「これで俺様は、もう見てるだけでいい‼」
「はっ、しまった!逃げられてしまったか。もう一息で倒せたものを、間抜けな戦闘員達!このこのこのこのこの~」
「見たか、俺様の赤いツメの威力を!俺のツメに刺された者は、赤い毒のツメを持って生き返るのだ!」
概要
『仮面ライダー』第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」に登場するコオロギの能力を持つ改造人間。黄金のショッカーベルトを巻いた13体の強化改造人間の1人。
好戦的かつ残忍な性格の持ち主で、ライダー打倒に燃えており、その為なら味方でも平気で切り捨てる。鳴き声は「ギィーラァー!」
その使命は『死のツメ』を使い人間たちをショッカーに配下におく事と仮面ライダーの抹殺である。
能力
赤い不気味な色をした『死のツメ』という爪で引っ掻かれた者は怪人の意のままに操られ、更に刺された者は同じ爪を生やして次々に人間を襲って『死のツメ』に感染させて行き、仲間をねずみ算式に増やして行くことが出来る。これは蝙蝠男も行った最も効率の良い仲間の増やし方である。ショッカー参謀本部もなんでそれにもっと早く気が付かないのか。
また、感染者の命は“3日”の命となってしまう。さらに始末の悪い事に『死のツメ』の特効薬などはなく、感染者を救うには怪人を倒すしかない。
額には怪人の最大の武器である『殺人音波発生装置』が仕込まれており、ここから『殺人音波』を発生させあらゆる物を破壊することが出来る。
その効力はすさまじく、なんの防衛手段も持たなかったショッカー戦闘員は聴いただけで物の数秒で死に至らしめ、仮面ライダー新1号ですら死の一歩手前まで追い詰めた威力を誇る。怪人図鑑によれば1分聞けば100%死ぬとのこと。
活動歴
自身の能力テストを終えた後、本郷猛こと仮面ライダー新1号抹殺を目論み、本郷の先輩の1人である自然科学研究所の小川を洗脳。
研究所へとやって来たナオキ等子供達に襲い掛かり『死のツメ』に感染させる。
そして連絡を受けた滝和也をも子供たちを使って『死のツメ』に感染させると残った本郷を始末しようと襲い掛かり『殺人音波』で戦闘に参加していた戦闘員達を巻き込みながらライダーを苦しめ、あと一歩の所まで追い詰めるが、戦闘員達が『殺人音波』によって全滅してしまいその隙にライダーに逃げられてしまう(戦闘員達を巻き込ませたくないという配慮から引き上げる様命令したが、何故か皆ライダーの近くにいた…。この後怒ったギラーコオロギに死体を蹴られたが、怒るのも無邊なるかな)
その後、洗脳して支配下においた小川を利用し、自然研究所に潜入して来た本郷を罠にかけてショッカーの科学陣が総力を結集して開発したライダーの力を吸収するマット部屋に閉じ込めることに成功。
吸収マットの効力でその力の殆どを封じられたライダーを天井から『殺人音波』を発生させて仕留めようと攻撃を仕掛けるが、唯一の脱出口である明り取りの窓にライダーはマフラーを縛り付けるとそこから『スクリューキック』を放ち脱出に成功。最終決戦へ‼
激闘の末に戦闘員から奪った剣をライダーに投げつけられ眉間の間に仕込まれた『殺人音波発生装置』を破壊された事により大幅に弱体化した所へ最後は『ライダーキック(ライダーニーブロックにしか見えないが、きっと気のせいだろう…)』を受けアジトを巻き込みながら爆散。絶命した。
派生作品
『新仮面ライダーSPIRITS』では、東京湾のショッカー本部護衛怪人として登場。フクロウ男と共に空中から1号ライダーに殺人音波と殺人レントゲンの同時攻撃を仕掛けるも、爆炎に乗って飛びかかって来たライダーにたちまちフクロウ男を殺られ、その反動によるライダー反転キックを受けて二人仲良く地獄に帰っていった。