠が弱い訳がない』という前提をそのままテーマにした作品である。

あらすじ編集

レベリス王国の片田舎に道場を構える剣術師範ベリル・ガーデナントは目に見えた立身出世こそしなかったが、数々の弟子を育て、それなりに満足のいく生活を送っていた。

そんなある日、弟子の一人でレベリオ騎士団の団長にまで登り詰めたアリューシア・シトラスが訪ねてくる。

彼女はベリルを騎士団付きの特別指南役として推薦し、それが承認されたことを明かし、共に首都へ来るように懇願する。


登場人物編集

センシティブな作品

本作の主人公。中年(40代?)の独身男性。

物語開始冒頭まで、レベリス王国の片田舎にある山村・ビデン村の道場で剣術師範をしていた。

(ベリル当人はヘンブリッツに言及されるまで一切自覚していなかったが)武芸者たちの間では「片田舎の剣聖」と噂される、作中屈指の実力者にして人格者である。多くの優秀な弟子を輩出しており、その弟子からも慕われているが自己評価が異常に低い。


アリューシアにレベリオ騎士団の指南役に推薦され、自己評価の低さ故に渋るも、アリューシアが(そのベリルの逃避を見越していたかのように)用意していた国王の御璽印章入り任命書を盾に押し切られる。さらに父モルデアに「せっかくだし首都に腰を据えて役目を果たして来い」「あとこの歳になるまで浮いた話もなかったんだし嫁探しもしろ、嫁っこ見つかるまで帰ってくるな」と道場を追い出され、首都バルトレーンに留まることになった。


一通りの武器は使えるが、ロングソードが最も得意な得物。

性格は優しくお人好しで、人から頼られると無下に断ることができない。

敵対者であってもなるべく致命傷や不具になるような攻撃は避けるが、それが必要であれば冷酷な判断をも下せる覚悟を備えており、単に「甘い」わけではない。また守りたいものを傷つけられたり、弱いものを傷つける相手に対しては断固として立ち向かう。


フィジカル面では自他ともに認める「おっさん」ゆえにピークを過ぎている為、アリューシアやクルニ、スレナら現在表舞台の最前線で活躍している若い高弟たちと比すると純粋な筋力、敏捷性、スタミナではやや見劣りする。

剣術師範として様々な刀剣類の扱い方を熟知し、弟子の一人一人にそれぞれに適した剣術を指導できる豊富で確かな知識と経験を持つと共に、「剣を扱うものとしての心」を重視するなど精神面の教育にも余念がなく、教育者として非常に優れている。

また一人の剣士としてもレベリス王国では最上位級の実力者(剣の冴え、身のこなし・体術の精妙さや駆け引きにおける老獪さもそうだが、特に相手のどんな挙動やその根にある意の現れも見逃さない鋭い「見」の力、そしてそれに裏打ちされた勝負勘や洞察力の鋭さは比類ないレベル)で、武器屋でも試し切りの巻き藁を断面から落とすことなく静謐に両断した(それもまだ研ぎも済んでないナマクラ剣で)ばかりか、「轟剣」の異名を持つ副騎士団長ヘンブリッツや、冒険者ギルドでも最上位「ブラックランク」に至ったスレナを相手にしても木剣での手合わせで封殺できるほど。


低い自己評価の原因としてはルーシー曰く「己が何も成せなかったことに囚われている」。若者時代に冒険者を目指したものの初歩の段階で失敗した苦い経験や、ベリル以上の実力者たるモルデアに勝てないまま引退された事などが原因と思われる。


書籍版(なろう版)ではベリルの一人称で物語が進む。内言は明るく、物事を若干茶化して捉えるため年齢よりも幾分若さを感じさせる。

漫画版では年齢相応の落ち着いた様子を見せ、特に剣を握っている間はまるで怪物のような強者の威風辺りをはらい、その強さがより際立った描写がなされている。


レベリス王国編集

  • グラディオ・レベリス

国王。

年のころは(ベリルの見立てでは)壮年後半~老年に差し掛かったあたりで、やや皺の目立つ厳格な面立ち。

アリューシアの熱烈な推挙もあって、ベリルについても覚えはめでたい模様。


  • ファスマティオ・アスフォード・エル・レベリス

第一王子。ベリルの見立てでは二十歳前後。

凛々しい眉が特徴的な、キリっとした印象の人物。


  • サラキア・アスフォード・エル・レベリス

第三王女。ベリルの見立てでは十代半ば。

クルニに似た大きくくりっとした眼の童顔で、まだ年齢相応な「可愛らしさ」を残しつつも、その立場ゆえか年齢に見合わぬ物静かさと気品、王族としての威厳を備えている。

スフェンドヤードバニア国のグレン王子との婚姻話が進められている。

婚前の両国間行事の最中で賊に襲撃された際、直衛についていたレベリオ騎士団とベリルの活躍で守り抜かれて以来、(先のアリューシアの猛プッシュ的なベリル紹介もあってか)ベリルのことは気に入っているようである。

その後、さらなる賊の襲撃にあった際も、周囲の者が混乱や驚きに身をこわばらせる中ではいち早く我に返り、威厳ある声で指示を出して集団の冷静さを取り戻させるなど、人の上に立つものとしての理性・カリスマも持ち合わせている模様。


レベリオ騎士団編集

レベリオ騎士団の団長を務める、長い銀髪と白い肌に碧眼が特徴のクールな美貌を持つ女性。『神速』の異名を持つ。

ベリルの弟子の一人であり、彼を騎士団の剣術特別指南役に推薦した。

「剣を構えていない状態から一瞬で相手の目前に突きつける」ような、無動状態から身体を一気に加速することが得意であり、ベリルをして「剣士の完成形の一つ」と言わしめるほどの実力を持つ。

元は貴族ではなく商家の生まれではあるが、道場でも非常に物覚えがよく四年で免許皆伝を受け、王国騎士団の入団試験でも試験官をも凌駕する実力を見せる。入団後もそれを遺憾なく発揮して頭角を現し、年若い女性ながら騎士団長という重職に最年少で就いたという事で注目も浴びており、その職責上、剣腕のみならず知力や政治力も高いものを備えている。

ただし本人は自身の実力はベリルには及ばないと認識しており、騎士として活躍する目的も「ベリルの実力に相応しい舞台を用意する」ためであり、指南役に推薦したのも彼女の人生を賭した計画の一部である。


ベリルに大きな好意(それも「恩師への親愛・敬愛」のみならず「ひとりの異性として」)を寄せており、道場卒業の記念に贈られた剣を騎士団長となった今でも愛用していたり、彼が女性の近くにいると不機嫌になったり、彼の話題になると無呼吸早口でまくし立てたり、実家の道場を追い出される形で首都に送られ、家の都合がついていないと語ったベリルにノータイムで嬉々として「私の家などはどうでしょう」と誘う(直後に真っ青な顔で「絶対ダメでしょ」と断られたが)など相当に愛が重いが、ベリルからは年齢差や立場の違いなどから恋愛対象とは見なされていない。


レベリオ騎士団の副団長を務める、金の短髪に赤い瞳、浅黒い肌の精悍な若い男性。

武に生きる好青年で、騎士団の特別指南役に任命されたベリルの実力を確かめるため(もしベリルがアリューシアのコネで要職を得ようとしただけの卑劣な小物なら手加減なく叩き潰すつもりで)模擬戦を要求し、果たしてその日にベリルに何十戦となく挑んで(奥の手の「回転斬り」まで出してなお)一本も取れないまま完封された後は、彼の実力と人柄とその視座に感服し、ベリルを超えることを目標に定め日々鍛錬に励むようになる。

騎士団長として少々潔癖でお堅いところがあるアリューシアを上手くフォローし、騎士団の運営を円滑に進める気配り上手でもある。酒を飲ませたら熱くなるタイプ。


暴れ牛の頭を棍棒一本で叩き割れるほどの怪力で、日々の厳しい鍛錬の賜物かスタミナも桁外れで、さらに建物の4階の窓から平気で飛び降りて賊を全力疾走で追い続けられたり、戦闘で腕を剣で貫かれてもそのまま挙動を乱さず追撃できるなど頑丈さ・忍耐力も常人をはるかに凌駕しており、「回転斬り」(牽制兼見せ太刀として下段への斬撃を繰り出し、それの被弾ないし回避で相手の足元が不安定になったところを狙い、スケートのトリプルアクセルのように己の体を瞬発的な捻りで強く回転させ斬りつける。剣で防御されても真正面から受けられたら武器ごと相手を壊すほどの破壊力)という必殺技を持つ。このため「轟剣」という異名を持つ。



おっさん剣聖のクルニ

レベリオ騎士団の一員。

ベリルの弟子の一人で、「~っす」という口癖と犬めいた人懐っこさ、可愛らしい童顔と大きなリボンが特徴の、小柄な体格の若い女性騎士(アリューシアより年下だが胸はアリューシアより大きい)。だが、見た目とは裏腹にヘンブリッツに次ぐ怪力の持ち主。スピードと怪力を生かした、相手の懐に飛び込んでの超接近戦が持ち味だが反面、間合いが短いという欠点も抱えていた。

道場に通っていた時からショートソードを得物にしていたが騎士団入りしてからの鍛錬の中で行き詰ってしまい、相談を受けたベリルの見立てから両手剣へと持ち替えたことで間合いの短さを克服し、刃の長さと柄を使った格闘戦を編み込んだ遠近両用の戦法も確立したことで、頭角を現す。

漫画版6巻でのスフェン教暗部勢力に雇われた傭兵団の一員・ロバリーとの戦闘においては、ヘンブリッツのそれを模したクルニ版の「回転斬り」を繰り出して見事にロバリーの片腕を斬り飛ばし、(彼女も直前でロバリーの剣で毒に侵されており、その解毒剤提供との交換条件だったとはいえ)痛み分けに持ち込んでいる。


レベリス王国魔法師団編集

センシティブな作品

騎士団と戦力で双璧をなす王国魔法師団の団長。

その幼気で愛らしい容姿と不釣り合いな年寄り口調が特徴的な女性。

見た目はお人形のようにきれいな金の長髪と白い肌をした10代前半の少女にしか見えないが、魔術で見た目を固定しているため実年齢はベリルよりも上。しかし年齢と自身の肩書にも拘らず神出鬼没に(しかも考えなしという訳ではなく、権力者・賢者としての思慮や政治力も交えた上で)行動するため、ぱっと見では見た目相応の年齢としか思えない。

大陸のあらゆる魔術に通じ、魔術師としては(戦力上でも、叡智や知識・見識上でも)王国最強の実力者であり、国からは魔法兵器扱いされているほど。

上記のような肉体年齢の若年化のみならず、肉体の損傷や不調の治療魔術による身体強化炎・水・氷・土砂や岩石、雷撃、空間の圧縮や捻転などを大規模かつ自在に操るほか、炎や水、土くれを人型に成形して操ったり(特に後者は自分そっくりな姿にしたうえで遠隔操作し、その土くれボディで自分本体の時のような戦闘機動や魔法発動も)異なる魔法同士をかけ合わせてさらなる効果を生む(水魔術×炎魔術を超圧縮・混合させて水蒸気爆発、など)、相手の意識に魔術で制約や条件付けを行ったり、逆にそれを解除したりなど非常に強大かつ多岐にわたる魔術を使いこなし、「魔術vs剣術」という畑違いの勝負とはいえ、ベリルに挑んで負けなかった数少ない人物の一人。

知り合った経緯やその付き合い方、役職、互いの(見た目も中身も含めた)年齢の妙味、実際に交戦して認め合った実力、互いに助け舟を出したり厄介案件を持ち込んだりしあったり、そして後述するミュイの生活の諸々や進路・身の振り方について二人で(それこそミュイの親みたいに)協力・相談し合って見ていることもあってか、役職や年齢の上下を度外視してつきあえる、ベリルの首都での人間関係においてとても貴重な「互いに遠慮のない対等な間柄」の人物。

ベリルの実力とそれに反する卑下・謙遜癖についてはアリューシアと同じく不本意に感じており、「こじんまりとさせて腐らせてよい腕ではない。国の騎士団指南役ですらあやつにはまだ足りん。もっとあやつの力を必要とする者に手を差し伸べられるよう、名を馳せるべきだ」と考えている。


魔法師団に所属するエース魔術師。体言止めを多用する独特なテンポの口調で話す女性。同僚・友人やルーシーからの愛称は「フィス」。

ベリルの弟子の一人で、彼に学んだ剣技と魔術を組み合わせた剣魔術の遣い手。弟子の世代としてはアリューシアやスレナの妹弟子で、クルニとは同世代といったところ。

また、魔術師としての術理は組織の長であるルーシーに叩きこまれており、彼女はベリルの弟子であると同時にルーシーの弟子でもある

魔術で斬撃を飛ばしたり、剣技に魔術を乗せるなど多芸で、ベリル曰く「魔術師というよりも魔法剣士」。

元々の魔法師団での仕事ぶりに加え、ベリルがフィッセルの師匠であったことを知ったこともあってか、ルーシーにも目をかけられ可愛がられており、まだ若手でありながら魔術師学院において剣魔法科の講師を任されたりもしている(なお、ルーシーは魔法師団長のみならずその学院の院長も兼任している)。

元々は幼少期にまず魔法について天賦の才能が見いだされ、ベリルの道場で剣の才能も開花し、親からも道場の同期生たちからも天才扱いされ誉めそやされていたがフィッセルとしてはあまり嬉しく感じず、それよりも「フィッセルが強いのは、誰よりも努力してきたからだよ。才能を持って生まれるよりもすごいことさ」とベリルにその努力のほうを褒められたことを嬉しく感じており、それ以降は魔法師団の仕事でも疲れるくらい頑張った後同僚の女性魔術師に「褒めて」と労いの頭ナデナデをねだったりなど、「頑張り屋にして褒められたがり」な一面を持っている。


冒険者ギルド編集

スレナ・リサンデラ

ギルドに所属する冒険者の中でも(世界的にも稀な、不世出とされる)ランク最上位「ブラックランク」の冒険者の女性。実用性に重きを置いたブレストプレートを身に纏った、燃える炎のような色の長髪を黒い大きなリボンでまとめた、背の高い勝気な美人

二刀流の剣士で、再生能力の高い竜相手にその再生能力を上回る連続攻撃を一晩中続けて押し切り仕留めて見せたほどの超人的な体力の持ち主であり、その逸話と、そこで討伐したドラゴンの牙から作られた二振りの剣を使うことから、『竜双剣』の異名を持つ

戦闘スタイルはベリルから教えを受けた剣術をベースとしているが、正調の剣術だけでなく、己の剣の柄をロープに括りつけて縄鏢のように使ったりと、「剣士」や「騎士」ではなく「冒険者」として培った戦技も使いこなせる模様。

ベリルの弟子の一人であり、両親を失い孤児となったところをベリルが救助・保護し、里親が見つかり養子に引き取られるまでの3年間、彼の家で面倒を見てもらっていたことから、彼のように「誰かを助けられる人間になること」を目標にして戦ってきた。首都に連れてこられ、騎士団に挨拶を済ませた後アリューシアと街を散策中だったベリルと、20年ぶりに感動の再会を果たした。

若いように見えるが実年齢は20代後半で、実力的にも、ベリルを巡るヒロインとしても、アリューシアのライバルといった存在。だがベリルとのやり取りの様子を見たメイゲンからは、親子のようだと評される。

両親を失った事故で救助されベリルの実家・ガーデナント家に保護された当初は事故の心的外傷に苦しみ心を閉ざしがちであったが、ある冬の夜に高熱を出して苦しんでいた自分を、吹雪の吹きすさぶ中、必死に抱えて診療所へ担ぎ込み、その後も献身的に看病をしてくれたことでベリルに心を開き始め、そこからのガーデナント家の暮らしやベリルから剣を習い始めたことで心身の健康を取り戻し成長していったため、大恩あるベリルの事はとても強く慕っており(アリューシアのような「異性愛」と言うよりは、むしろ先のメイゲンの目から見た印象も鑑みれば「家族愛」に近いか)、ベリルが所用で冒険者ギルドを訪れる際も、ギルドや冒険者の常識・慣習に疎く、ぱっと見は「そこら辺によく居る気のいいおじさん」な風情ゆえに荒くれの多いギルドでは粗雑に扱われがちなベリルのことは、最上位冒険者として甲斐甲斐しくフォローしている。

なお、(ブラックという、浮世離れとすら呼べる最上位ランカー冒険者ゆえに)世間的には武の探求や仕事第一と見られがちではあるが、実はけっこう人の恋バナに興味を持つこともあり、下記の冒険者監督ミッションにおいて、監督対象パーティのポルタとニドリーの仲がなかなか進展しないことをサリカッツがベリルにボヤいていたところで「私にも聞かせろ」と食い気味に話に交じって、二人にもその意外な一面に内心驚かれていた。


  • ニダス

冒険者ギルド・レベリス支部のギルドマスター。

短く切った髪とドワーフめいて豊かに蓄えた口・顎周りの髭、そして右眼の大きな傷跡が特徴の鷹揚な人物で、騎士団や魔法師団にも業務絡みで依頼を出したりするらしく、ルーシー(や、あるいはアリューシアら騎士団幹部とも)とも旧知の仲。


  • メイゲン

冒険者ギルド・レベリス支部のギルドマスターの補佐。オールバックの黒髪に冷厳とした眼をし、右眼に片眼鏡をかけた細面の中年男性で、堅物ではあるが子煩悩。

迷宮攻略に部外者であるベリルが加わることに異を唱えたため、実力を試すテストとしてベリル対スレナの試合が発生した。

スレナを木剣での模擬戦で下して実力を示し、スレナとともに若手冒険者監督ミッションに参加し、襲撃してきた名付きの特異個体グリフォン「ゼノ・グレイブル」の撃破に多大な貢献(かつ、負傷者こそ出たものの死者ゼロでそれを為した)をしたにもかかわらず「皆を無事に返してやれなかった」と申し訳なさそうにするベリルを見て、「あれが噂に聞くモルデア・ガーデナントのご子息…」と独り言を呟いていたことを鑑みると、(別に面識があったわけでなく、ベリル自身の名声や経歴を耳にしていた訳でもないものの)ベリルという男の存在は彼の父・モルデアの事に絡めて以前から知っていた様子。


  • ランドリド

元冒険者でベリルの弟子の一人。結婚して子供が誕生したので冒険者を引退、ベリルの後任としてベリルの道場の師範を務めることになった。顔面に傷が走っている強面だが性格は温厚。ランクは(常人の最高到達点とされる)オーシャンにいける実力があったものの、他人に功績を譲っていたのでその下のプラチナムに留まっていた。


  • ポルタ

ベリルがスレナからの依頼で請け負った、若手冒険者監督ミッション(監督される彼らにとっては「洞窟・森林に出没する魔物の調査ミッション」)で監督したパーティのリーダー。

若い男性の剣士で、ランクはブロンズ。

レベリス支部の冒険者として、不世出ともいわれるブラックランクに昇り詰めたスレナや、そのスレナをギルドの皆の前で模擬戦で下して見せたベリルには畏怖と憧れの念を抱いている。

引退したランドリドには、彼の現役時代に良く世話になっていたため、ベリルがランドリドの師であったことを聞いたことでも驚いていた。

冒険者としての基礎が固まるだけの場数は踏んでおり、ゴブリンの群れの処理などは後れを取ることなくこなせるが、まだ若く未熟でもあり、スレナとベリルが二人がかりで討伐したような特異個体モンスターを相手取るには厳しく、ゼノ・グレイブルの奇襲で負傷。意識を失い、戦闘中はサリカッツ、ニドリーに保護され退避していた。

若手らしく、冒険をこなし続けて(ニドリーに想いを告げる自信をつけるためにも)ビッグになりたいという向上心を抱いていたが、ベリル&スレナに同行してもらったこの冒険での負傷、そしてベリルの戦いぶりと鍛えこまれ方、パーティメンバーへの気遣いを見て、『「手柄の為だけに」強くなろうとしてるうちはまだまだ半人前』と悟り、志を新たにした。


  • サリカッツ

ポルタの率いるパーティのメンバー。

ポルタよりやや年上の、フードとマントを纏った斥候の男性で、ランクはリーダーのポルタよりも上のシルバー。

階級相応に他の二人よりも経験があり、斥候として視野が広く探知・探査や警戒能力には優れており、ダンジョン探索では彼が先行しポルタとニドリーが脇を固め、戦闘においては逆に二人が前衛として正面から戦い、敵に隙を衝かれそうになった際はサリカッツがさらにその敵の隙をついて奇襲、遊撃し二人をカバーするという布陣を取っている。


  • ニドリー

ポルタの率いるパーティのメンバー。

ポルタと同じくロングソードを得物とした、ショートカットに糸目をした、おとなしげな雰囲気の女性剣士。

上二人と同じくパーティを組んでそれなりに場数は踏んでいるようで、チームワーク上でも行動にそつはなく、前衛での戦闘時にはポルタの手の回らない範囲を補う形で戦っている。

ポルタとはお互いに好き合っているが、ポルタは頑固、ニドリーは奥手なためなかなか進展せず、サリカッツにはやや呆れられつつも見守られている模様。


ベリルの家族編集

  • モルデア・ガーデナント

ベリルの父で、ベリルの先代の剣術道場主。

その剣腕は主人公のベリルをして「この歳になってもおやじ殿を超えるのは当分先になりそう」と思ってしまうほどの実力者。

ただ、流石に老齢に至って体が若い頃ほど無茶を利かせられなくなり、慢性的な腰痛に悩まされるようになったことでベリルに道場主の座を任せ、隠居することに。

ただし「無茶が利かなくなった」だけでベリル以上に長く年月をかけた剣術は今でも日常の暇を見ては研鑽を続けており、現在のベリルでも挑むには(「老いた父に対するいたわり」や「ケガさせる恐れ」ではなく)相応の覚悟を持って挑まねばならぬほどにその戦闘力は健在である。

また、それほどの神懸かり的な実力でありながら、なぜか(自分の名声を挙げることにまるで頓着してこなかったベリルの方がまだいくらかは有名になってしまうほどに)道場の名声も彼自身の名前も世間に売れていないという不思議な存在でもある(作中では、上記の冒険者ギルドのメイゲンがベリルを見て彼の事を想起し口走った程度)。



その他編集

  • バルデル・ガスプ

バルトレーンの街に工房を構える鍛冶屋にして武器屋。

豪放磊落かつお人好しで、自分の作った剣を悪質客にお涙頂戴のウソ話でタダでせしめられそうになった際も素直に信じて騙し取られそうになったり、それを指摘し未然に防いだクルニに説明を受けた後も「じゃあ可哀想なことになってる奴もホントは居ねえし、嘘をついてまで欲しがられる俺の剣はすげえって事だ。よかったよかった」と考えてしまえるポジティブな性格

ベリルより年齢、体格ともに一回りくらい上だが、彼もベリルの実家の道場の門下生であり、クルニやフィッセルとは同期で剣を学んでいた

ガーデナントの道場の門を叩いた理由は「剣職人として剣を知るためにも、それを振るう剣士というものを知っておきたい」という変わり種なものであり、その動機もあってか年下であるベリルや親子ほども年が離れているクルニ、フィッセルにも恥や気後れなしで素直に教えを請い、修行も道場の子供たちに交じって真面目にこなしていた。

上で彼が誇る通り、鍛冶師としての腕も優れており、スレナにも信頼されている。また剣術道場で「剣士」というものを身をもって学んだためか、「剣」のみならず「その使い手がどんな奴か」も見極めて武器を提供しており、上述の戦術に行き詰ったクルニに新しい武器として両手剣を提供する際、クルニに店の剣を手に取らせ、さらに自分もクルニの手を握って彼女の手の大きさや力の強さを見極めたうえでフィッティングも行っていた。

上記のゼノ・グレイブル討伐の際に壊れてしまったベリルの剣の代わりとして、素材と鍛造資金を提供したスレナと(同じベリルの弟子として『師に相応しい名剣を』と)意気投合し、ゼノ・グレイブルの爪を素材に使った魔剣をベリルの為に打ち上げた


  • ミュイ・フレイア

「宵闇」と名乗る魔導具使いの男が率いていた盗賊団の末端でスリをさせられていた浮浪孤児の少女。

誰にも教わることなく簡単な魔力の炎が出せたりなど、先天的に優れた魔法の才能があり、物心ついたころから両親がいない中で姉と二人で必死に日雇いをこなしつつ暮らしていたが、生活苦とそれにまつわるいざこざの中で最愛の姉がいなくなり、絶望に自失していたところでその魔法の力に目をつけた「宵闇」に「姉は死んだ。だが魔法の力なら姉を蘇らせられるかもな。だがそれには莫大な金が要る。姉を蘇らせてほしければ稼いで金を俺に上納しろ」と持ち掛けられ、働かされていた。

その荒んだ環境にもまれて育ってきたこともあってか、警戒心が強く刺々しい振る舞いが染みついてしまっており、性格や口調はやや粗野気味。

弟子たちと街を散策していたベリルをスリの標的として狙ったことから関わり合いになり、その魔法の力を見たベリルたちにルーシーと引き合わされた席で「姉の蘇生の為」について語ったことで、王国最強の魔法・魔術の権威であるルーシーに「魔法でも『治療』はできても『蘇生』は不可能」であることと、「そんな与太としか言えない要素を取引材料にする宵闇の話の怪しさ」について諭され、自身が「宵闇」に都合よく搾取・利用されていたことを理解して愕然とし、そのことで宵闇に対し激怒したルーシーとベリルと王国騎士団によって盗賊団が壊滅・摘発された後は、騒動の後始末がつくまではルーシーの屋敷で預かられ、その後首都で暮らすベリルが彼女の身柄を引き受けることとなり、ミュイの才を見込んだルーシーの推薦で、保護者・後見人になってくれたベリルの家から王国の魔術師学院に通うこととなった。学院ではフィッセルの教える学級で学友たちと剣魔法を学んでいる。



スフェンドヤードバニア国編集

  • グレン・タスマカン・グディル

第一王子。(ベリルの見たところでは)年のころは成人するかしないか辺り。

整った金髪と澄んだ翡翠色の瞳に王族特有の気風を纏った、まだ未熟さはあるが実直な人柄をした青年。

サラキア王女とは婚約関係にあり、婚前行事としてレベリス王国を来訪した際のサラキアとの公的デートともいえる行幸の中でも、見ているベリルもほほえましく感じるくらいには仲睦まじい様子。


スフェン教会編集

  • モーリス・パシューシカ

スフェン教会の教皇にして、スフェン教の最高指導者。

唯一神スフェンの伝承や教会に伝わる教え、そして神の御業や奇蹟について深く信奉しており、日頃の教団の布教や法話でもそれを広く人々に説き伝えている。

ベリルの目に映った印象では、一言で言えば「教会の教えを敬虔に信仰する、善良かつ温和な老神父」であり、高位聖職者の衣を纏っていなければとても争いごとに関わりそうな空気や威厳の類があるようには思えない、どこにでもいそうな一般人然とした風情。

ただ、彼にも当然無関係ではない話である王城との間や教団内部ですら度々発生している権勢争いや、下記のレビオス司教ら不穏勢力の暗躍については、どのようなスタンスをとっているかは明らかではない。


  • ダートレス・カイマン

スフェン教会の大司教。

グレン王子とサラキア王女の結婚式において、新郎新婦の婚儀の誓いを見届ける神父役として、式の進行を行う。


  • イブロイ・ハウルマン

レベリス国内にあるスフェン教の教会司祭。ルーシーとは旧知の仲。

互いの立場もあり、国境を越えて政治・暗闘上の情報交換や表に出せない頼み事をやり取りすることも一度や二度ではない様子。

盗賊「宵闇」逮捕の末に繋がりがあることが判明した、レベリス国内で活動中のスフェン教幹部の不穏な動きについて、(秘密裏の捕縛前提で)探りを入れて欲しいと依頼をルーシー経由でベリルに持ちかける。

なお、イブロイはレベリスで活動するスフェン教の幹部とはいえスフェンドヤードバニア人ではない

故に本国の教会や王城の政治的しがらみからみれば外様にあたり、両者の暗闘からは一歩引いたニュートラルな視点で国や教会を見ており、下記の本国の教会司祭・レビオスのバルトレーン市内での暗躍に対し、教会でも本国政府でもない外部の人間であるルーシーやベリルに(国際問題の火種にもなりうる教会の暗部情報を提示したうえで)協力を要請し(教会関係者としては健全な意味で)掣肘にかかれたのも、こういう立場や思惑あってのことと言える。

なお、スフェン教団の幹部聖職者として「奇跡(レベリスで言うところの回復魔術や身体強化魔術)」をひとかど以上に修めているだけでなく、徒手空拳で戦う体術にも精通している模様。


  • レビオス・サルレオネ

スフェン教の司教(司祭よりも上役)。

ベリルたちの暮らすレベリスの首都・バルトレーンの北区にあるスフェン教の教会を拠点に活動していたが、逮捕された宵闇の取り調べで、宵闇に魔導具を横流ししていたことが判明。

スフェン教の幹部でもあるイブロイに不穏動向を問題視され、網を張られていたが…。


教会騎士団編集

  • ガトガ・ラズオーン

スフェンドヤードバニア国の教会騎士団長。

後述のバルデルよりもさらに大きくがっしりとした体躯と、それに見合った豪放磊落な性格をしている。

見てくれ通りの肉体派な武人だが、王城や教会の内外ともに不穏を極めているスフェンドヤードバニアという宗教国家で教会騎士団長という要職を務めているだけあり、いざというときには状況に応じ、政治的判断も果断かつ柔軟に行える人物。

年に一度レベリスを訪ねてくるスフェンドヤードバニアの使節団にもその立場上何度も随行しており、アリューシアやヘンブリッツらレベリオ騎士団の幹部とも親交がある。

(教会騎士団共通の装備・戦闘スタイルではあるが)全身を重装甲のフルプレートメイルで覆い、刺突剣であるエストックで敵を貫く戦いかたをする。また彼も、あまり得意ではないとのことだが「奇跡」の使い手である。


  • ロゼ・マーブルハート

ベリルのレベリオ騎士団指南役就任と同年に就任することとなった、スフェンドヤードバニアの教会騎士団の新副団長。

青い髪を三つ編みでまとめ、琥珀色のタレ眼をした、やや間延びした口調が特徴のおっとり美人。

敬虔なスフェン教の信者で、正義感が強く子供に優しい。

数年前、見聞を広めるために周辺各地を旅して廻っていた中で、ビデン村にあるガーデナントの剣術道場の門戸を叩き、そこから一年半ほど道場でベリルの薫陶を受け、スフェン神への祈りを捧げながら剣術修行に汗を流す日々を送っていた(当人は「充実した毎日だった」と語っていたが、道場内でもスフェン教への入信を他の門下生に勧めてまわっていた為、ベリルもそこら辺は渋面ものだった模様)。

彼女も各地で頭角を現しているベリルの高弟たちの一人であり、ベリルを慕う念もかなりのもので、レベリオ騎士団庁舎での使節団挨拶で再会した際に「貴方の愛弟子、ロゼ・マーブルハートですよ~」とにこやかに宣ってベリルの手を握り、そのとき彼女と初対面であったアリューシアに「愛弟子?」と射殺さんばかりのガンを飛ばされても余裕の笑顔を一切崩さなかったりと、かなり図太くタフな性格もしている。

戦闘スタイルはガトガらと同じく「重装甲の鎧の防御とエストックによる刺突」を重点にしており、さらに彼女は道場を辞してからは逆の手に白いカイトシールドを持つようになっており、相手の攻撃を盾と読みで的確に捌き、エストックで急所を的確に突くというもの。ガーデナント剣術道場の門を叩いたときには既に剣術の基礎と自分なりの戦い方を体得・確立しており、そこに道場で学んだことを加えていく形で剣腕を磨いていったものとみられる。また、教団幹部級の聖職者らやガトガと違い、「奇跡」は使えない。







用語・設定編集

  • レベリオ騎士団

王国最強の精鋭部隊で、騎士1人が他国の騎士10人分の力を持つ。

・・・馬の要素はどこに行ったのかとツッコミたくもなるが、現実も似たようなものである。


  • 魔法

魔力を媒介として発生する事象のこと。

このうち人間の手で再現可能な技術として体系立てたものを「魔術」と呼ぶ。

宗教によっては負傷を回復させる魔術などは「奇跡」と呼び区別している。

これらは魔術師や聖職者らによる定義であるため、一般的には魔術や魔法の区別はあまりついていない。

また魔法は戦闘において近~中距離程度の射程内での範囲攻撃や特殊効果をばらまくには向いているが、遠距離長射程で用をなすには向いておらず、行使に当たる疲労度も馬鹿にならないため、そこは人力や魔法の絡まない兵器などに有用性で譲る局面もある(魔法でそれを為すのは不可能なわけではないが、ルーシー級の実力者でようやく、というレベル)。


  • 魔術師

魔術を行使する人間。魔術を行使できる人間は希少であり、レベリス王国内ではほぼ全員が産まれに関係なく魔術師学院に入学させられ、魔法師団や冒険者といった職に就く。

炎や雷を発生させる魔術は非常に強力であり並の兵士程度ならば鎧袖一触。

その威力や加害範囲などから殲滅戦は得意だが、護衛や隠密性が重視される任務には不向き。


  • 冒険者

言わずと知れた冒険者。ギルドに所属して依頼次第で落とし物探しやモンスター討伐までなんでも

こなす。

実力の下から順にホワイト>ブロンズ>シルバー>ゴールド>プラチナム>オーシャン>ブラックと分けられている。最上位のブラックランクは人外の領域にいて、実質的にはオーシャンが最高位とされている。


  • 特別討伐指定個体(ネームド)

数多のモンスターの中でも討伐が困難、不可能とされた個体のこと。ギルドからは識別のための名前がつけられ災害と同一視される。現実だとOS018みたいな感じ。

倒せると、それらの怪物の部位は☆5クラスの魔装具の材料として珍重される。スレナの双剣もその一つである。


  • スフェンドヤードバニア

レベリス王国の南東に国境を接している小国。

国境を越えて各地に信者がいるスフェン教という大宗教の総本山があり、国政自体は王制であるものの、スフェン教の教皇も「その国が擁する大宗教の最高指導者」という立場ゆえに非常に強い権勢を持っているため、陰に日向に王国派と教皇派の二大派閥で暗闘も行われており、さらに王国・教会それぞれでも民の生活や民心の安定そっちのけの政治闘争が慢性化しており、国民も貧富の差が激しく国情は安定しているとは言い難い模様。

国家の抱える公的武力機関にも「教会騎士団」と銘打たれているあたり、政治と宗教が複雑に入り混じっているこの国の様相がうかがえる。

この国の王子とレベリス王国の王女の婚姻話が持ち上がっている。


  • スフェン教

国境を越え(レベリスも含む)各地に信者を獲得し、スフェンドヤードバニアに総本山を擁する、ベリルのような世情に疎い田舎のおじさんでも名前くらいは知っている大宗教。唯一神スフェンを信仰している。

レベリスでは『「魔術」という、ヒトが研究・理解し扱える技術体系』とされる魔法の力の中でも、回復や身体強化に類するものを、スフェン教では『神が敬虔な人々にもたらしてくれた「奇跡」』と扱って教義にも盛り込んでおり、レベリスの(術理を学んだ魔術師のみならず、ミュイのような才能だけで力を行使しているモグリも含めた)魔法使いも詠唱など行っていない(必要がないとわかっている)のに対し、「奇跡」を使える一般的スフェン教信者は、(敬虔な者は宗教儀礼的意味で)行使の際には詠唱を伴っていたりする。

人々の心の拠り所たる大宗教として、恵まれない子供たちを引き受ける孤児院も抱えている。

ただその一方で、レベリスでは(回復系も含めた「魔術」の最大権威であるルーシーのお墨付きで)完全否定されている「死者の蘇生」を『スフェン神の最上の奇跡』と法話の中で謳っていたり姉を喪ったミュイを囲いこんで犯罪を重ねていた「宵闇」の盗賊団とも繋がりがある者がいたりと、キナ臭い一面も持っているようだが…。



余談編集

  • 剣の構え方などが細かく描写されており、ベリルの剣術はバインドを主軸に置いたドイツ流剣術をモデルにしていると考えられる。
  • 漫画版において、ベリルの手を握って「剣士としてのイメージ」をしたバルデルの見立てでは、ベリルの気配は「剣と巨大な蛸の触腕を覗かせつつも底が見えない何か」と表現されている。「音もなく、変幻自在かつ柔軟に、とんでもない力で獲物をしとめる、異形とすら呼べる怪物的存在」という意味合いと思われる。(なお、クルニの手を握った際のイメージは「バルデルの背丈ほどの体高をした猛牛」。また漫画版単行本のオマケページで紹介された他のレギュラーキャラのバルデル式の剣士イメージは、「アリューシア=鷲」、「スレナ=獅子」、「ヘンブリッツ=狼」、「フィッセル=サソリ」だとのこと)


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