「捕まえたわよ!宅配泥棒のクロクマ!」
演:三輪ひとみ
概要
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の登場人物。
ドン3話「あかりどろぼう」、ドン12話「つきはウソつき、ドン19話「もしもしユーレイ」ドン30話「ジュートのかりゅうど、ドン34話「なつみミーツミー」にて登場。
人物像
鬼頭はるか/オニシスターの叔母。また、本人は預かり知らぬことだが、物語のところどころで鍵となるキーパーソン。
職業は刑事(階級は警部補)。マンションの一室にて姪のはるかと2人暮らしをしている。狭山健児や朝田刑輔と同職だが、部署は異なるため劇中では特に絡みがない。
ベテラン刑事としての経験からか多少の出来事には動じず、よく言えば大らかで老成した、悪く言えば呑気でマイペースな性格をしている。色々な状況や人物を松竹梅で鑑定する癖があり、前述の性格とイケメンに目がない本人の好みから、それが人外が化けた人間による実質的な誘拐という形の協力の頼みであろうと、無実かつ指名手配犯であろうと、唐突に脳内で鑑定を始めるうえ、それを「今やる?」と首をかしげたくなったりする状況下や松竹梅も無いような対象にするので、その都度視聴者からは突っ込まれる。
漫画家だったはるかの盗作疑惑を冤罪と気づいてるのか定かではないが、その事についてあっけらかんと冷やかすような発言をする一方、新作漫画を出そうとするはるかを特に口出し等はしていない。他にも、皿洗いの押し付け合いなど、互いに遠慮しない態度を取っていることから、関係は決して悪くはない様子。
はるかに丸投げしていた皿洗いを更に丸投げされた桃井タロウを誤認逮捕する早とちりをしてしまっている。ちなみに謝罪はしたのだが、いくらはるかから押し付けられたとはいえども、初めて訪れた他人の家に上がって皿洗いをしたタロウの行動も、不審者と誤認されてしまっても致し方ないといえ、実際にゆり子も謝罪の際に、その点を指摘していた。
また、その後しっかり本当に怪盗クロクマの被害にあってしまった。
こうした早とちりや、自らの行いを反省する姿勢は姪とそっくりだったりする。
年齢は明らかにされていないが、ドン19話で「公衆電話を使って彼氏の家に電話した」経験を語っていることから、携帯電話の普及以前に青春時代を送った世代であることが窺える。ちなみに演者の三輪女史は、昭和53年度生まれであり放送時点で43歳であり、高校時代にポケベルが流行し携帯電話も普及の黎明期であった世代であるため若干年上の年齢設定と思われる。
活躍
ストーリーにおいては、基本的にはるかの保護者という形以外では余り関わることはない。が、彼女が事件に巻き込まれることで物語がターニングポイントを迎えることが多々あり、本人のあずかり知らぬところで大きな影響を物語に与えている。
ドン12話では、タロウやはるかと共に鬼頭家の夕食の席で登場。はるかが作り、タロウが25点と採点したビーフストロガノフを特に問題なく食べていた。
その後、ドン12話ではドンブラザーズの初巨大ロボットとなるドンオニタイジンが登場した。
ドン19話では、はるかが幽霊の美奈子に憑かれることになり、その存在が家に侵入したがそのことを知ることはなかった。
ドン30話にてアノーニによって誘拐されることになるが、アノーニ側にはゆり子に対する害意が一切なく、拘束こそされているものの基本的には高級料理を食べさせられる、イケメンに身の回りのことをしてもらえるなどの高待遇から、「誘拐に松竹梅があるなら、これは松ね」と余裕の態度を崩さず状況に満足していた。
その後、はるかを始めとするドンブラザーズのメンバーによって救出されることになるが、この際に、獣人の行動の目的をドンモモタロウが知る、ドンブラザーズと脳人の共闘関係を決裂させる、イヌブラザーとキジブラザーがそれぞれ夏美とみほの秘密を知る、そして警察が獣人の存在を知るなどと言った後の展開に関わる大きな変化が起きることになった。
ドン34話では前述の獣人騒動の捜査のため他部署と合流し、物語のラストに雉野つよしの裏切りにより警察に捕まった犬塚翼の取り調べ担当として登場、ドン35話では脳内で翼のイケメンぶりに「松」の評価をつけて彼の恋愛事情に一喜一憂するなど呑気な態度は変わらずも、夏美が獣人に成り代わられた可能性があるとして彼の指名手配取り消しと引き換えにその捜査協力を要請した。
余談
演者である三輪女史は、過去に『忍風戦隊ハリケンジャー』にて御前様を演じている。
また偶然ではあるが、ドンブラザーズが製作された2022年は、ハリケンジャーが製作された2002年から丁度20年目にあたる。そして、姪がハリケンジャーと対面することになる。
その他東映特撮作品には『仮面ライダーカブト』にて間宮麗奈/ウカワーム役で出演していた。