「俺はぁ!”親切”なんだぁ!!」
「親切大好き、ソノロク!」
演:小柳心
スーツアクター:草野伸介
データ
身長/193cm
体重/97kg
スキン/超硬クリスタル
むかしむかし/ソノロクは強引な迷惑親切で人々を困らせていたそうな…。
概要
灰色の毛皮を着込んだ筋肉質の男。脳人の三人を処刑するべく、ソノシやソノゴとのトリオとして元老院から派遣された。
人物像
見た目に違わず肉体派=脳筋の嫌な奴だという印象を与えがちだが、人間界で傍若無人に振る舞うソノシやソノゴについて、「仕事でなければ関わりたくない」と(自身も人の事は言えないが)内心辟易しながらもどちらにも合わせておくなど世渡り上手である。
持ち前の腕力を生かして『人に親切にする』のが好きと豪語するが親切の意義を理解していないらしく、その実態は親切に運んであげる風に見せかけて、他人の私物を脳人レイヤーに投げ捨てる嫌がらせや、赤ちゃんの乗った乳母車を母親の目の前で階段から投げ落としてそのまま脳人レイヤーで拉致する(人間を拉致する理由や、拉致した人間達の行方、安否は最後まで明らかにならず)という暴挙に過ぎず、ソノシからは『迷惑親切』と呼ばれている。
この様に彼自身もその本質は人の良い仮面を着けただけの暴虐の輩であり、ソノシ、ソノゴからは上記の発言そのものがブーメランになっている。
なおただの野蛮人というだけでは無いようで、ドンノーかいぎでは唐突にカメラ目線でボケだしてソノシにツッコまれる(謎のガヤのSE付き)など、単なる脳筋キャラでなくノリの良いコミカル担当でもあるようだ。
怪人態
ソノロクが脳人ブレスを操作し、機械的な意匠が映える頑強な重戦士のスキン“超硬クリスタル”を身に纏った戦闘形態。
頭に二対の羽根の様な物が生えた灰色の怪人で、金棒型武器「六棘棒サンゼンコン」と黒鉄色の「脳人シールド」で武装しており、ロックオンした敵を容赦なく叩き潰す。
槍術を軸に膂力を活かした立ち回りを用いたソノザ以上にパワフルで荒々しい戦い方を見せる他、サンゼンコンのスパイクから光弾を乱射して対空攻撃や広範囲爆撃にも対応可能。
ドン最終話にてソノヤに変身能力を奪われ、以降は彼の怪人態となった。
活躍
ドン45話「カカむらガガむら」
初登場。
どこかのベンチで寝そべりながら『初恋ヒーロー』を読んでいたソノザに突如殴りかかる。ソノザが「お前は…!」と言いながら睨みつけていたため、何らかの面識がある模様。
その後百獣鬼と対峙していたサルブラザーとオニシスターとソノイの元に、ソノシ・ソノゴと共に出現。ソノゴとの攻撃によって百獣鬼を撃破し、元となった雉野つよしを消滅させてしまった。
ドン46話「なつみのよのゆめ」
ソノイ達にホログラムを通じて嘲笑うが、この際彼だけ音割れが起きるというシュールな絵面が発生した。
ドン47話「ドンノーかいぎ」
ドンブラザーズとソノイ達を誘き出す為に街で迷惑行為を掛け散らかすソノシとソノゴを見て、それぞれの片割れと共に「仕事でなければ関わりたくない」とドン引き。
だが、一向にターゲットが現れない為に業を煮やし、三人で喫茶どんぶらに現れてソノイ達をドンブラザーズに引き入れるか否かで票が割れている中で賛成に投票し、晴れてソノイ達と干戈を交えるが、そこに電撃鬼と世界鬼が乱入して来てしまう。
ドン48話「9にんのドンブラ」
現れた世界鬼にドンモモタロウを吸収されたのを受け、興醒めしたソノシの指示でサンゼンコンからの光弾で無差別攻撃を繰り出すも、その場にいる者達に逃げられてしまう。
後日、重い荷物を持って歩道橋を渡ってたお婆さんを手助けした……と思いきや、その荷物を脳人レイヤーへ投げ捨てた挙句、赤ん坊が乗っている古いタイプの乳母車まで自ら持って降りると見せ掛けてそのまま階段に落として脳人レイヤーへ送り込むと言う迷惑行為を働き、陰でソノシとソノゴから「仕事でなければ関わりたくない」とドン引きされる。
その後、ソノイの行き付けのおでん屋でソノシ達と共に赴き、そこで店番をしていたソノイと遭遇した。
やがて再び現れた電撃鬼と世界鬼が元に戻ろうとする所へ、タロウと雉野(一応)の救出にドンブラザーズと脳人三人衆が現れ、はるかと翼が吸収された際、ヒトツ鬼両名を捕えての人質作戦を行い、九分九厘追い詰めて油断して目隠しのおまけ付きと言う舐めプをかました所を、まんまとソノイと猿原の策で仲間を取り返される結果となり、そのままドンブラザーズと脳人三人衆に撃退された。
ドン49話「さいごのおもいで」
ソノイ達が加わるも、点呼の時点でグダグダで纏まりの無い新生ドンブラザーズのタロウ、ジロウ、ソノイをソノシ、ソノゴと共に襲撃。本気と称して立ち向かうも圧倒され、あまつさえ前回、自分達がドンブラザーズにやってのけた目隠しによる舐めプをかまされた挙句、敢え無く返り討ちに遭って撤退する。
直接対決ではタロウに敵わないと踏んだソノシの意向の下、最強のヒトツ鬼を生み出してタロウにぶつけるべく、三人でヒトツ鬼の欲望を暴走させる効果のある吹き矢を大量に大野稔に撃ち込み、最強のヒトツ鬼・王様鬼を誕生させる事に成功。
だが、大野の強過ぎる欲望から生み出された王様鬼は三人の手に負える相手ではなく暴走。逆に自分達がコテンパンに叩きのめされ、そのまま脳人レイヤーへと撤退する結果となった。
その後、タロウ打倒の為に生み出した王様鬼を何とかタロウに倒して貰うべく、ソノシと共にあっさり掌を返してタロウ達をおでんの屋台に招き、甲斐甲斐しく接待。そこへ現れた王様鬼と再び交戦となり、分身まで使って来る相手に圧倒されてピンチに陥るが、ドンモモタロウの一撃で見事に王様鬼は撃破されて事無きを得た。
ドン最終話「えんができたな」
缶ジュースを開けるのに四苦八苦している男性から缶を奪い取り、握り潰すといういつもの「親切」を押し付けていたが、その相手が脳人の処刑人ソノヤであると知るや、今まで見せた事がない程に驚愕と狼狽を見せる。
険しい表情で「グダグダだな」と吐き捨てられながら、処刑を宣言されると、変身してどうにか抵抗しようとするが敵わず、遂には彼から怪人態への変身能力を奪い取られ、命乞いする間もなくサンゼンコンで呆気なく撃砕されてしまった。迷惑な親切を押し付けてばかりいたその最期は、缶のように潰され、文字通り『自分の消滅』という逃れようもない恐怖を押し付けられるものだった…
余談
名前の由来は「その6」からと考えられる。ソノザやソノナ、ソノヤは数字の二文字目からは切って無理矢理3文字になっているのだが、なぜかコイツだけは数字の二文字目も含めた4文字になっている。
確かに『ソノロ』では無理矢理過ぎるし、『ソノム』なら一応名前っぽくはあるがコレジャナイ感が半端ないので仕方ないが……
怪人態のモチーフは『超光戦士シャンゼリオン』。また、デザイナーの篠原保氏によるとソノシが『超神ビビューン』に似ているという声があったことからズシーンの意匠も取り入れたとのこと。
『シャンゼリオン』のメインライターは『ドンブラザーズ』のメインライターを担当している井上敏樹氏である。
因みに演者の小柳氏は、過去に『非公認戦隊アキバレンジャー』でホスト風の男役で出演している。
元ネタであるシャンゼリオンのデザインは篠原保氏が手掛けた物で、同氏にとっては事実上のセルフオマージュともなっている。更にそのデザインコンセプトは「天使の衣を纏った“鬼”」との事で、それが鬼を消し去る側かつヒーローでも無い勢力の一員となったのは何処か皮肉めいている。
また、原典のスーツは当時の造形技術の限界により、アップ用で100kg近い殺人級の重量となった事から当時の演者(SA)である岡元次郎氏しか着れないとまで言われ、後年では岡元氏の伝説の一つとして語り草にされている。ソノロクが超重量級パワーファイターのポジションになったのはこの逸話が由来だろうか。
小柳心氏の父ブラザートム氏は『仮面ライダーエグゼイド』の劇場版にてジョニー・マキシマ/ゲムデウスXを、弟の小柳友氏はドンブラザーズ放送期間中に放送された『ウルトラマンデッカー』にてアサカゲ・ユウイチロウ/バズド星人アガムスをそれぞれ演じており今回で一家それぞれが日本三大特撮の敵役を演じることになった。
ソノロクが乳母車を階段に落とす行為だが、案の定BPOに注意された。
子ども向け特撮ドラマで、悪役のキャラクターが、歩道橋を渡っている母親から赤ちゃんの乗った乳母車を奪って階段上から落とすシーンがあった。乳母車は落下しきる前に異空間に吸い込まれてしまい、赤ちゃんの安否が不明のままその回は終了。そのシーンを見て不安を覚えた子どもの感情がその回のうちに救われなかったのは問題だろう。 |
至極当然の意見である
関連タグ
降三世明王:ソノロクの武器の名称から連想される。