概要
各界の有名スポーツ選手から「成功を呼ぶ店」と噂されるレストラン『シュプリーム・S(シロタ)』のオーナーシェフ。シェフとしての料理の腕は紛れもなく一流なのだがその実は違法ドラッグを大量に混入した創作料理を提供する異常思想の持ち主。
ドラッグ入りの料理を用いて「食の千年帝国」なるものを作ることが夢だったが、薬物混入の事実を知ったチーフ・シェフの海野浩二に反対され、警察に告発しようとする彼を口封じに殺害し、その後は殺害を偽装するために「犯行予告の脅迫状を受け取った」と装い警察を呼び、時間差トリックで海野が別の誰かに殺されたようにアリバイを工作する。
自身の作る料理を「至高にして究極」と自負しており、それを貶されると異常なほど怒りを顕にする。劇中では現場検証中に彼の料理を試食した弥子から「食べる事に失礼」という評価を下された際に激昂し、事情聴取を取りやめ厨房に籠ってしまった。
彼が最高傑作と称する料理「ドーピングコンソメスープ」がカルト的な人気を博し、多くのファンだけでなく同業の漫画各作品でパロディされるほどになった。
最後はネウロにアリバイを崩されて犯行を自供。ドーピングコンソメスープを血管から注入る(たべる)ことで筋肉モリモリマッチョマンに体を増強させて逃亡を図るがネウロの「くだらない料理」「あなたの料理は生ゴミ以下」という安い挑発に引っかかってネウロに襲いかかるが敵うはずもなく謎を喰われる形で返り討ちにされ、ガリガリに痩せ細った姿に変えられて逮捕された。周りからは「薬の副作用が出て無力化した」と認識された。
彼の野望であった「食の千年帝国」が具体的にどんなものだったのかは永遠の謎である。
基本オリジナルエピソードで構成されていたアニメにおいても、第一話にこのエピソードが起用されるなど、他のキャラクターに比べかなり優遇されている。「食の千年帝国」関連の発言はカットされている。
余談
名前の由来
最も有力とされているのが、漫画『美味しんぼ』の山岡士郎から取られたという説である。
殺害された海野も、山岡の実父である海原雄山が由来と考えられ、至郎田がよく口にする「至高」「究極」といった単語など関連性が多い。なお、TVアニメにおける至郎田のCVは、海原雄山のCV・大塚周夫氏のリアル息子である大塚明夫氏が担当している。
また、「ドラッグ」つながりであの人という説もある。
『真説 ボボボーボ・ボーボボ』出演
『ネウロ』の作者である松井優征がデビュー前に『ボボボーボ・ボーボボ』の澤井啓夫のアシスタントをやっていたという経緯もあってか、彼の『真説 ボボボーボ・ボーボボ』にて至郎田がゲスト出演したことがある。
「DCS(ドーピングコンソメスープ)真拳」でボーボボ達の前に立ちはだかるが、ソフトンにあっさり倒される。ゲスト出演でありながら人気投票で225票を獲得し堂々15位となった。
ちなみに、同作のアニメでボーボボ役を演じた子安武人は、後年ドラマCD・アニメでネウロのCVも担当している。