前後のストーリー
概要
スーパー戦隊第46作目『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン21話。2022年7月24日放送。
最近はツッコミに周りがちだった猿原真一の濃すぎる個性が久しぶりに爆発した。
あらすじ
彼は先代のサルブラザーであったが、力をヒトツ鬼との戦いではなく私利私欲のために使い、資格を剥奪された身であった。
真一はそんな彼に対して奇妙な縁を感じる。
一方、鬼頭はるかは『初恋ヒーロー』の虜になったソノザに拉致され缶詰状態になり、物語の続きを描くように強要されるのだが…
主なドンブラ中毒
- ドン15話でヒトツ鬼化した現役メンバーやがきデカになったり闇落ちしたりする追加戦士が出たかと思えばヒーローの力に溺れ、私利私欲に走ってリストラされた元メンバーがいたという事実が発覚したドンブラザーズ。
- しかも同じ様な理由で定着できずに脱落した過去メンバーが5000人以上もいたことも判明。一見問題児ぞろいに見えた現行メンバーは、実は力に溺れず正義のために戦うエリート?だった。これにはあのタロウでさえも「すごいんだな、お供たち」と素直に称賛。
- 前回のオチだった「五色田介人1st写真集『俺こそヒーロー』」をどんぶら店内に専売コーナーを設けて山積みにして販売するマスター。まだ引っ張るのか。
- はるか「あぁ~…売ってるし…」
- しょっぱなから闇堕ち状態で、ドンムラサメに喧嘩を売るジロウ。とてもヒーローには見えない…のだが、闇堕ち時のほうが相手の機微を察することができるようで、ムラサメが去った後、『なぜだ?やつの悲しみが伝わってくる…』と呟く。「皆さんを処刑しようと思って」などと笑顔でのたまう平常時よりも、よっぽどヒーローみたいなセリフを吐く様子に驚く視聴者が多かった。ちなみに今回の出番はこれだけ。
- 『空想のラーメン』を堂々と注文し、落語で蕎麦を啜るネタを披露するかの如くラーメンを啜る動きをしてそれで腹を満たしてしまう真一と、すっかり慣れっこになっているらしく、流れるような手順で空のどんぶりを差し出す店主。なおこの店でも真一は「教授」と呼ばれ親しまれている。
- 先代がヤ○ザ(風ラーメン屋の店員)、現在が無職ヒモ風流先生が担ってたサルブラザー担当。……代々カタギで働きたくないでござる枠なのだろうか?
- ドンブラザーズの正体は全く知らないのに、『初恋ヒーロー』の作者であるはるかの居場所は簡単に突き止められるソノザ。さらにヒトツ鬼の消去は失敗することが多いのに、JKの拉致は成功してしまうソノザ。おまけに人間の感情はわからないのに、漫画執筆に必要な道具は理解していて一通り揃えられるソノザ。
- サルブラザーの力を私利私欲のために使ったことから、戦士の力を失ったという白井だが、その私利私欲というのがどれもロクな内容でなく、やってることも『デート』『スポーツ大会で優勝』『アイドルの握手会の列に割り込み』など低学年の小学生が考えそうなレベルのものばかり。あまりのしょうもなさに流石の真一も「く…くだらない!?」と呆れる始末。
- ちなみに、白井の回想の中で、彼が握手会の列に割り込んで握手を求めたアイドルはドン12話に登場した『炭酸アイドル コーラちゃん』である。
- そもそも「松井組」と聞いた真一も視聴者もその道を極めた関連の話だと思っていたのだが、実際はヤクザなノリのラーメン屋というカタギであり、店員のヤクザな振る舞いの数々に騙された人多数。組長(のノリの店長)がヤクザもののドラマが好きなことがこの奇妙なラーメン屋が作られた理由なのだろうか?
- 一方では冒頭で松井組が真一を拘束する際に、使った縄が実は麺であるというドンブラザーズらしい伏線が張られていた……いや、そんな伏線の張り方があるか…?
- もっとも、クロロホルムらしき薬品を真一にかがせて拉致する行為の時点で犯罪である。
- 白井と松井組との諍いの原因も『サルブラザーになったことで性根が腐ってしまった白井を松井が見限ってクビにするも、その腹いせに白井が、松井の宝物である任侠俳優のサインを盗んだ』というなんともみみっちい話。というか、完全に白井の逆恨みである。
- 争いを鎮めるために空想の力(というか催眠術や幻覚の類いか?)で松井と白井に砂漠を体験させる真一。なおそのやり方は「喝!」と叫び相手の額に指で突きを入れるというもの。空想の飯で腹を膨らませられることといい、最早超能力である。
- はるかに描かせた新作漫画に対し、「キャラが立ってないし、展開に無理がある!」といつもよりも饒舌になってダメ出ししまくるソノザ。人間の表情の理由は分からないが、漫画の善し悪しはわかるようだ。
- はるか「ええぇぇぇっ!! 編集者かい!? 脳人さんッ!!」
- ソノイといい、本当に脳人のみなさんはどこへ向かっているのか…
- 何も知らないを通り越して遂に変身前での出番すらなかった犬塚翼。
- 心を入れ替えてラーメン屋の屋台を始める白井、さっそく真一が来店。頼んだのは、実質真一専用メニュー「空想のラーメン(時価)」。それを旨そうに食する真一。普通の客が注文したらどうするつもりなのか。マックで言うところのスマイル的なやつか?
- あまりにも今回の中でインパクトが強すぎたゆえか、「空想ラーメン」がトレンド入りを果たした。
- 次回予告でのオニシスターのポワトリン染みた格好。偶然にも来週は30分前のヒロインライダーの強化回であるため、一部視聴者から「Wヒロイン強化回(笑)」とネタにされる始末。そして相変わらずはるかの顔芸がひどい。
余談
劇中劇『極料理人道テツ』の主演男優・宇都宮テツを演じた妹尾青洸は、『超人機メタルダー』の剣流星役以来、久々の東映特撮出演(当時の芸名は妹尾洸)。
ラストで真一が来店していたラーメン屋台の場所は、前作でジュランがマスターじゃない方の介人を夜食に誘い、ラーメンを奢ったラーメン屋台が来た場所と同じだったりする(あと闇ジロウが帰宅途中のはるかを闇討ちした場所でもある)。
関連タグ
極主夫道:タイトルのオマージュ元と思われる女子力高めの元ヤクザな主夫が登場するどっかズレた登場人物が多い漫画。料理ネタであることから拝借したのだろうか?