概要
2015年生まれ。父はステイゴールド、母父キングカメハメハ。香港名は「冠軍車手」。
主戦騎手は福永祐一。
2017年にデビューし、新馬戦を1番人気にこたえて勝ち上がる。
2018年には岩田康誠を鞍上に迎え条件戦を勝ち上がり、NHKマイルカップを目標とする。しかし毎日杯(GⅢ)3着、アーリントンカップ(GⅢ)4着と勝ちきれずに賞金加算に失敗、出走は叶わなかった。次走から騎手が福永祐一に交代し、年内に3戦2勝2着1回でオープン入りする。
2019年は初戦の東京新聞杯(GⅢ)で1番人気に押されで重賞初制覇、マイラーズカップ(GⅡ)では2歳王者ダノンプレミアムの4着に敗れる。GⅠ初挑戦の安田記念では直線で抜け出し、アーモンドアイの猛追を振り切ってGⅠ初制覇を飾る。ステイゴールド産駒の牡馬による短距離GⅠ制覇はドリームジャーニーの朝日杯フューチュリティステークス以来13年ぶり、古馬短距離GⅠでは初だった。
秋は毎日王冠(GⅡ)から始動しアーモンドアイの3着。次走のマイルチャンピオンシップでは騎乗停止の福永に代わって池添謙一が騎乗、直線でダノンプレミアム以下を一気に突き放す末脚で突き抜けGⅠ2勝目を挙げ、モーリス以来史上7頭目となる春秋古馬マイルGⅠ制覇を成し遂げた。
続く香港マイルでは7着に敗れるもこの年の最優秀短距離馬に選出される。
2020年は中山記念(GⅡ)で4着に敗れたものの、マイラーズカップ(GⅡ)で勝利し重賞4勝目を飾る。しかしその後は連覇を狙った安田記念ではグランアレグリアに追いつけず、アーモンドアイにも躱され3着、マイルCSでもグランアレグリアを捉えきれず2着、阪神カップ(GⅡ)では上がり最速の末脚を見せるも届かず3着と勝てずに終える。
2021年初戦の阪急杯(GⅢ)では4着。次は初の1200m高松宮記念に挑戦したが、ゴール前で躱され3着となる。安田記念、マイルCSでは4着に終わり、香港マイルの5着を最後に引退、種牡馬入りした。
ステイゴールド産駒最後の大物といえる馬であり、割と珍しい短距離路線における活躍馬だった。古馬混合の短距離GⅠを買ったのはこの馬だけ。それに加え、ステイゴールドの牡馬では珍しく気性難にまつわるエピソードが少ない…というよりも個性豊かなステゴ産駒達の中では気性も含めるあらゆるパーソナリティに関する情報がほとんどなく、そのせいで珍しい戦績に反して話題に上がることがかなり少ない。
アーモンドアイとは1勝1敗、ダノンプレミアムとは4勝2敗。グランアレグリアとは0勝3敗。