データ
全高/45.5m
総重量/2150t
スピード/350㎞/h
出力/900万馬力
世界/キカイトピア
概要
それまでは偽物の戦隊ロボ召喚で巨大戦を行っていたステイシーザーだが、偽物召喚の数々の欠点とゴールドツイカー一家が出現によって、偽物のロボでは戦力不足と判断される。
そこで事態収束のために、イジルデが実体を持った巨大戦要員として新たに開発・建造した、ステイシー/ステイシーザー専用の暗黒巨大ロボが、バトルシーザーロボシリーズである
ちなみに確認される限りでは、数少ないイジルデオリジナルの発明品である。
コックピット内は歯車をイメージした、「閉」の漢字が浮かぶ回転する丸いライトに囲まれたレイアウトであり、そこで搭乗したステイシーザーが自身の暗黒パワーをフィーバーする事で制御・操縦を行う。さらにゼンカイジャーサイドとは違って、変身アイテム兼武器を変化させた操縦桿の類を使わずに、ステイシーザー自身の思考コントロールのみで操縦可能な模様。
鎧武者の様な荘厳かつスマートな出立ちをしており、右手には鋭利な日本刀の様な剣『暗黒剣』、左手には人の顔や「閉」の漢字に見える小型の盾『ステイシールド』を携え武装している。
脚には、ペンチ型マルチ武装ユニット『ソードシーザー』が備わっていて、状況によって肩や腕にも装着が可能。これを取り外して両手で刃先を円月状に回してから投擲する一撃は、不意討ちではあったがほぼ無傷だったダイリサイクルワルドを1発で撃破する程の威力を持つ(言うまでもなく、元ネタはバトルフィーバーロボの必殺技「クロスフィーバー」)。
ただし、投擲したソードシーザーは前方に直進するだけの単純な動きなので、タイミングを見れば回避もできる他、相手が迎撃手段を有していれば撃ち落とされて喪失するリスクも孕む。
初戦では、ダイカタツムリワルドの攻撃で武装品が破損して手負いの状態だったとはいえ、ゼンカイオーを後一歩の所まで追い詰める程の高い戦闘力を発揮した。
しかし最終的には第14カイ!で、ツーカイザーの操るツーカイオーに武装を悉く破られて撃破・爆散した。
しかし本機は、戦闘データを収集してバトルシーザーロボをさらに発展させる為の試作機に過ぎす、あくまで本機より得たデータの方が本命である為、開発者のイジルデはさほど悔しがってはいなかった。実際に後に回収したデータを基に改修を加えた強化機・バトルシーザーロボ2世が完成する。
余談
その名前とステイシーザーのモチーフから分かる通り、デザインモチーフは『バトルフィーバーJ』のバトルフィーバーロボ。これにシリーズ初にして代表的な戦隊悪役のライバルロボットである『超電子バイオマン』のバイオハンター・シルバの専用機バルジオンの要素を加えた物と思われる。
というか、このバトルシーザーロボを公式もバトルフィーバーロボもどきとネタにしている。
バトルシーザーロボも、モチーフとなったバトルフィーバーロボと同じく、変形合体をしない戦隊には非常に珍しいロボとなっている。しかし逆にその仕様が変(形)われもせず、力を合(体)わせる仲間も居ない、哀しいステイシーを表してしまっていると公式はコメントしている。
鳴り物入りで登場し、その完成されたデザインも相まってファンからの人気は非常に高い本機なのだが、僅か2話で退場という不遇な扱いを受けている。しかも、その後のステイシーザー用のロボも同様であり、ブラックジュラガオーンも含めて毎回2話で退場というジンクスがある(3世でようやく脱却した)。その儚さも人気に一役買っている……のかもしれない。
DX版は発売されていないものの、ミニプラ「全界合体シリーズ」で立体化されており、頭部の差し替えで2世も再現できる。シールドを塗り替えれば3世も一応再現できる。
ちなみに「バトルシーザー」という名称自体もステイシーザーの光堕ち形態のようにも読み取れるが、『ゼンカイジャー』本編は彼の新フォームを待たずに終了している(固有名称を持たない強化形態が事実上の最強フォーム)。
関連タグ
バトルフィーバーロボ:モチーフにして戦隊ロボの元祖。
埴輪武者モガリ:同じ様にバトルフィーバーロボがモチーフの実質悪の先輩。
世界鬼ング:翌年登場のバトルフィーバーロボモチーフの悪の後輩。
スモッグジョーキー:前作の敵側の巨大ロボ繋がり。スモッグジョーキーとしてキラメイジャーに加勢する事こそ無かったが、主人の遺言で戦隊側へと渡り、魔進ジョーキーとしては最終決戦で戦隊側に加勢した。
阿号:デザインがバトルフィーバーロボに似ている特撮悪役。