概要
日本中央競馬会(JRA)が新潟競馬場の芝1600メートルで施行する中央競馬の重賞競走(GⅢ)である
1968年からオープン特別「新潟3歳ステークス」として施行されていたが、現行の重賞としては1981年創設。
重賞への昇格当初は新潟競馬場芝1200m戦だった。その後距離が1400mに延長され、さらに2002年に1600m戦となって以降は、このレースを経て後に朝日杯FSや阪神JF、さらに翌年のクラシック戦線でも好走するような有力馬も増えてきた。
GⅠ馬に成長した勝ち馬としては、マイネルレコルト、セイウンワンダー、ハープスターなど。
レースの事例
- 2004年(第24回):1着マイネルレコルトはこの年の朝日杯FS、2着ショウナンパントルは同じく阪神JFを制し、ワンツーを決めた2頭がこの年の最優秀2歳馬を占めた。さらに3着スムースバリトン(東スポ杯2歳S)、4着フェリシア(フェアリーS)、5着アイルラヴァゲイン(オーシャンS)、6着インティライミ(京都大賞典など重賞3勝)と1~6着馬までが重賞馬に育つという、稀にみる出世レースとなった。
- 2013年(第33回):1着ハープスターは翌年に桜花賞、2着イスラボニータは皐月賞を制し、翌年の三冠戦線の一冠目を獲得する2頭(2014年の最優秀3歳馬2頭でもある)がワンツーを決めた。
年表
1968年:3歳(現2歳)オープン特別として「新潟3歳ステークス」創設。新潟・芝1200m。
1981年(第1回):「新潟3歳ステークス」として重賞格付。重賞としてはこの年が第1回。
1984年(第4回):グレード制定でGⅢに格付け。
1997年(第17回):芝1400mに距離変更。
2001年(第21回):馬齢表記の変更に伴い「新潟2歳ステークス」に名称変更。
2002年(第22回):芝1600mに距離変更。
2013年(第33回):収得賞金0円(未勝利・未出走)の馬の出走を解禁。
2020年(第40回):新型コロナウイルス感染症流行の影響で無観客開催。
勝ち馬の例
1981年(第1回)ビクトリアクラウン
1998年(第18回)ロサード
2001年(第21回)バランスオブゲーム
2004年(第24回)マイネルレコルト
2008年(第28回)セイウンワンダー
2013年(第33回)ハープスター
2023年(第43回)アスコリピチェーノ
競走条件
出走条件はサラ系2歳のJRA所属馬、函館2歳ステークス・「ダリア賞」(オープン特別)で2着以内の条件を満たした地方競馬所属馬、及び外国調教馬(優先出走)。
負担重量は馬齢重量で54kg。ただし南半球生まれの競走馬は3kgを減量。
関連項目
小倉2歳ステークス:同じく夏季ローカル開催の2歳GⅢ