概要
馬車の運転を伴う馬術スポーツ。国際馬術連盟 (FEI)にの認定馬術競技の1つ。コンバインド・ドライビング(馬車競馬)とも呼ばれる。
馬車競技は「ドレッサージュ」「(クロスカントリー)マラソン」「コーン障害」の3種目を3日間かけて行う。
ドレッサージュ
馬車のドレッサージュは、馬場馬術のように美しく、正確に動かすことができるかという点を審査する種目。そのため、馬が清潔で整えられているか、人もスマートな服装をしているか、複数の馬を使う場合にはハーネスも統一されているかなども細かく審査される。
競技には、16個の動きがあり、それぞれ0~10点で採点されます。審査員は下位レベルでは1人のこともあるが、レベルが上がるにつれて、動きも、審査員も増えて、国際大会では5人の審査員が審査する。馬の発進や停止はもちろん、複数ある馬の歩き方も競技の中に組み込まれ、正確に馬を歩かせているかも審査される。
マラソン
屋外にある急な丘や曲がりくねった道、木や水、柵などの障害を人と馬が超えていく種目。この種目は、馬車のクロスカントリーとも言われている。
距離は10~22㎞で、馬のスピードの他に、持久力、スタミナ力、ドライバーの知識が必要となる。ドライバーはいち早く「危険」という障害を見つけ、どのように対応するか判断し、馬はそれに応えるために機敏な動きが求められる。
しかしこの種目は、距離が長いため、競技によって途中に休憩があったり、馬が走行継続が可能か獣医が検査する時間が設けられることもある。
コーン障害
スピードや精度、従順のテストとなる種目。最大20ペアのコーンを通り抜け、審査されます。難易度は、コーンの幅がキャリッジホイルより50~22㎝とレベルによって分けられている。そして、そのコーンの上部にはボールがあり、当たるとボールが外れペナルティが付く。コースを見てみると、急なカーブがあったり、ゆっくり慎重に進みたい個所もあるが、コーンセクションの制限時間を超えるとペナルティが付く。
総合採点
すべての種目のスコアが組み合わされて最終スコア「ペナルティスコア」が得られる。3 つの種目すべてにおいてスコアとタイムが「ペナルティポイント」に変換され、合計されます。
ドレッサージュの段階では、各動きは審査員によって 0 ~ 10 点で採点されます。テストには25の動きがあるかもしれません。点数を足し合わせ、審査員が複数いる場合は、審査員数で割って平均を出します。次に、その合計が可能な最大マークから差し引かれ、馬場馬術のペナルティ スコアが与えられます。たとえば、16 の動きがある場合、160 から合計点が差し引かれ、ペナルティスコアが取得されます。
マラソンでは、各セクションの終了時に、ドライバーがそのセクションで許可されているタイムを下回ったか超えてフィニッシュしたかについて、タイム ペナルティが与えられます。競技者が許可された時間「ウィンドウ」内に終了した場合、ドライバーはペナルティを受けません。また、障害物ごとに、ドライバーが障害物を乗り越えるのに費やした時間(スタート ラインを通過してからゴール ラインを通過するまでの時間)に対してペナルティが与えられる。これらのペナルティは、すべてのセクション タイム ペナルティに追加されます。障害物の一部を取り除く(ノックダウン)、グルームが馬車から降りる、または馬車が横転するなどの違反に対して、さらに罰則が与えられる場合があります。
コーン障害では、コーンコースを完了するために許可された時間を超えた場合にタイムペナルティが与えられます。これは、コースの測定距離を取得し、許可された速度で割って計算されます。コース上のいずれかのコーンからボールを落とした場合にも、ペナルティが与えられます。
競技のすべての段階で、他の多くの違反もペナルティを受ける可能性があります。たとえば、ドライバーまたはグルームが車両から降りる、特定のペースが規定されている場所でペースを破る、馬場馬術またはコーンでムチを運ばないなど。修正されていないエラーなど、一部の違反は削除される。
合計されたペナルティスコアが最も低い競技者が優勝となる。
関連動画
ドレッサージュ
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