プロフィール
生年月日 | 2017年2月26日 |
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欧字表記 | Taisei Vision |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
父 | タートルボウル(IRE) |
母 | ソムニア(JPN) |
母の父 | スペシャルウィーク(JPN) |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 田中成奉 |
管理調教師 | 西村真幸(栗東) |
父タートルボウルは2005年のジャンプラ賞勝ち馬。
母ソムニアはJRAで1勝。函館2歳Sで3着。
母の父スペシャルウィークは日本ダービー、天皇賞春秋、ジャパンカップとGI4勝を挙げた。
3代母ドリームビジョンの産駒にダートGI4勝を挙げたユートピアがいる。
経歴
デビュー前
2017年セレクトセール当歳にて1944万円というセレクトセールとしてはかなり控えめな値段で落札される。
2歳時(2019年)
6月2日、阪神1400mの新馬戦でデビュー。中団から捲って上がっていき直線で後続を突き放して新馬勝ち。
2戦目は世代最初の重賞、函館2歳S。後方から進め上がり最速の末脚で追撃したが逃げるビアンフェを捕えられず2着。
3戦目の舞台は京王杯2歳S。中団後方に構え、直線馬群を割って進出すると、今回はビアンフェを差し切って東京競馬場2歳1400mレコードを更新して重賞初勝利を決めた。
続いて2歳GI朝日杯FSに出走。今回も中団後方から差し脚を伸ばしたが、前を行くサリオスに突き放され2着。年内休養に入った。
3歳時(2020年)
NHKマイルCを目標に、前哨戦アーリントンCに出走。道中は最後方に付け、直線は内ラチ沿いを選択。鋭い差し脚で先団を纏めて交わし去り重賞2勝目。
本番、NHKマイルCでは好スタートから前目の位置を掛かり気味に追走したが、前を行くレシステンシア、ラウダシオンとの差が詰まらず、ギルデッドミラーにも交わされ初めて連を外す4着。ここからしばらく鋭い末脚が鳴りを潜め、上手くいかないレースが続くこととなってしまう。
秋緒戦の富士Sは5着。
続くマイルCSではいいところなく14着と大敗。
結局、3歳時の勝利はアーリントンCのみだった。
4歳時(2021年)
年明け緒戦の京都金杯も4着と振るわず、陣営は距離短縮を決断。京王杯SCに出走する。ここでは馬場の影響もあり伸びを欠き12着。
更なる距離短縮をしCBC賞へ。マイル戦を使ってきた影響で出脚がやや決まらなかったがいい差し脚を伸ばし上がり2位の4着。
続くセントウルSでは最後方から追い込んで7着。
本番スプリンターズSではスタート直後に大きな不利を受け、最後方から上がり最速の末脚は使ったものの12着。
京阪杯では後方から4コーナー捲って進出し外目から先団を捕らえたが、更に外からエイティーンガールに交わされ2着。
出脚に難ありと見たか、1400mに距離を延長し阪神Cに出走。ここでも後方から直線馬群を割って追い込んだが最後伸びきれず4着。
5歳時(2022年)
緒戦は阪急杯から。いい手応えで4角捲って行ったが、残り200m付近で脚色が鈍り8着。
再び距離を短縮して春雷S(L)に出走。後方から鋭い差し脚で猛追したがヴェントヴォーチェから離された2着となった。なお、1着ヴェントヴォーチェは同じくタートルボウルを父に持ち、タートルボウル産駒のワンツーとなった。
2年連続でCBC賞に参戦。やはり今回も後方から進め、直線内ラチ沿いを突いて追い込んだが前半600m31.7の超ハイペースで逃げる48kgという超軽ハンデのテイエムスパーダが全く止まらず日本レコード決着の中2着に食い込んだ。
続いて北九州記念に出走。今回も後方から内を突いて鋭い末脚を炸裂させたが、またもや軽ハンデ51kgのボンボヤージを捕らえられずの2着となった。
続いてはスプリンターズS。五分のスタートから後方待機の格好で進めるもいつもの差し脚が発揮できず13着。
2023年1月、放牧先のノーザンファームしがらきで心不全を発症し死亡。1月31日付で登録を抹消した。
特徴・エピソードなど
後方からの鋭い差し脚を武器にしている。
GIを獲っていないスプリンターの宿命とも言える夏場のハンデ重賞出走だが、タイセイビジョンは2年以上勝利がないものの常に57.0kgの負担重量に設定されている。近走は前残りの馬場で軽ハンデの馬に差し届かないレースが続いている。重い斤量で前残りを追い込んで2着続きなのだからある意味でハンデキャッパーの腕がいいとも言えるのだが、どうにも歯痒いものである。