総合学科は、普通教育を主とする学科である「普通科」、専門教育を主とする学科である「専門学科」に並ぶものとして、平成6年度から導入されたものです。 総合学科で行われる教育の特色として、
- 幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学ぶことが可能であり、生徒の個性を生かした主体的な学習を重視すること。
- 将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる学習を重視すること。
概要
中央教育審議会答申で、現状の制度では学科による考え方と偏差値重視の進路指導に結び付くうえ、普通科における就職希望者および職業学科における進学希望者への対応が不十分となっていることから、新たな発想に立つ学科を設置することが求められ、『普通科と職業学科とを総合するような新たな学科』の設置を提言したことがあった。
この為1994年度から制度化され、岩手県立岩谷堂高等学校、栃木県立さくら清修高等学校(旧:氏家高校)、筑波大学附属坂戸高等学校、三重県立木本高等学校、和歌山県立和歌山高等学校、島根県立益田産業高等学校、沖縄県立沖縄水産高等学校が取り入れた。
愛知県のように総合学科設置校が増加傾向にある県もあるが、一方で様々の問題が噴出したことから、神奈川県では本格的な定員減を行ったり、他にも一旦総合学科に改編されたが、高校再編で総合学科を廃止して普通科を復活した学校もある。
記事のある学校
※現在「総合学科」のある学校を掲載。
桜和高等学校:合併する3校の一つ「扇町総合高等学校」に総合学科があった。(桜和高校は教育に関する専門学科「教育文理学科」のみ。)