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第36回産経大阪杯

だいさんじゅうろくかいさんけいおおさかはい

1992年(平成4年)4月5日に開催された当時の産経大阪杯(GⅡ)。トウカイテイオー号の古馬としての初戦であった。
目次 [非表示]

※馬齢は2000年以前の旧表記で記載。


データ編集

開催日1992年(平成4年)4月5日
開催地阪神競馬場
格付GⅡ
距離芝2,000m
天候
馬場

概要編集

前年(1991年)のクラシック二冠馬年度代表馬に選出されたトウカイテイオーは、東京優駿(日本ダービー)の直後に骨折したため三冠目のレース菊花賞の出走を見送った。


共にクラシック戦に挑んだ安田隆行騎手調教師試験(1994年に合格し[騎手を引退)を受けるために降板。

当レースではネーハイビクトリー騎乗となった。

新たなパートナーとして、父シンボリルドルフの主戦騎手であった岡部幸雄を迎えた。


このレース前の調教において、岡部騎手はトウカイテイオーを「地の果てまで走れそう」と評し、次走で対決することになるメジロマックイーンに騎乗する武豊騎手はそれを聞いて「こっちは天まで昇りますよ」と話してムードを盛り上げた。


レースはトウカイテイオー参戦の影響で回避馬が相次いだともいわれている。

昨年の有馬記念でメジロマックイーンを下したダイユウサク、トウカイテイオーの同期で牡馬が出走できる最後の阪神3歳ステークスの優勝馬イブキマイカグラといったGⅠ馬が顔を並べる8頭立ての競走となった。


出走馬編集

枠番馬番馬名性齢騎手人気
11ホワイトストーン牡6柴田政人3
22トウカイテイオー牡5岡部幸雄1
33ゴールデンアワー牡6岡潤一郎6
44ネーハイビクトリー牡5安田隆行8
55マミーグレイス牝5田島信行5
66イブキマイカグラ牡5南井克巳2
77ダイユウサク牡8熊沢重文4
88イクノディクタス牝6村本善之7

レース展開編集

関西テレビ版 実況:杉本清


レース結果編集

着順枠番馬番馬名人気着差
1着22トウカイテイオー12分6秒3
2着33ゴールデンアワー61と3/4
3着55マミーグレイス51と3/4
4着88イクノディクタス7ハナ
5着11ホワイトストーン33/4
6着77ダイユウサク4クビ
7着66イブキマイカグラ23/4
8着44ネーハイビクトリー81と1/2

払い戻し

単勝2130円
複勝2110円
複勝3280円
複勝5280円
枠連2-31,380円

当時は8頭以下の場合、馬連ではなく枠連が発売されていた。

またワイド・馬単・3連複・3連単は未発売。


逸話編集

前の2頭はもうどうでもいい


イクノディクタスとゴールデンアワーの先頭争いの中トウカイテイオーが3番手で追走している場面で、実況中の杉本アナはうっかり上記の発言したが、後になって本人曰く「トウカイテイオーを早く映せ」という意味合いで口に出してしまったとされる。

レース終了後、当レースには出ていなかった武騎手からこの話を聞いたゴールデンアワー騎乗の岡潤一郎騎手は、「真剣勝負をしているのに「どうでもいい」なんて酷いですよ!」と発言したとされ、杉本アナが彼に謝罪したというエピソードがあった模様。


その他編集


2021年1月、日本競馬や実在競走馬を一部モデルにして制作されたメディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』のアニメ版2期第4話において、当レースを概ね史実通りに再現したエピソードが描かれた。


本作品では、「GⅠレース」のみウマ娘の選手が特別な衣装(勝負服)を着用するというルールで、時代設定も発表時の現代である事がほぼ確定的である。

そのため当エピソードでは当時GⅡであった産経大阪杯の改称・格付昇格後と同じGⅠレースの「大阪杯」として登場し、上記の杉本アナが発した迷言も「前の2人はもうどうでもいい!」いう形にアレンジされた。


関西テレビの競馬番組『競馬BEAT』において実現した「ウマ娘」とのコラボ動画では、開始から30分時点の場面で杉本氏が例の実況について話題にしている。


関連項目編集

大阪杯 JRA 競馬


【前回】第35回(1991年) 優勝:ホワイトストーン


【次回】第37回(1993年) 優勝:メジロマックイーン

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