前後のストーリー
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じごくマンガみち | 今回 | むすこ、ににんばおり |
概要
スーパー戦隊第46作目『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン22話。2022年8月7日放送。恒例の犬塚翼が災難に会うイヌシリーズの一つ。
ドンドラゴクウとドントラボルトがチェンジする新たなロボタロウ、および合体ロボ虎龍攻神が登場する。
あらすじ
ある日、雉野つよしと妻のみほは飼い犬を交通事故で亡くした子供と出会い、共に手を合わせる。
その後、静けさを求める獣拳鬼との戦いで吹き飛ばされた犬塚翼は偶然にもその飼い犬が亡くなった現場に落下、お供え物を壊してしまう。
戦いに合流できないと判断してそのままチェンジオフ(変身解除)しようとするも、何故か元に戻らない。不審に思って桃井陣に相談を持ちかけた結果「犬のたたり」が原因と判明。
俄かには信じられない翼だったが、そのたたりの影響が徐々に彼の身体を蝕んでいく。
一方、久しぶりに里帰りした桃谷ジロウは友人達と再会。彼らに近況報告をしていた……
主なドンブラ中毒
- 静かに集中して受験勉強をしたい受験生が勉強していた場所がドアベルが備え付けられたカフェという致命的選択ミス。これが決定打で獣拳鬼に変貌するのだからタチが悪い。
- 獣拳鬼に吹き飛ばされた犬塚翼/イヌブラザーは偶然とある犬が亡くなった場所に突っ込んでしまいお供え物を壊してしまう。そして犬の祟りでチェンジオフできなくなり、時間が過ぎるにつれて、予告通り行動が犬になる。
- イヌブラザーは普通に犬として見られているが、それが異質な存在であると気づかれるや否や、石を投げられる羽目に……志正町並に一般人がイカレているいつもの王苦市であった。
- それにしても「(犬が)喋った」という理由ならば百歩譲ってわからなくはないが、流石に「可愛くない」と言うだけで石を投げつけるのは動物虐待ギリギリの理不尽過ぎる動機では……?
- 帰省したジロウは近況報告をするが地元の皆は半信半疑。ルミちゃんに変身をせがまれ「遊びでするものじゃないんだ」と結構ヒーローらしい理由で拒否。代わりの証拠にどっかのパーリナイな忍者さんよろしくドンドラゴクウの自撮りを見せた。なお本人がトイレに行っている間に出てきた反応は「なりきりグッズかな?」「CGか何かじゃね?」とある意味メタ発言(近年ではスーツ同然のクオリティの高い仮面ライダーやスーパー戦隊の変身後のコスプレが見られる)。
- それでも夢を追い続けて叶えたジロウに対して夢を諦めた皆はある意味凄いと認めている。ちなみにルミちゃんの前でだけ変身して見せ本当にヒーローになったことを証明。当然ルミちゃんは「う、嘘……!」とかなり驚いていた。
- それに対し視聴者からは「遊びはダメでもそういうノリで変身するのはいいんか」とツッコミが相次いだ。
- 空腹と犬の本能に耐えかねた末に、一般家庭に侵入して冷やし中華を貪るイヌブラザー。住人に見つかって逃走までしておきながら捨て台詞が「俺はヒーローだぞ!」という驚きの白々しさ。
- 逃走の際に住人から通報され、保健所職員に追われるイヌブラザー。
- 途方に暮れるイヌブラザーの元に偶然みほが通りかかり、可愛いワンちゃんと思われて抱きかかえられる。懐かしい夏美の温もりに「もう、ずっと犬のままでも構わない……」と、いよいよ犬塚さんが壊れ始めていく。
- そこに獣拳鬼が襲来し、2人を攻撃。みほ(夏美)を逃して単独で応戦し、どうにか追い払ったイヌブラザーは、イヌのように夏美の残り香を嗅いで後を追う。
- 意識が戻ったイヌブラザーだが、犬化が深刻化していき、目の前の夏美すら思い出せないどころか、人間としての記憶も薄れていった挙句、遂に本物の黒い犬になってしまう。
- ちょこまかと逃げ回る獣拳鬼を、ドンブラスターのワープで追い囲む4人。「ひとり足りないようだが……」「ドンブラザーズは5人揃わないと……」の疑問も、タロウが「俺たちだけで充分だ」と一蹴し、戦闘開始。
- それから遅れて参加するジロウ。キバレンジャーへとアバターチェンジすると思われたのだが、何の前触れも無く突然闇ジロウがジロウから分離して登場。しかし特に葛藤もなく「僕には君が必要だ」と普通に受け入れ、争いにもならずに共闘モードへ。通常ならば数話かけて乗り越えるようなことを、わずか40秒弱で解決する超スピード展開。
- そしてドンブラザーズ同様入手経路が明かされないドンロボゴクウとドンロボボルト。元々持っていた強化アイテムを忘れていたケースのだろうか?
- 何故かドンロボボルトの攻撃に巻き込まれがちなドンロボゴクウ。
- 虎龍攻神の初登場補正で中華&和風っぽくなる脳人レイヤー。公式曰く「Don't think!」
- 「捕まえた!」「暴れないの!」「ハウス」とイヌみたいな扱いを受けるドンロボボルト。そして虎龍攻神となり自由が効かなくなると案外素直に静まる。かわいい?
- 唐突なロボ戦での疑似メットオフ。かっこいいこと言ってるのに絵面がシュールすぎる。
- かつて翼だった黒犬は、とある女の子に拾われ「ポチ」と名付けられて生きていくこととなった……と思いきや、数日後にみほとつよしが現場を綺麗にしたことで元に戻った。
- しかし元に戻っても、四つん這いのままでドッグフードを食べるのは止めない翼。そして突然「ポチ」が人間になった事に驚きつつも、恐る恐る頭を撫でてあげる女の子。完全にシュールを通り越して、いろんな意味でヤバい絵面に視聴者からはツッコミの嵐が吹き荒れたのだった。…… ソゥレツゲッタッパァリスタァレッ♪
- 翼のあまりの扱いの酷さに、前話での次回予告でその映像が出た時点からツイッターでは「犬塚 尊厳」というサジェストが出る事態。もちろん「尊厳が破壊される」という意味でのことである。
- ちなみにオーディオコメンタリーによれば、上述の『人間に戻った翼の頭を撫でる』行為は、演じた子役・上村結羽によるアドリブであったという。
- 挙句の果てに、これだけ色々な事が起こった今回の騒動を経ても、やはり何も知る事が出来なかった犬塚翼さん(25)。こうなってくるとこれもまた、『何も知る事ができない』という一種の祟りなのではないだろうか……?
- ちなみに獣人メインの話だったためか、23話目にして初めて脳人が1人も出てこない回だった。
余談
今話の東映公式サイトのあとがきにて、当エピソードのお墓のシーンはコンプライアンス的に色々苦労したらしい。
あとがきによれば、法律上の問題や衛生的概念の事情から、犬の“交通事故”や“お墓”を描写するのはNGとされてしまった上、更には今回の話の主軸である『祟り』でさえも『迷信を児童に広めてはいけない』という教育上の問題からNGにされそうになってしまい、一時はこの話自体がボツの危険に立たされそうになるも、制作陣の苦慮の末に、『「お墓」を「献花台」』に変更し、『具体的な事故の描写はしない』事を条件に、祟りの描写に関しては見逃してもらう事が出来たのだという。
ところで、(本物ではないが)『犬に投石する』という半ば動物虐待を示唆するかのような描写や、『首輪をつけて四つん這いでドッグフードを食べる人間』という人権侵害ともとれる描写については、コンプライアンス的に問題ではなかったのだろうか?
ちなみに、DXドンブラスターは本当にチェンジオフが出来ない。電源を切らない限りチェンジ前に戻せない欠点が存在する。
今回を最後にOPにも残っていたドンゼンカイオーはお役御免となった。お疲れ様でした。
関連タグ
暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドンブラ中毒 好きでイヌやってんじゃねぇよ またしても何も知らない犬塚翼さん(25)
なんか犬っぽいよなぁ?:行動的な意味で。
チェルス:オチのシーンで思い出した人もいた。
メタナイト:ドンブラザーズと同時期に発売されたゲームの影響で彼の尊厳も破壊された。この際にTwitterのサジェストに「尊厳」と出たことからこの回の翼を思い出した人もいた。
伊能真墨/ボウケンブラック:同じく犬にされてしまったことがある戦隊ブラック。ただしこちらは敵の能力によるもの。
深見レツ/ゲキブルー:同じく作中にて尊厳を破壊されたという事例を持つ。しかもこっちは犬塚とは違いレッドからネタにされるという更に不憫な一面を持ってしまっている。
こむぎ(プリキュア)/犬飼こむぎ:逆バージョン
ノロノロマイマイ、カタい貝!(ツーカイオー)←イヌ、いぬになる(虎龍攻神)→スズメにお見舞い(タランチュラナイト)