アリューシア・シトラス
ありゅーしあしとらす
「片田舎のおっさん、剣聖になる」の登場キャラクター。
レベリオ騎士団の団長を務める、長い銀髪と白い肌に碧眼が特徴のクールな美貌を持つ女性。『神速』の異名を持つ。
ベリル・ガーデナントの元弟子であり、今でも彼の事を心から師として慕っている。彼を騎士団の剣術特別指南役に推薦した。
「剣を構えていない状態から一瞬で相手の目前に突きつける」ような、無動状態から身体を一気に加速することが得意であり、ベリルをして「剣士の完成形の一つ」と言わしめるほどの実力を持つ。
元は貴族ではなく商家の生まれではあるが、道場でも非常に物覚えがよく四年で免許皆伝を受け、王国騎士団の入団試験でも試験官をも凌駕する実力を見せる。入団後もそれを遺憾なく発揮して頭角を現し、年若い女性ながら騎士団長という重職に最年少で就いたという事で注目も浴びており、その職責上、剣腕のみならず知力や政治力も高いものを備えている。
ただし本人は自身の実力はベリルには及ばないと認識しており、騎士として活躍する目的も「ベリルの実力に相応しい舞台を用意する」ためであり、指南役に推薦したのも彼女の人生を賭した計画の一部である。
ベリルに大きな好意(それも「恩師への親愛・敬愛」のみならず「ひとりの異性として」)を寄せており、道場卒業の記念に贈られた剣を騎士団長となった今でも愛用していたり、彼が女性の近くにいると不機嫌になったり、彼の話題になると無呼吸早口でまくし立てたり、実家の道場を追い出される形で首都に送られ、家の都合がついていないと語ったベリルにノータイムで嬉々として「私の家などはどうでしょう」と誘う(直後に真っ青な顔で「絶対ダメでしょ」と断られたが)など相当に愛が重いが、ベリルからは年齢差や立場の違いなどから恋愛対象とは見なされていない。