「フン…美味そうな獲物が勢揃い……コイツ等を逃しちゃあ、シュゴッドハンターの名折れだぜ」
登場話:第22話「シュゴッド大集合」
データ
身長/191cm(異常成虫時/47.5m)
重さ/146kg(異常成虫時/363.5t)
分布/シュゴッダム(昼、夕)
好物/狩り
観察ポイント/痺れさせた獲物からシュゴッドソウルを狩る「シュゴッドハンター」の異名を持つようである。
概要
地帝国バグナラクがシュゴッド討伐のために送り込んだ、電撃のような激しい毒を持つ虫「イラガ」の幼虫のBNAを備えた怪ジーム。
青い素体に黄色主体の派手なカラーリングの上半身を持ち、各部より細かい棘の付いた角が生えた、いかにも雷を連想させる刺々しい外見。また頭部や、幼虫の頭もしくは尻を模した両腕のガントレットは、角が変電所にある変圧器の受送電プラグに置き換わっている。
全身から1億ボルトもの高電圧流を放ち、機械生命体であるシュゴッドすら感電させ動きを封じてしまえる、昆虫界のビリビリキング。更に頭部や両腕へ電気を集約、一直線の電撃として撃ち出す、シビレールガンを昆虫最終奥義としている。
単純だが高威力の攻撃が出来る事から、戦闘でも高圧電流の波状攻撃で敵を牽制し連携を分断、1対他でも有利に立ち回れる。更に感電させたシュゴッドからその中枢であるシュゴッドソウルを奪って狩る、「シュゴッドハンター」の異名を持っているらしい。
ハンターと呼ばれているだけあってか、敵に対しては割合饒舌だがドライに接し、獲物として淡々と電撃を浴びせ仕留めようとする。命令に対しても忠実で、与えられた目的を優先し追い込めなかった目先の敵を深追しない状況判断力も持つ。
活躍
第22話
カメジムの勅命を受け、第20~21話の裏側で三大守護神とゴッドタランチュラらレジェンドシュゴッドを襲撃、彼らのシュゴッドソウルをバグナラクに献上していた模様。
そしてそれはダイゴーグの手に渡り、彼が単身でシュゴッダムを壊滅させる手段として用いる異常成虫の糧に使われた結果、その体躯は150~200mの超サイズへと巨大化。更にエクストリームキングオージャーの合体要員である4体を封じた事で守護神キングオージャーを基本形態にしか合体できない様にし、王様戦隊の戦力を大幅に削る事にも成功。シュゴッダムを奈落へ落とす為の下準備を着々と進める。
その超巨大ダイゴーグに王様戦隊は圧倒されるも、相手がより力を溜めるべく一日跨ぎの休眠状態へ入っている状態の間にコーカサスカブト城の隠された機能を知ったので、それに起死回生を掛け稼働させるべく試行錯誤を行う事に。
当然その状況を見逃すカメジムではなく、彼の命によりイラガジームもシュゴッダムへ出撃。城の屋根で待機していたシュゴッド4体にシビレールガンを浴びせていた所を(※この時ギラも巻き添えでシビレールガンの電撃を喰らってフラフラになっていた)、ギラを除いた王様戦隊が迎撃に現れ交戦に突入。しかし怯まず電撃の嵐で5人を散開させ、囲まれても全方位に電撃を放って引き離す等して善戦する。
それからしばらくは、王様戦隊をあしらいながらシュゴッドに引き続き電撃を浴びせるのを繰り返すも、夕焼けの時刻で電撃の切れた隙を狙っての波状攻撃を貰い転倒。そのまま必殺技を畳み掛けられそうになるが「俺は狙った獲物は逃がさない!」と捨て台詞を残しつつ電気の障壁を発生させ防御、その爆発に紛れて撤退した。
今度は「伝説のシュゴッド、最後の獲物に相応しい!」と、異常成虫を果たした上でターゲットをゴッドクワガタに変更、彼の定位置であるシュゴッダム首都広場に現れる。
しかし、広場に居たギラの呼び掛けで飛び上がったクワガタの体当たりで転ばされた挙句、ヤンマの発破で動けない振りをしていた4体も含めたシュゴッド達10体が集結する。
そしてギラの王鎧武装したキングクワガタオージャーへシュゴッド達が力を集めるという、正に伝説が再現された光景に呆気へ取られた上、頭部と両腕のガントレットを破壊された結果、そこから繰り出された極大威力のキングオージャフィニッシュを棒立ち状態で喰らい敗北・消滅。
シュゴッドを狩るハンターとして異名を馳せたのに、逆にシュゴッド達とそれと心通わせられる王に呆気無く討ち取られる末路と相成った。
第40話
ダグデドに生成されたコピー体が登場。
「自身がダグデドに作られた生命体」と言う真実を伝えられ、四面楚歌の状況に追い詰められたギラによって強制合体させられたエクストリームキングオージャーに率いられ、コピーザリガジーム共々シュゴッダムを蹂躙しようとする。
しかし、エクストリームキングオージャー=シュゴッド達が生みの親であるダグデドの支配から逃れようと対抗する姿勢を見せ、困惑している所で放たれた「レジェンドシュゴッドフィニッシュ」で消し炭にされた。
余談
- 蛾がモチーフの戦隊怪人は複数存在するが、イラガモチーフの怪人は戦隊初で特撮全般に絞れば仮面ライダーBLACKに登場するイラガ怪人以来となる。
- 声を演じる竹本氏は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に登場するウシバロック・ザ・ブロウ以来5年ぶりの戦隊参加。また、彼は12年前のニチアサ特撮枠でサソリをモチーフとした怪人(正確には虫モチーフではなく星座がモチーフ)、13年前の1時間違いの世界で蜘蛛をモチーフとした敵幹部を演じていた。
- 尚、異常成虫を果たした際の言葉は、実は異常成虫に関わる重大な伏線になっていた。