CV:西村ちなみ
概要
第39話『雪女純愛恋愛白書』に登場する、ねこ娘の友達の1人である年若い雪女の少女。そのねこ娘やまなにも全く劣らない美人。
普段は山の一軒家で母と2人暮らしをしており、冬にだけ人間の世界に降りてくる。
人物
感情を表に出す事は少なく、クールかつ物静かな性格。そのため一見すると冷たい印象を持たれがちだが、作中では現代風の服装に身を包み、喫茶店でねこ娘やまなとガールズトークを繰り広げるなど、しっかり今時の少女である。
作中の動向
ある日、自分に一目惚れした人間の青年である俊(CV:森田成一)に告白され、ラブレターを貰ったが直後細切れに破り、自分が妖怪だという事を現したが、ゆきとは正反対な彼の暑苦しいぐらいの告白押しの強さに根負けして交際を始める事となる。
だが、異性を好きになるという感情が良く分かってなかった事や妖怪(雪女)と人間との生態の違い、そして性格面の問題からすれ違いを感じるようになる。加えてねずみ男のズレたアドバイスを信じこんだ俊の行動が裏目に出た事もあり、一度は俊と別れる事を決意した。
しかし事情を話したねこ娘とまなに、俊を悪し様に言われるとつい反発して庇ってしまったり、別の女(俊を喰らおうと強引に彼に言い寄っていた沼御前)と一緒に歩いているのを目撃すると言い様のないイライラを感じる事に気付く。
その気持ちに耐えられなくなったゆきは、本性を現して俊を襲う沼御前の元へと戻ると、沼御前そっちのけで痴話喧嘩……、もとい互いに伝えきれていなかった本音をぶつけ合う。そして互いに相思相愛である事を確かめ合ったのだった。
ちなみにすっかりその存在を無視されていた沼御前は、妖怪の出現を察知し駆けつけた鬼太郎の活躍によりハートを撃ち抜かれて失神(実際は勘違い)。無事救出(?)された俊とゆきは、これからも様々な問題や困難を2人で乗り越えながら、付き合っていく決意をするのだった。
その後、第49話で頬を赤くして俊にお姫様だっこをされながら避難する様子が1カットだけ描かれている。最終回である第97話でも俊と共に、バックベアードと戦う鬼太郎を応援していた。
人間と妖怪の関係が最悪なレベルまで悪化してもなお、俊との愛は変わらなかったものと思われる。
ゆきの母
CV:三田ゆう子
ゆきの母親である雪女。当初は人間との交際を頑として認めなかったが、最終的には苦笑しつつ、決意を固めた2人を認めその行く末を見守る事となる。
ゆきから父親の事を聞かれるや否や、まるで触れてはいけない事の様に激怒し、過去に経験がある様な口ぶりで娘を説得しようと試みた。そして物語の終盤には娘にかつての自分の姿を重ね、戸棚の中に複数の骨壺を隠していたなど、彼女も人間の男性と恋を繰り返し、そして最後まで添い遂げてきた事が示唆されている。
余談
- ゆき役の西村ちなみは4期、ゆきの母役の三田ゆう子は3期、沼御前兼ゲームキャラの愛野おしえ役の今野宏美は5期と、ゆきが登場した第39話は3期~6期までのねこ娘の声を担当した声優が勢揃いしたゴージャスな回となった。
- 雪女の伝承に基づき、様々な作品で雪女と人間の恋が描かれている。伝承では男の裏切りで悲劇的な結末を迎える事になるが、創作では垂(『うしおととら』)やゆきめ(『地獄先生ぬ~べ~』)の様なハッピーエンドになる事も珍しくない。ゆきの母もその例である事が匂わされている。そのため視聴者からはゆきと俊も幸せになる事を願い、信じる声が多く上がった。
- 上述にもある通りゆきの母親は人間の男性と添い遂げてきた事から、ゆきの父親は人間である可能性が高い。もし父親が再婚相手などで無いならばゆきは純血の妖怪ではなく、ねずみ男と同じ半妖怪という事になる。
関連イラスト
関連項目
第33話に登場したゲストキャラクター。こちらも同じく種族の異なる相手と結ばれている。
5期に登場した雪女。