青膿ゼラ
あおみぜら
瀕死のネウロの前に現れた下級魔人の女性。
自身の弱さにより魔界から逃げ出した下級魔人で、その名の通り顎に膿が出来ており、顔面全体に継ぎ目のような亀裂が走った相貌をしている。
ネウロとは魔界時代からの旧知の仲。
アニメ版では未登場。
一人称は「俺」で、語尾に「~でさあ」と付ける。
普段は木靴を履き、フード付きのコートを深く羽織って人間界を彷徨い歩いている。
シックスとの最終決戦で魔力を使い果たし寝込んだネウロを嬉々として襲おうとするなど魔界の住民らしいサディスティックな性格の一方、ネウロを「様」付けし、「上級魔人が地上で死ぬのを見たくない」とも考えている。
自身の弱さを「運命」だと割り切っているなど、陰気で退嬰的な性格をしているが、ネウロによると魔人としては典型的なメンタルらしい(生まれついての寿命の長さと実力の差が大きい事により可能性の追及を早々に諦めているのが殆どで、あらゆる物事を「運命」で片付ける傾向がある)。
身体能力
本来は魔人は地上に出た瞬間に消滅してしまうほど脆弱で、下級魔人となる自身の力も常人よりも下回るが、体内の一部を魔界と繋げるように適応進化しており、魔界の瘴気で呼吸を行い、魔界の小虫を食糧として胃の中に吸い込み栄養とすることでなんとか生き伸びている。
また、口を拡張する事で魔界と人間界を繋ぐゲートにもなるが、ネウロが潜れるサイズまで広げるのには約半日かかる。
ゼラの言によると、「弱いが故に魔界を逃れた俺達」と語っている事から、彼女以外にも過酷な環境に耐えきれなかった弱い魔人が人間界に逃げ込んだケースが存在している模様。
また、単行本23巻のおまけにて、連載前からラスト前での登場は決まっていたことや、当初は本編登場時とはまるで違う、普通の可愛らしい女性の容姿であったことが明かされた(メイン画像は本編に登場したゼラと設定段階のゼラを、5:5の割合で混ぜたもの)。
また、もともとは魔界雑貨なるもののゲート(頭が変形)で地上と魔界を繋ぐはずだったらしい。
しかし連載の長期化により、他キャラとの兼ね合いから今の姿に変えられたようである。