《辷?ォ懈姶髫》
「遅い遅い!モットモット早ク早クダァー!!遅過ギルゥッ!」
「早クシロ!何ノロノロシテル!?早ク早ク~!!」
データ
身長/194cm
体重/228kg
スキン/アバレミックス
むかしむかし/永井は荒ぶる特大のガッツで社長になったんだそうな…。
概要
とある会社のワンマン社長・永井の「全員もっと早く行動しろ」という欲望を叶える為に誕生した、爆竜モデルのヒトツ鬼。
ベニツ鬼が、渋面顔の黒い恐竜を模したスキン・“アバレミックス”を身に纏った姿。よく見ると複数種の恐竜のパーツを掛け合わせた様な構成をしており、後頭部と背面がオレンジ色になっている事から、表面が冷えて固まり出した溶岩を媒体に実体化した悪魔も思わせる。
なお頭部は、ティラノサウルスの鼻を目に見立てた顔や恐竜の足にも見えるスティラコサウルスのフリルを付けた様な外見になっており、剣呑な顔つきは早く行動しない部下達に苛立っているように見える。
変貌時には「辷?ォ懈姶髫」(爆竜戦隊)の文字化けと、爆竜戦隊アバレンジャーのクレストが浮かび上がる。
部下や赤の他人へ自分のペースを強要する宿主の行動傾向から「自分と一体化させれば部下は遅れず付いて来れる」との理屈に至ったのか、遅れていると判断した人間を口から吸い込んでしまう。
また、戦闘では頭上にアバレンジャーのクレストを実体化させ、それを振り下ろして目の前の一定範囲を叩き潰す技を繰り出してあらゆるものを凌駕する、元気莫大な大アバレっぷりを見せつける。
元々、宿主は肉体一つだけの戦闘とは縁がない一般人で本来なら苦戦することは無いはずだが、尽きない怒りのままひたすら暴れ回る為に、ドンモモタロウ抜きとはいえドンブラザーズとも一時的に渡り合う事ができていた。
活躍
いつもの如く大声でどやし、自分のペースを社員にどんどん強要するワンマン営業を行う永井。部下を連れて出掛けようとした所、部下の1人が扉の前でもたついた事にブチ切れて突き飛ばし、自分の思い通りにならない事にフラストレーションが限界に達した事で爆竜鬼へヒトツ鬼化。
人を超えたせっかちの鬼となって部下を口から吸収し、そのままズカズカと歩みを進めていってしまう。
その後、海岸近くの公園にて「行動が遅い」と難癖をつけながら一般人を吸収し回っていると、元老院からソノイの葬儀の招待を受け、参加する事にしたタロウと現在も逃亡を繰り返す翼を除くドンブラザーズが参上。
まさかの至近距離に驚きつつもつよし/キジブラザーに蹴りを入れ、真一とはるか/オニシスターに殴りかかる。更にはジロウ/ドンドラゴクウとドンムラサメも参戦するも、頭上に召喚したアバレンジャーのクレストで押し潰そうとし、タロウ不在のドンブラザーズが手に負えないアバレっぷりで立ち回る。
その後も果敢に暴れ回るが、先程ムラサメが戦線を離脱した際、もう一つの人格が発現したニンジャークソードを携えて暴走するソノニの手を離れ、それを携えた真一が暴走。仲間割れをしている隙に逃走を図るも、ドラゴクウに阻まれて交戦を再開する。
すると、元老院の策略によって力を奪われたタロウが人間界に帰還。ニンジャークソードを手にしてあっさりと力を取り戻し、一時的に妖刀の力を我が物としたドンモモの「二鮫・暴鮫」で放つアンカーで引き寄せられた所を一刀両断され敗北・爆散した。
すると、すぐさま欲望が暴走して爆竜鬼ングへと変貌。ドンオニタイジンと虎龍攻神がこれを迎え撃つ。
永井
かつては荒ぶる特大のガッツを燃やして成り上がり、自分の会社を築き上げるに至ったらしいワンマン社長。
経歴上現場の事は理解している様だが、自分のやり方に自信を持ち過ぎたプライドの高さから部下に自分のやり方やペースに付いてくるのを強要、出来なかったら罵倒や雑な扱いも働く、ほぼブラック上司同然の横暴なせっかちになってしまっている。
ワンマン故に業務能力は健在らしい物の、反面で人望が失われつつあるのが想像され、今部下が横暴へ従っているのはビジネスライクな側面が強く、ワンマンぶりの衰えた将来で周りから見捨てられ孤独になる結末も懸念されるという、まさにモチーフ元の主人公とはまるっきり正反対な性格の色んな意味で困った人である。
最近の例に漏れず、ドンブラザーズに倒された以降の顛末は描写されていない。
余談
モデルの戦隊は爆竜戦隊アバレンジャー。スキン部分が溶岩風なのはアバレンジャーのオープニングや変身シーンに煮え滾る溶岩の演出があった事と、スキン名の由来であるアバレマックスへチェンジする武具であるスティライザーが特殊な石板から原形を削り出して作成された事に因むと考えられる。
また、アバレンジャーの外見、溶岩、悪魔の要素から見るに敵組織の怪人要素も混ざっていると思われる。
このヒトツ鬼が登場したことにより、恐竜スーパー戦隊モデルのヒトツ鬼が揃い踏みを果たした。
宿主は社長であるが、原典のメンバーには御曹司出身の整体師がいる。また、ドン29話ではツボを押すシーンがある。
アバレンジャーのopに「アバれた数だけ優しさ・痛みを知る」とあるが、爆竜鬼は優しさや痛みを知らずただ暴れるだけの存在となっている。そのため上述の凌駕以外に、アバレンジャーに対して残忍な行為をしていたが後に改心していった仲代壬琴/アバレキラーのアンチテーゼであるとも考えられる。
「完全読本」によると、騎士竜鬼を除いた恐竜スーパー戦隊モチーフのヒトツ鬼の要素を交えつつ、ストレートに恐竜に見えるプランでデザインされている。
pixivでは登場以前にオリジナル怪人として爆竜鬼が投稿されていた。
のちに邪命鬼も投稿されている。
頭部は後に仮面ライダーガヴの第5話で闇菓子を購入したモブのグラニュートに流用された。
関連タグ
恐竜鬼、獣電鬼、騎士竜鬼:歴代恐竜スーパー戦隊モデルのヒトツ鬼。この内恐竜鬼は宿主の顛末がカットされた、獣電鬼は人望を失っている人物が宿主になった類似点もある。
電磁鬼:社長を宿主としたヒトツ鬼の前例。
特捜鬼、海賊鬼、魔進鬼:原典のメインライター繋がりのヒトツ鬼。
大鬼:ブラック上司が変身したヒトツ鬼繋がり。
邪命戦隊エヴォレンジャー、キラーゴースト:原典における悪の戦隊及び戦隊を模した怪人。
邪悪竜デンベエ、邪悪竜ダガーギン、大邪竜ゾラド、マッドネス・ウェザー、王子(ボウケンジャー):轟轟戦隊ボウケンジャーにて登場したアバレンジャー関連モチーフの先輩の皆様。
アナザーファイズ:アバレンジャーと同期のヒーローを歪めたアナザーヒーロー。
ジャックリバイス:恐竜モチーフのヒーローが変身すると意識が強制的に乗っ取られ、全身が黒塗りされるの暴走フォーム。
爆竜大佐:これと言った関係はないのだが、本名が爆竜鬼虎なので「爆竜鬼」と検索すると彼の画像も出てきてしまう。
ダークマーキュリー:アバレンジャーと同時期に放送された東映制作の特撮ドラマに登場した悪のセーラームーン。
アバレンゲッコー:本家の20年後を舞台としたアバレンジャーの続編で敵対する戦隊怪人で本家怪人の要素にアバレンジャーの要素を歪めたある意味爆竜鬼の正統後継者と思われる。